bitFlyer Lightning 平均足の見方

2018年1月24日

本記事ではbitFlyer Lightningのチャートで表示できる平均足について説明します。

ローソク足は一定間隔のビットコイン価格の上がった、下がったが視覚的に把握しやすいという利点がありますが、陽線、陰線が交互に現れることも多いので、現在が上昇トレンド、下降トレンド、どちらなのかが分かりづらいことがあるという欠点がありました。

下図はローソク足のチャートです。どこで買えばいいのかさっぱりです。

ローソク足

 

ローソク足に表示が似ているけどトレンドを把握しやすい「平均足」と呼ばれるものがあります。上図のチャートを平均足に変えてみましょう。

下図赤枠にマウスポインタを合わせるとチャートスタイルの設定項目が現れます。黄緑枠の「平均足」にチェックを入れます。これで平均足への切り替えが完了です。

bitFlyer Lightning チャートスタイル

 

下図は先ほどと同じ箇所を平均足にしたチャートです。ローソク足よりも陽線と陰線の連続が多くなりました。このように、平均足は上昇トレンドでは陽線が連続し、下降トレンドでは陰線が連続することが多いのでローソク足よりもトレンドが把握しやすいという利点があります。

平均足のチャート

 

平均足の作り方を説明します。1つの平均足を作るのに必要な材料は「前回の計測結果」と「今回計測の始値、安値、高値、終値」です。前回の計測結果が今回の足の形に影響を及ぼすのが大きな特徴です。

ローソク足では、始値よりも終値が大きい場合は陽線になり、下図の下辺値は始値、上辺値は終値になるように四角形を描きます。一方、平均足では、下辺値は「前回の上辺値と下辺値の平均」、上辺値は「今回の始値、終値、安値、高値の平均」になるように四角形を描きます。これがローソク足と平均足の違いです。

何だかややこしくなってきましたね。。

平均足の作り方

 

「今回の始値、終値、安値、高値の平均」が「前回の上辺値と下辺値の平均」よりも小さくなった場合は陰線になり、下図のように上辺値と下辺値の値が入れ替わります。

平均足 陰線

 

「前回の上辺値と下辺値の平均」が使われるということは、陽線の場合、四角形の下辺は必ず前回の四角の真ん中になるということです。一方、陰線の場合は四角形の上辺が前回四角の真ん中になります。

下図の「ここ」を見て下さい。必ず真ん中から始まってます。

平均足の特徴

 

一番左端の四角はどうかけばいいの?前回の値が無いよ。

ナイス疑問です。実際のチャートを見て比べてみましょう。下図はチャートの左端まで移動して表示をローソク足と平均足に切り替えた結果を比較したものです。

そうなんです。一番左端の足はローソク足と平均足で一致しました。これにより、ローソク足と平均足どちらのチャートも一番最初の足はローソク足が描かれるということです。平均足はチャートの2個目からが平均足の始まりなのです。

ローソク足と平均足を比較

 

平均足の四角形の大きさから分かるものは、上昇または下降の勢いです。例えば下図のように、長~い四角形が描かれたらどんな状況が想像できるでしょうか。

陽線の上辺は始値、終値、安値、高値の平均値なので、高値に限らず、安値も始値も前回を超える高い価格がついていることが分かります。つまり上昇力がめっちゃ強いことが想像できます。

平均足の勢い

 

では、下図のような平均足はどうでしょうか。高値はいい価格をつけていますが、安値、始値、終値が前回とあまり変わらないか、前回よりも低いことが想像できます。下ヒゲ出ているのも下降トレンドへの転換を予感させます。つまり上図よりも上昇力がないことが分かります。

平均足の勢い

 

このように、平均足は現在の価格は一目で分かりませんが、前回と比べた上昇または下降の勢いが分かるので、トレンドの転換を把握しやすい足です。

ここで1つ思いつくのが「平均足の陰線が連続したあとの陽線に変わったタイミングで買えば必ず利益が出るのでは?」ですが、必ずしもそうならないです。

例えば、陰線の連続から陽線に変わったのを確認したあとの下図水色枠のタイミングで買いを入れたとしましょう。そのまま価格が上がってくれればいいですが、すぐに陽線に逆戻りしてしまうことがあります。なので、買いのタイミングをつかむのに平均足だけでは物足りないです。

平均足で買いタイミングを探る