柏崎勇「BIT-Matick」は無料ツールだけで1億円の収入を手にできる

2019年1月1日

【お知らせ】
このプロジェクトを利用した方は現状についてコメント頂けると幸いです。約束どおりのサービスを受けれなかった。億万長者になれなかったなどの被害コメント歓迎です。

【お知らせ 2018年10月21日】
この度、プロジェクト推進担当者様から、権利を侵害しているとのご指摘を頂きました。そこで、読者の方から頂いたコメントで販売会社を侮辱している可能性のある表現を黒塗りにして削除しました。

本記事は、公共の利害に関する事実に係り、公益を図る目的で、一般公開されているものを引用元を明らかにした上で検証しています。

皆様から寄せられている情報提供のコメントは、承認していないものも含めて全て1件ずつ目を通しています。この場を借りてお礼申し上げます。いつもありがとうございます。

承認できないコメントもあるかも知れませんが、これからもどんなものでも気兼ねなくコメントをよろしくお願い致します。

 

今まで仮想通貨の自動売買ツールやシグナル配信ツールが沢山登場しましたが、実際に使ってみた人が稼ぎ続けているという報告を聞いたことがありません。

販売者側の口座に資金を振り込んで自動売買ツールやプロトレーダーに運用してもらうタイプのものは資産の数値が増えたという話を聞いたことがありますが、出金できなかったり、会社が倒産して蒸発したという話もあるので注意が必要です。いわゆるポンジスキームというやつです。

そんな中、今日も新しいシグナル配信ツールが登場します。

最近登場したシグナル配信ツールに「BIT-Matick」があります。私はこれは詐欺案件だと思っています。本記事ではその理由を説明します。

なお、私が詐欺だと思っているだけで、実際に詐欺かどうかは現時点では明らかになっていません。この記事は、プロジェクトへの参加、不参加を強制することを目的としたものではないので、他のサイトの情報や家族、友人の意見も参考にして、ご自身の判断のもと投資するかどうかを決めて下さい。

また、本記事で使用している画像は、検証を目的として一般公開されているものを引用したものです。

引用文字列URL
BIT-Matick セールスページ1http://opt.billionity.com/lp/lp01/A_end.html
BIT-Matick セールスページ2http://opt.billionity.com/lp/lp2/
TradingViewhttps://jp.tradingview.com/

 

BIT-Matick
(引用元:BIT-Matick セールスページ1)

 

下表は特定商取引法に基づく表記より

ハイパーマーケティングホールディングス株式会社は情報商材の販売で名の知れた会社です。

項目内容
商品名ゴネオクプロジェクト
販売者ハイパーマーケティングホールディングス株式会社
運営責任者加藤行俊
所在地〒104-0042 東京都中央区入船2丁目2番地14 U-AXIS 6階
電話番号03-5244-9770
E-mailinfo★goneoku.net

 

BIT-Matickは、人工知能のリアルタイム分析によって導き出されたシグナル通りに売買するだけでビットコインがみるみる増えていくツールです。

BIT-Matick
(引用元:BIT-Matick セールスページ2)

 

ツール開発者は柏崎勇氏(かしわざきゆう)。資産1億円以上の人間しか入会できないコミュニティ「Billionity」のメンバーの一人とのことです。

柏崎勇
(引用元:BIT-Matick セールスページ1)

 

何と柏崎勇氏は、BIT-Matickを無料で提供し、1億円以上の収入を手にしてもらうと証言しました。

まずはこの「BIT-Matick」を無料で提供して、実際に1億以上の収入を手にして頂きます。
BIT-Matickの良さは使ってみればわかると思います。

眉唾ものの商品が蔓延してる世の中なので、実際に1億の利益が得られれば少しでも私を信用してもらえるのではないでしょうか。

 

無料ツールだけで本当に1億円以上の収入を得ることができたら、どんなに疑り深い人でも柏崎勇氏のことを信用することでしょう。

しかし、過去にも「ツールを無料で提供します」と宣言したプロジェクトが数多くありましたが、お約束のように最後に高額のバックエンドが控えていました。ちなみに、ICOの販売はコインの価格をピンハネしているため本当に最後まで無料になることが多いです。

このプロジェクトはアフィリエイターに紹介報酬を払って集客をしています。多額の広告費を払っていることからも、最後に高額のバックエンドが控えていることは間違いないでしょう。

下図のような「何月何日まで無料」は信用できない表示です。

BIT-Matick ツール無料
(引用元:BIT-Matick セールスページ1)

 

案の定、8月4日を過ぎても無料ダウンロードは可能で、8月10日には「8月10日まで無料」と表示されています。

BIT-Matick ツール無料
(引用元:BIT-Matick セールスページ1)

 

8月11日、いつ締めきんねん。

BIT-Matick ツール無料
(引用元:BIT-Matick セールスページ1)

 

(・□・)

 

キャンペーン終了までの残り時間のカウントダウンを表示し、カウントダウンが0になっても「終了準備中」のまま普通に登録でき、リロードするとカウントダウンが最初から始まる仕組みも詐欺プロジェクトがよく行う手法です。

BIT-Matick
(引用元:BIT-Matick セールスページ1)

 

プロダクトローンチの募集期間の延長は100%といっても過言ではありません。


(引用元:BIT-Matick セールスページ1)

 

以下の動画はセールス動画のナレーションです。このナレーションの声と雰囲気をどこかで聞いたことがあると思いませんでしたか。

(引用元:BIT-Matick セールスページ1)

 

そうです。元ゴールドマンサックス社員という嘘の経歴がバレてプロジェクトが中止になった瀬野恵子「160倍確定ICO」のナレーションです。

(引用元:http://official-seno.jp/wp/asduho001/)

 

無料ツールのBIT-Matickには嘘は無いのか。無料ツールで1億円を稼げるというのは本当なのか。8月9日にBIT-Matickが配布されたので検証してみましょう。

BIT-Matick は TradingViewというチャートツール上で動かします。TradingViewはインターネットが使える環境があればどこでも利用できます。BIT-Matickのマニュアルも用意されていたので、つまずくことなく使い始めることができました。
⇒参考「TradingView

下図はBIT-Matickを設定したTradingViewの画面です。

TradingView
(引用元:TradingView)

 

BIT-Matickが配信するシグナルは下図の6種類です。ユーザーはシグナル通りに売り買いするだけでいいそうです。

 

下図はBIT-Metickの運用成績の証拠チャートです。(紫色は加筆箇所)

2017年12月のビットコイン価格が最高値をを記録する少し前に売りエントリーをして、最高値をつけたあとの価格が落ちてきたタイミングで利確をしています。

BIT-Matick
(引用元:BIT-Matick セールスページ1)

 

上記チャートの「エントリー」と「利確」のタイミングでBIT-Matickのシグナルが実際に出ているのかを確かめてみましょう。

下図はTradingViewの日足チャートです。証拠チャートと同じタイミングでエントリーのシグナルは発生していません。

それどころか、暴落直前に買いエントリーのシグナルが出ていて、その後、半年先まで予兆シグナルが出ずに買いポジションを持ったままになっています。

TradingView 日足チャート
(引用元:TradingView)

 

これはいったいどういうことか、マニュアルには「時間足を1時間に設定します」と記載されているので、ひょっとすると1時間足以外は使えないということなのかも知れません。

そこで、以降は1時間足のチャートで検証します。

BIT-Matick マニュアル
(引用元:BIT-Matick セールスページ1)

 

先ほどの証拠チャートの検証をもう一度行います。

1時間足の場合は、TradingViewの2017年のチャートまでさかのぼることができないので、暴落後の安値を付けた下図③、④のシグナルを確認します。

証拠チャートでは下図③で売りエントリーをし、④で決済をしています。

BIT-Matick 実績
(引用元:BIT-Matick セールスページ1)

 

下図はTradingViewの1時間足チャートです。証拠チャートと同じようなタイミングで売りエントリーを行っていますが安値から切り返す前に決済シグナルが出ています。

そして安値から切り返したあと、意味の無い買いポジションの決済シグナルが出ています。


(引用元:TradingView)

 

下図は別の証拠チャートです(紫色は加筆箇所)。

3月6日~3月12日の間で201.3%アップと記載されていますが、チャートでは3月16日前後に売りエントリーをし、3月18日前後に利確をしているので、どちらかの記載が間違っています。

BIT-Matick 運用成績
(引用元:BIT-Matick セールスページ1)

 

下図はTradingViewの1時間足チャートです。

証拠チャートと同じタイミングで売りシグナルは出ていません。

TradingView BIT-Matick
(引用元:TradingView)

 

下図は別の証拠チャートです(紫色は加筆箇所)。

5月6日~5月24日で314.2%アップと記載されていますが、証拠チャートでは5月28日前後に利確しているのでどちらかの記載が間違っています。

BIT-Matick 運用成績
(引用元:BIT-Matick セールスページ1)

 

下図はTradingViewの1時間足チャートです。

証拠チャートと同じタイミングで売りシグナルは出ていません。

売りシグナルが出たのは5月23日で、ようやく出たと思ったら2時間後には決済シグナルが出ています。この下落トレンドで取れた利益は極小です。

よって、BIT-Metickの運用成績の証拠チャートは偽造されたものである可能性があります

TradingView BIT-Matick
(引用元:BIT-Matick セールスページ1)

 

直近でエントリーシグナルが出たのが2018年8月8日の売りエントリーです。6時間後には決済シグナルが出ました。利益は極小です。

2018年8月8日の前のエントリーシグナルは2018年7月24日の買いエントリーです。2週間以上も前です。エントリーシグナルの1時間後に決済シグナルが出ています。利益は極小です。

TradingView
(引用元:TradingView)

 

2018年7月24日より前のエントリーシグナルが2018年6月25日の売りシグナルです。何と1ヶ月前です。次の日の6月26日には上昇の予兆シグナルが出たので損切りとなります。

TradingView
(引用元:TradingView)

 

セールスページには、シグナルが出る間隔は平均で1日1~2回で、超高精度のシグナルが送られてくると記載されていますが、過去のシグナルを見ると、エントリーシグナルが送られてくるのに何週間も待たされ、やっときたシグナル通りにエントリーしてもすぐに決済することになり利益は極小です。勝率も良いようには見えません。

よって、過去のシグナル表示がBIT-Matickが実際に配信したものならば、柏崎勇氏が証言した「無料ツールで1億円以上を稼ぐ」という話は嘘という結論になります。

証拠チャートや配信間隔に嘘が無かったら、実際にシグナル通りの売買をして検証しようと思っていましたが、使いものにならなそうなのでやめました。

BIT-Matick
(引用元:BIT-Matick セールスページ1)

 

このプロジェクトのもう一つの特徴として、平均資産10億円以上の富裕層のコミュニティ「Billionity」の仮想通貨情報を提供するというものがあります。

最終的に、コミュニティの参加が高額バックエンドになる可能性が考えられます。

Billionity
(引用元:BIT-Matick セールスページ2)

 

ここで、一つ考えて欲しいことがあります。

お金持ちだけで共有し合う儲け話を一般人に漏らす人間を、お金持ちのグループの人達はどう思うか。

本物の儲け話は知っている人が少ないほど価値があり大きな利益を生み出します。情報が飽和してしまうと価値が低下して利益が出しづらくなるので、お金持ちはお金持ち同士だけで情報を共有しているのです。そのお金持ちだけで共有している情報を大々的に宣伝しながら、外部に漏らす人間をお金持ちの仲間はどう思うでしょうか。

そうです。情報を外部に漏らす危険人物はお金持ちのグループから排除され、受け入れらることはありません。ゆえに、お金持ちだけで共有している情報を一般人に拡散するお金持ちはいません。

過去のプロジェクトでも、最上流の情報や特権階級の仮想通貨情報を使って億万長者になれるとうたったプロジェクトが数多く登場しましたが、どれも詐欺師ネットワークからの情報が流れてきて詐欺案件やボッタクリICOを購入させられたという報告のものばかりで、本当に最上流の情報が届いて億万長者になれたという参加者の声はまだありません。

 

以上、BIT-Matickの検証結果です。

シグナル配信が後付けでチャートに出現しないか注意しながら、あと1週間ぐらいシグナルの配信状況を確認しようと思います。何か新しいことが分かれば追記します。

【20180812 追記】
8月11日に出現した決済シグナルが8月12日に突如消えました。

 

【20180821 追記】
8月11日の売りシグナルの3日後に売りシグナルが出ましたが、損切りとなりました。それから1週間、買い売りどちらのエントリーシグナルも出ていません。