株主優待のデジタル化が加速しています。
かつての株主優待といえば、お米かクオカード。紙の優待券や現物の商品が主流でした。しかし2026年現在、コスト削減や利便性の向上を背景に、多くの企業がデジタル方式への切り替えを進めています。
そうした中、新たな選択肢として注目されているのが「暗号資産(仮想通貨)」による優待です。デジタルギフトの新潮流として、ビットコインなどのデジタル資産を贈呈する企業がじわじわと増えています。
この記事では、暗号資産優待の「いま」を詳しく紐解くとともに、高利回りな暗号資産株主優待ランキングを作ったので、参考にして下さい。

株主優待とは
株主優待とは、企業が自社の株式を保有している株主に対して、感謝や長期保有の促進を目的に提供する特典のことです。
株主への還元といえば一般的に配当金(現金)が思い浮かびますが、日本では多くの企業が、感謝の気持ちを込めたプレゼントとして独自の優待制度を設けています。
これまで株主優待の主流だったのは、以下のような目に見える形の特典です。
- 自社製品: 食品、日用品など
- 金券:クオカード、図書カード、お食事券など
- サービス:航空券の割引、映画の無料鑑賞券など
個人的に印象に残っている株主優待としては、すかいらーくホールディングス、マクドナルド、吉野家のお食事券です。
なかでも、すかいらーくのお食事券はガストやバーミアンの店舗で利用でき、年間最大3万4000円分が受け取れる高利回り優待として知られていました。
そして近年では、配送コストの高騰やペーパーレス化の流れを背景に、デジタルギフトやポイント付与型の優待が増加しています。
そうした流れの延長線上で、新たな選択肢として「暗号資産による株主優待」が登場しました。
暗号資産の株主優待の種類
暗号資産の株主優待には以下の4つの種類があります。
以下の情報は2026年1月現在の情報です。
①暗号資産を自分の口座で受け取る
株主は企業が指定する暗号資産取引所の口座を開設し、そこに株主優待の暗号資産が付与されるパターンです。
有効期限はなく、付与された時点で自由に交換・売却ができるので、すでに指定口座を開設している人にとっては望ましい付与方法です。
以下の企業が採用しています。
SBIホールディングス(8473)
SBIインシュアランスグループ(7326)
SBIグローバルアセットマネジメント(4765)
AIフュージョンキャピタル(254A)
マネックスグループ(8698)
②暗号資産をデジタルギフトで受け取る
株主はデジタルギフトを受け取り、電子マネー(例:PayPay)、商品券(例:Amazonギフトカード)、暗号資産(例:ビットコイン)などの複数の選択肢のなかから欲しい物を選びます。
株主は二次元コードを読み取るだけでギフト残高としてチャージされるので、受け取り時点では口座が不要というのが最大の特徴です。
暗号資産をやったことがない人も気軽に保有できます。
2025年以降、この形式の優待が急速に増え、現在は以下の企業が採用しています。
AIストーム(3719)
Orchestra Holdings(6533)
QLSホールディングス(7075)
SYLA Holding(8887)
エコミック(3802)
ギグワークス(2375)
コラボス(3908)
コンヴァノ(6574)
シンシア(7782)
スパイダープラス(4192)
セレス(3696)
チェンジホールディングス(3962)
ツナググループ・ホールディングス(6551)
デジタリフト(9244)
デジタルプラス(3691)
テノ.ホールディングス(7037)
ピアラ(7044)
ビートレンド(4020)
ブロードバンドセキュリティ(4398)
プロディライト(5580)
マーケットエンタープライズ(3135)
メンタルヘルステクノロジーズ(9218)
リンクアンドモチベーション(2170)
東名(4439)
日本情報クリエイト(4054)
③抽選に当選したら暗号資産を受け取る
上記①と②は保有条件を満たす株主全員が優待を受け取れますが、③は保有条件を満たす株主のなかで抽選に当選した人だけが暗号資産を受け取ります。
受け取れる人数が限定されるぶん、金額も高額になりやすいのが特徴です。
たとえば最近では、100株(約2万円)以上保有している株主を対象に、抽選で50名に10万円ぶんのビットコインを贈呈する株主優待イベントが告知されました。
以下の企業が採用しています。
- イクヨ
- LibWork
- あくーじあ
- THE WHY HOW DO COMPANY
- ANAP
- エス・サイエンス
④ キャッシュバックで暗号資産を受け取る
株主は企業が指定する暗号資産取引所の口座を開設し、指定されたサービスを利用すると、サービス利用量に応じたキャッシュバックを暗号資産で付与されるパターンです。
たとえば、株式買付代金に対して0.03%分のビットコインを受け取れる株主優待で10万円の買付をした場合、
10万円×0.0003=30円分のビットコインが付与されます。
以下の企業が採用しています。
GMOインターネットグループ各社
暗号資産・株主優待利回りランキング
利回りは、投資した金額に対して、1年間でどのくらいの利益が得られるかをパーセント(%)で表した指標です。
投資の効率を測る重要なモノサシであり、以下の計算式で求められます。
利回り(%)= 1年間の収益 ÷ 投資金額 × 100
暗号資産の優待を実施している企業の中には、あわせて現金(配当)や暗号資産以外の商品・サービスを贈呈している場合もありますが、本記事では、暗号資産の株主優待のみに注目し、その金額をもとに利回りを計算してランキングを作成しました。
なお、株主優待を受けるために必要な投資金額は株価によって異なるため、利回りは常に変動します。今回作成したランキングは、2026年1月29日の株価をもとに作成しています。
また、保有株数に応じて付与される暗号資産の金額が異なる銘柄については、最も利回りが高くなる条件を採用しています。
たとえば、以下の条件の場合、優待利回りは2.5%となります。
株価:1000円
①200株~300株保有:3000円分のBTC
②400株以上保有:1万円分のBTC
①の利回り
3000円÷(200株×1000円)×100=1.5%
②の利回り
10000円÷(400株×1000円)×100=2.5%
この場合、②の条件が最も利回りが高くなります。
🥇1位 メンタルヘルステクノロジーズ 8.3%
200株(現在約16万円)保有で、年間1万3000円分のデジタルギフトが受け取れます。


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