bitFlyer Lightning ストキャスティクスRSIの見方。
本記事ではbitFlyer Lightningで表示できるストキャスティクスRSIについて説明します。
ストキャスティクスRSIとは、特定期間のRSIの最大値と最小値に対して今回のRSIがどの位置にいるかをもとに、買われすぎ、売られすぎを判断するのに使う指標です。
RSIとは何かについては前回記事を参照して下さい。⇒「RSIとは」
まずはストキャスティクスRSIを表示してみましょう。下図赤枠にマウスポインタを合わせると指標の設定項目が表示されます。ストキャスティクスRSIにチェックを入れると表示され、チェックを外すと非表示になります。
ストキャスティクスの右にある2つの設定項目は、1つ目はRSIの最大値または最小値を探す範囲、2つ目はRSIの平均線を引くための集計範囲を設定します。この設定値については以降の説明を読むと分かると思います。
下図はストキャスティクスRSIを表示した結果です。白い線がストキャスティクスRSIです。紫色の線はストキャスティクスRSIの平均線で、シグナル線と言われます。
ストキャスティクスRSIの求め方についてbitFlyer Lightningには以下のように記載されています。
StochRSI = (RSI – Lowest Low RSI) / (Highest High RSI – Lowest Low RSI)
引用元: Stock Chart「StochRSI」
式を日本語で書くと以下になります。
この式が意味していることは、特定期間のRSIの最大値と最小値の幅の中で、今回のRSIはどの位置になるのかを1.0~0.0の数値で表しているです。例えば、ストキャスティクスが0.5のときは今回RSIがRSIの最大値と最小値の真ん中に位置しているということになります。
「今回RSI」と「RSIの最大値」が一致したときは、分母と分子の値が一致してストキャスティクスRSIが1.0になります。
「今回RSI」と「RSIの最小値」が一致したときは、分子の値が0になってストキャスティクスRSIが0になります。このように、ストキャスティクスRSIは0~1のあいだをウロウロします。
具体的に計算してみてい人は、ストキャスティクスRSIを計算してくれるExcelシートが説明ページにあるので、試してみて下さい。
⇒ Stock Chart「StochRSI」
RSIと同様に、ストキャスティクスRSIも特定の範囲をいったりきたりします。1.0の値に接近した場合は買われすぎの状態を意味します。1.0とほぼ同じ値になると、「買われ過ぎの状態で、しかも、過去14個のRSIの値の中で最大に買われすぎな状態」であることが分かります。
逆に、0.0の値に接近した場合は売られすぎの状態を意味し、0.0とほぼ同じ値になると、過去14個のRSIの中で最大に売られすぎな状態ということになります。
ストキャスティクスRSIが0.0または1.0に近づいてきたら、トレンドの反転を警戒して次の行動を選択することになります。しかし、買われすぎ、または、売られすぎと判定されているからといって必ずトレンドが反転するとは限りません。
下図のように、上昇トレンドのときに1.0を維持しながらどんどん上昇を続けることもあったり、下降トレンドのときに0.0を維持しながらどんどん下がっていくこともあります。RSIと同様に、ストキャスティクスRSIもボックス相場などのトレンドが反転しやすい状況で参考にするのが良いでしょう。
シグナル線はストキャスティクスRSIの移動平均線です。シグナル線を長期の移動平均線、ストキャスティクスRSIを短期の移動平均線と考えると、ローソク足の移動平均線のゴールデンクロスやデッドクロスと同じ考え方ができます。
下図のように、0に近いところでストキャスティクスRSIがシグナル線を下から上に突き破ったときは上昇トレンドへに変わる可能性があります。逆に、1に近いところでストキャスティクスRSIがシグナル線を上から下に突き破ったときは下降トレンドに変わる可能性があります。