SECのゲーリー・ゲンスラー委員長がビットコインへの愛を語りました。

アンゴロウ
CNBC Television

ゲイリー・ゲンスラー氏は2021年4月17日にSECの委員長に就任した人です。

SECがリップル社を未登録の有価証券販売で提訴し、SECの委員長はゲンスラー氏なので、ゲンスラー氏がSECを訴えたみたいなイメージをもたれがちですが、SECがリップル社を提訴したのはゲンスラー氏が委員長になる前です。

むしろ、ゲンスラー氏が委員長になる直前は、リップル社とSECとの裁判が早期解決に向かうのではないかという期待でXRP価格が60円台から200円台に爆上げしました。

なぜなら、ゲンスラー氏はマサチューセッツ工科大学(MIT)でブロックチェーンや暗号資産に関する講義を行っており、業界に対する理解が深い人物として知られていたからです。

彼なら、規制を明確化し、リップル裁判を早期解決してくれるはずだ。

しかし、期待とは裏腹に、ゲンスラー氏はリップル社に対する訴訟方針を変更することはなく、逆に暗号資産業界全体への取り締まりを強化する方向に動きました。

ゲンスラー委員長の監督のもと、SECは曖昧な規制のまま様々な暗号資産を証券とみなし取り締まろうとしてきたため、暗号資産業界はSECの行動が暗号資産業界のイノベーションを阻害していると強い反発を受けるようになりましたが、その方針はずっと変わらないままでした。

そして、トランプ次期大統領は選挙に勝ったらゲンスラー委員長を解任すると明言していて、大統領就任日は1月20日なので、あと5日でゲンスラー氏は退任となります。

先ほど、ゲンスラー氏は様々な暗号資産を証券とみなしていると言いましたが、ビットコインのことを証券と言ったことは一度もありません。

そのため、ゲンスラー委員長はビットコインが好きなんじゃないか?と思う人もいて、

今回のインタビューでの発言

Bitcoin is a highly speculative volatile asset. But with 7 billion people around the globe, 7 billion people want to trade it. Just like we do have gold for 10,000 years. We have Bitcoin. It might be something else in the future as well.

These other thousands of projects need to show their use case and show that they actually have fundamentals underlying them, or they won’t persist.

ビットコインについては、

「ビットコインは非常に投機的で変動の激しい資産だと思います。しかし地球上には70億人の人々がいて、70億人が取引を望んでいる。私たちが1万年間、金を持ってきたように。私達はビットコインを持っています。将来的には他の何かになる可能性もあります。」

アルトコインについては、

「その他の何千ものプロジェクトは利用事例を示す必要があり、それを支える経済の基礎的条件が実際に存在することを証明しなければ存続しないでしょう。」

ゲンスラー委員長の発言を受けてキャスターが「ビットコインを持っているに違いない!君はそれが好きだ!」と詰め寄るところが良い味を出しています。

ちなみに、リップル社とSECの裁判の判決「XRP自体は証券ではない」 に対するSECの控訴の冒頭陳述書の提出期限は2025年1月15日(日本時間16日)です。

もし冒頭陳述書が提出されずに控訴が却下された場合、下級裁判所の判決が確定します。

XRPは今日、日本円建てXRPの史上最高値を更新し、450円台をつけました。