Googleトレンドの「仮想通貨」が三尊になっている。キーワードの人気からチャートを先読みできるか検証
Googleトレンドの「仮想通貨」というキーワードが三尊を形成しているという面白いツイートがありました。
【驚愕の事実】
何だよこれ(震え)
ユーザーの仮想通貨への関心数にも三尊が効いてるじゃん…なんで誰も教えてくれなかったんだよ(震え) pic.twitter.com/xAqReJNIra
— ビットコイナー”R”仮想通貨アンバサダー (@crpt5) 2018年8月9日
三尊とは、3つの天井が並んでいて、真ん中の天井が一番高くなっているチャートの形状のことをいいます。別名、ヘッドアンドショルダーとも言われます。ネックラインを割ると上昇トレンドが下降トレンドに変わりやすくなります。
Googleトレンドとは、Googleの検索文字列の集計データをもとにした検索キーワードの人気の推移をグラフで確認できるツールです。気になる商品が今どのくらい話題になっているかをチェックしたいときに使えます。
下図は、Googleトレンドでカテゴリーを「金融」、キーワードを「仮想通貨」にして検索した結果です。確かに綺麗な三尊になっています。
⇒引用元:Googleトレンド「仮想通貨」
下図はZaifのビットコインチャート(週足)です。
ビットコイン価格が最高値をつけたのは2017年12月4日~12月10日の間です。Googleトレンドのグラフに似ています。
⇒引用元:Zaif「ビットコインチャート」
下図は、Googleトレンドのグラフとビットコインチャートを重ねた結果です。
2017年11月からのビットコイン価格の上昇に合わせてキーワードの人気も上昇し、終値が天井を付けたときに、キーワードの人気も1つ目の天井(下図ショルダー①)をつけました。
その後、価格が一旦下落して再び上昇し始めたときにキーワードの人気も上昇し2つ目の天井(下図ヘッド)をつけました。
下図ショルダー②に関しては暴落中にキーワードの人気が上昇しています。
キーワードを変えてみましょう。
下図は、Googleトレンドでカテゴリーを「金融」、キーワードを「ビットコイン」にして検索した結果です。今度はダブルトップになりました。
⇒引用元:Googleトレンド「ビットコイン」
下図は、Googleトレンドのグラフと、ビットコインチャートを重ねた結果です。
2017年11月からのビットコイン価格の上昇に合わせてのキーワードの人気も上昇し、終値が天井を付けたときに、キーワードの人気も1つ目の天井(下図トップ①)をつけました。
その後、価格の下落とともにキーワードの人気も下落し、2018年1月16日の暴落のときにキーワードの人気が急上昇し2つ目の天井(下図トップ②)ました。
下図は、Googleトレンドで対象国を「すべての国」、カテゴリーを「金融」、キーワードを「Bitcoin」にして検索した結果です。ワントップになりました。
今回の検証で分かったことは、基本的に価格が上がるとキーワードの人気も上昇し、価格が下がるとキーワードの人気も下がることです。
また、暴落が発生したときもキーワードの人気が上昇することもあります。暴落=事件のような感覚で注目されるからと考えられます。
キーワードの人気が価格の動きに先行するような傾向は見られなかったので、Googleトレンドのキーワードの人気上昇を検知して、価格が上がる前に買うといった戦略は取れなさそうです。
といっても、調査はまだ始まったばかりなので、新しい発見があれば記事にして報告します。
Googleトレンドのグラフの集計が1日単位になり、リアルタイムで更新されるようになると人気キーワードを有効活用できそうなので、Googleトレンドの仕様変更に期待です。