マントラの-94%暴落まとめ。LUNA、FTX以来の大暴落
2025年4月13日、マントラが1日で最大-93.9%の暴落をしました。

時価総額は一気に約57億ドル(約8000億円)が消失しました。

この暴落について、マントラ公式は以下の声明を発表しています。
この暴落はマントラのプロジェクトとは一切関係なく、投資家の売却によって引き起こされたと主張しています。
投資家どんだけ投げ売りすんねん

(Google翻訳)MANTRAコミュニティの皆様へ、MANTRAは基盤が堅固であることをお約束いたします。本日発生した活動は、無謀な清算行為によって引き起こされたものであり、プロジェクトとは一切関係ありません。一つ明確にしておきたいのは、これは私たちのチームによるものではないということです。現在調査中で、何が起こったのか、詳細が分かり次第お知らせいたします。
マントラは実世界資産(Real World Asset)のトークン化に特化したブロックチェーンです。
例えば、株、債券、貴金属、不動産、美術品は実世界資産で、実世界資産をトークン化したものをRWAトークンと呼びます。
現在、実世界資産のトークン化のブームがきていて、今年3月にRWAトークンの総ロック価値が100億ドルを突破しています。
ブラックロックもRWAトークン化に参入することで勢いが出ています。

下表はマントラとイーサリアムの違いです。
項目 | マントラ | イーサリアム |
---|---|---|
ブロックチェーンの種類 | 誰でも自由に参加 | 誰でも自由に参加 |
アプリの特徴 | 許可型アプリ(KYC・審査) | 許可不要型アプリ |
アクセス制限 | アプリごとに制限可 | 制限はほとんどなし |
規制対応 | 法令遵守 | 開発者まかせ |
つまり、マントラは誰でも自由に参加できるけど、法令順守のアプリのみ稼働できる、政府や企業と連携しやすい、安全・安心なブロックチェーン
以前からマントラは気味の悪い点がありました。
それは、マントラの時価総額は60億ドルを超えて時価総額ランキング20位以内にも関わらず、TVLが400万ドルしかないことです。
現在のブロックチェーン全体のTVLは900億ドルで、400万ドルは全体の0.005%に過ぎません。

過去に発生した時価総額上位コインの大暴落といえば、LUNAとFTXトークンがあります。
LUNAはアルゴリズム型ステーブルコインの価格を安定させるために使われていたコインで、2022年5月にアルゴリズムが破綻して暴落が始まり、1週間で99.999%暴落しました。

FTXトークンの暴落は、海外取引所FTX顧客資産を勝手に流用していたことがバレて、バイナンスがFTXトークンを全部売却し、取り付け騒ぎが起きて2日で-90%暴落しました。

LUNA、FTXの暴落を比べると、暴落初日の下落率は圧倒的にマントラの方が大きく、まるで草コインのような暴落です。
つまり、マントラの大暴落は、時価総額20位以内のコインの中で史上最大の大暴落です。
しかも、マントラ以外のコインはほとんど影響を受けず安定しているので、マントラ単独の暴落劇となりました。

(2025.4.25)価格回復せず、原因不明のまま
4月16日にマントラのCEOは、コインの価格を回復させるために、今後、自分が受け取る予定のトークンを全部バーンする宣言をしましたが効果はほとんどなく、4月25日現在も価格は戻っていません。
暴落の原因も明らかになっていません。
