メルカリNFTがオープンしたけどユーザー不満の重大な問題を抱えている

アンゴロウ
メルカリ プレスリリース

メルカリNFTがオープンし、暗号資産ウォレットを持っていない人もメルカリで気軽にNFTを購入できる時代になりました🎊🎉

しかし、何かざわついた空気があるので調査しました。

まず、メルカリNFTの注意事項に以下が記載されています。

・「メルカリNFT」以外で購入したNFTを出品することはできません

メルカリ プレスリリース

・メルカリNFTの場合、お客さまが対象NFTを保有することはブロックチェーン上に記録されません
・購入した商品を外部ウォレットへ出庫したり、外部ウォレットで保有している商品を本サービスに入庫することはできません

メルカリヘルプセンター「メルカリNFTとは」

外部のマーケットプレイス(Opensea)の販売価格と比べると、メルカリNFTの販売価格の方が20%~21%高くなっているので、これを手数料としてメルカリ社は利益と運営コストを補っていると考えられます。

NFTはブロックチェーン上に所有権が記録されることで価値を持つデジタル資産です。

しかし、メルカリNFTで購入したNFTは出庫して自分のウォレットで保管できずにメルカリのデーターベース上で管理されることになるので、NFTの所有権を外部から検証することができないのと、運営側の都合で所有権の変更・削除が行われるリスクがあることになり、このままではNFT市場というより、クローズドなデジタルアイテム市場です。

以上から、メルカリNFTのNFTは、NFTとしての本来の機能を果たすことができないと考えられ、これがざわついた空気の原因と考えられます。

今後、ユーザーが誤解して購入し、あとで不便さに気付く問題が発生する可能性があり、この問題についてはメルカリ社は既に把握しているはずなので、今後、NFT本来の機能を提供するマーケットプレイスに進化させる方向に舵を切るのか要チェックします。