Monaco(モナコ)|VISA加盟店で仮想通貨の決済ができる
2018年4月19日、Monacoの価格が1日で2倍超えという大暴騰を起こしました。この日は仮想通貨相場全体が上がり基調でしたが、2倍の暴騰を見せたのはMonacoだけです。
「モナコ」と聞いて「モナコイン」を連想する日本人が多そうですが、モナコとモナコインはまったく関係ないです。モナコグランプリのモナコとも関係ありません。また、「モナココイン」と呼ぶと「モナコイン」と混合してしまうので「モナコ」と呼ぶ人も多いです。
ちなみに、筆者の好きなアイスはモナカとチョコミントです。
モナコについてまだ知らない人がいるかも知れないので、本記事ではモナコについて説明します。
Monacoは、VISA加盟店で仮想通貨決済ができるカードを作っているプロジェクトです。すでにアジアユーザー向けのカード発送が行われています。
⇒公式サイト「Monaco Official」
以下の動画はプロモーションムービーです。
下表は動画のメッセージを日本語に翻訳したものです。
メッセージ | 日本語訳 |
---|---|
IT’S NOT THE FUTURE. IT’S THE NOW. | それは未来ではありません。現在です。 |
SAY HELLO TO MONACO | MONACOに挨拶しよう。 |
A METAL VISA CARD | 金属のVISAカード |
NO ANNUAL FEE | 年会費無料 |
A POWERFUL MULTI CURRENCY APP | 様々な仮想通貨を扱う強力なアプリケーション |
BUY/SELL/SEND DIRECTLY | 売買と送金をダイレクトに |
TRACK 200 COINS | 200のコインを追跡する |
LOOKING FOR REWARDS? | 報酬を探している? |
UP TO 2% CRYPTO CASHBACK | 最大2%の仮想通貨をキャッシュバック |
LIKE TO TRAVEL? | 旅行に行きたい? |
REAL-TIME INTERBANK RATES | リアルタイムのインターバンクレート |
NO OVERSEAS FEES | 海外の手数料無料 |
FREE ATM. WITHDRAWALS. WORLDWIDE | 世界中でATMの預金引き出しが無料 |
AIRPORT LOUNGE ACCESS | 空港のラウンジにアクセス |
THE FUTURE OF MONEY. TODAY. | お金の未来。今日 |
RESERVE YOURS NOW | あなたもすぐ予約を |
Monacoカードは、仮想通貨をチャージして使うデビットカードで、VISA加盟店ならばどこでも仮想通貨を使った決済ができます。これにより、「仮想通貨で支払いたくても仮想通貨決済を取り扱っている店舗が少ない」という問題をMonacoが一気に解決してくれました。
例えば、電気量販店で10万円の冷蔵庫をMonacoカードを使って決済すると、チャージしてある仮想通貨が売られて円になり、電器量販店に支払われるイメージです。
しかも、入会金、年会費は無料、手数料が安く、決済金額の0~2%のキャッシュバックを受けられるという嬉しいサービス内容で話題となりました。
ホワイトペーパーの内容を確認してみましょう。
⇒外部サイト「Monaco whitepaper」
以下はMonacoカードを手に入れる手順についての説明です。
In order to receive the Monaco Card, our customers need to download Monaco Android / iOS App and go through a simple 3 min onboarding process, including remote KYC. We will issue and send the Monaco Cards to customers free of charge.
引用元: Monaco whitepaper
翻訳すると以下になります。
KYCとは、Know Your Customerの略で顧客確認のことをいいます。オンボーディングプロセスとは、使い方を身につけるための講習のことをいいます。
つまり、Monacoカードが欲しい人はアプリをダウンロードして顧客確認と使い方を学べば、後日Monacoカードが郵送されて手元に届くという流れです。入会金、年会費は無料です。
以下はユーザー間の送金についての説明です。
Sending money between Monaco App users is free & real-time, with the money being instantly available for the recipient on their Monaco Card.
引用元: Monaco whitepaper
翻訳すると以下になります。
ユーザー間送金が無料で即時着金だと、お金のやりとりが気軽にできそうです。銀行振込みを使わなくなる気さえします。
以下は、Monacoカード使用時の為替レートに関する説明です。
Every time you spend with the Monaco Card, you will be given perfect interbank exchange rates without markups or fees. In practice that means savings of EUR30-40 on every EUR500 spent, compared to high street banks.
引用元: Monaco whitepaper
翻訳すると以下になります。
マークアップとは、原価に価格を上乗せして商品を売ることをいいます。
Monacoカードは通貨を交換して決済が行われますが、交換時の為替レートはインターバンクレートが使われます。インターバンクレートとは銀行間の取引における為替レートのことです。
ちなみに、銀行と企業または個人との取引の為替レートはカスタマーズレートといいます。カスタマーズレートはインターバンクレートに上乗せしたレートなので、インターバンクレートよりも高くなります。両替所に行ってドルを円に換えたら損した気分になるアレです。
以下は会費や手数料の説明です。
There are no monthly or annual fees for usage of the Monaco Card. Access to perfect inter-bank exchange is free. Monaco will not charge fees for global ATM withdrawals within Fair Usage Limits. There is a 1% fee for all transactions (swipe and exchange) of ETH/BTC. These earnings will accrue in the MCO Smart Contract, the rights to which will be held by community members who hold MCO tokens.
引用元: Monaco whitepaper
翻訳すると以下になります。
入会金や年会費は無料。ATMの手数料も無料。いい感じですね。ただし、Monacoカードを使って決済したときや通貨を交換したときに1%の手数料がとられます。
と思った人もいると思いますが、このカードを使うと決済価格の0~2%のMonacoがキャッシュバックされる特徴があります。
画像は「Monaco Official」より引用
キャッシュバックの仕様を確認しましょう。Monacoカードは下表の4種類があります。Monacoの保有数が多いほどカードのランクが上がります。4種類とも入会金、年会費は無料です。
カードの種類 | 必要モナコ | 特徴 |
---|---|---|
Midnight Blue | 所持不要 | ・キャッシュバック無し ・インターバンクレートは月に2000ドルまで(それ以上は0.5%) ・ATMの引き出し無料は月に200ドルまで(それ以上は2%) |
Ruby Steel | 50 MCO | ・1%のキャッシュバック ・インターバンクレートは月に4000ドルまで(それ以上は0.5%) ・ATMの引き出し無料は月に400ドルまで(それ以上は2%) |
Precious Metal | 500 MCO | ・1.5%のキャッシュバック ・空港のラウンジに入れる。 ・インターバンクレートは月に10000ドルまで(それ以上は0.5%) ・ATMの引き出し無料は月に800ドルまで(それ以上は2%) |
Obsidian Black | 50000 MCO | ・2%のキャッシュバック ・空港のラウンジに入れる。 ・999枚までのレアカード ・インターバンクレートは無制限に利用可能 ・ATMの引き出し無料は月に1000ドルまで(それ以上は2%) |
上記表を見ると分かるように、50 MCO以上を保有してカードを作れば1%のキャッシュバックが貰えるので、貰ってすぐに法定通貨に変えれば手数料の元が取れます。
50000 MCO以上を保有した人が受け取れるObsidian Blackランクは何と999人しか手に出来ないレアカードです。Monacoの現在価格は1400円なので、今カードを手に入れられるとしたら7000万円が必要です。(・□・;)う…
持っていれば将来的に友達に自慢できそうですが2018年4月現在では、もう手に入れることはできないでしょう。というか、私は7000万も集中投資できません。
Precious Metalなら現金で払うよりカードを使ったほうが得をするので、Monacoカードを手に入れるときは、これにしようと思います。
仮想通貨決済のカードを作るプロジェクトは他にもありますが、Monacoの強みは、いち早くVISA対応に乗り出したことです。一番最初の仮想通貨であるビットコインが世界的シェアを獲得したように、この世界では先に始めたプロジェクトが広く知れ渡ることが多いようです。
そう考えると、Monacoカードがデファクトスタンダード的な存在になる可能性もあるのかも知れませんね。