Pi Networkが詐欺疑惑から本物になろうとしている

ついにPi Network(パイネットワーク)が上場しました。
何それ?怪しそうな名前だね。というのが普通の日本人の反応です。
どうして怪しそうに感じるのか説明します。
パイネットワークはスマホでマイニングができる暗号資産です。
高性能マシンや専門的知識は不要で、スマホにアプリをインストールし、24時間に1回アプリを起動してタップするだけで暗号資産が稼げます。
これを聞いたら詐欺を警戒するのが普通で、実際、スマホをタップするだけで暗号資産が稼げる詐欺アプリは沢山あります。
なので、パイネットワークも同じ部類に入ると思いそうですが、普通の詐欺アプリとは違うにおいがすることを2023年にブログで書きました。
普通の詐欺アプリは投資家の暗号資産をアプリに入金させるのが常套手段ですが、パイネットワークにはそれがありません。
つまり、パイネットワークでマイニングするには初期費用が不要です。
ただし、個人情報を提出してKYCする必要がある。
というのがパイネットワークの特徴です。
その他、日本で詐欺っぽくて印象の悪い用語に「ハイプ案件」「ポンジ」「ネットワークビジネス」などがありますが、「ハイプ、ポンジ、パイ」はパピプペポ、パイネットワーク、怪しい印象を持たれそうです。
パイネットワークはアメリカ発祥の暗号資産ですが、最初は中国やベトナムで人気が出てユーザー数が急増し、大規模集会が開かれるほどになりました。
2022年12月に中央集権取引所のHuobiでIOU取引が開始しました。2023年7月の価格は25ドル

2023年に中国公安局がパイネットワーク詐欺の注意喚起をしています。
パイネットワーク関係者が高齢者をターゲットにアプリをダウンロードさせて個人情報を盗み、年金を騙し取るなどの詐欺の手口を説明しています。

こうして詐欺疑惑をかけられながらも、パイネットワークはスマホ1つで誰でも簡単にマイニングできる仕様によってユーザー数が増え続け、現在では世界で6000万人のユーザーがいると言われています。
そして、先日2025年2月20日にパイネットワークのオープンネットワークが正式に開始し、外部と接続が可能になることでユーザーが自由に取引できるようになりました。
ユーザーの多くがそれを喜び「#PiNetwork」がトレンド入りしました。

オープンネットワークの公開に合わせて、OKX、Gate.io、Bitgetなどの中央集権取引所に上場し始めました。

Bybitはパイネットワークの上場について以下の声明を発表しています。
【Google翻訳】
1. 2023年に中国警察が$Piについて出した公式の警告がこれです。高齢者を狙った詐欺であり、個人情報が漏洩し、年金が失われると国民に警告しています。プロジェクトの正当性を疑問視する報告は他にも複数あります。
2. Bybitは$PIに上場申請をしておらず、$PIがBybitの上場を拒否した、またはBybitが$PIの何らかのKYBを通過しなかったという主張はまったくナンセンスです。
3. プロジェクトが正当で真っ当なものであれば、あなたは前に出てこれらの報告に対処し、誰もが理解できるようにすべきですが、代わりにあなたは根拠のない嘘をでっち上げて、これらの子供じみた攻撃を行うことを選んでいます。
4. はい、私はまだあなたが詐欺だと思っています。いいえ、Bybitは詐欺を上場しません。
Bybitはパイネットワークを詐欺と考えているため上場はさせないそうです。
以上のように、詐欺疑惑をかけらていたパイネットワークがオープンネットワークを公開したことで風向きが変わり始めているように見えます。
パイネットワークはビットコインを超える可能性があるという人もいます。
KYCが必要という仕様で暗号資産の代表的存在になることはありませんが、いずれにせよユーザー数が6000万人以上に増えたことは大きいので、今後、暗号資産業界にどんな影響を及ぼしながらエコシステムを拡大していくのかはチェックします。
まずは、上の絵に描いてあるように、大手取引所のバイナンスとコインベースはパイネットワークを上場させるのかどうか