仮想通貨の世界にもサクラコメントが溢れている

2019年1月1日

購入する商品を選ぶときに参考にする情報といえば、口コミやレビューです。商品の説明よりも口コミやレビューのほうを重要視する人も多いです。

なぜなら、販売業者が記載した商品の説明には消費者が喜びそうな「良い事」しか書かれていませんが、口コミやレビューには実際に使ってみた人の感想が「良い事」も「悪い事」も両方書かれているので、その商品が本当に良い物なのか、商品の説明に嘘が無いのかを探るための判断材料になるからです。

しかし、口コミやレビューが商品の売れ行きに影響を及ぼすことを知っている業者の中には、販売促進のために自ら高評価コメントを入れまくる業者がいます。これをサクラコメント(ステマコメント)といい、サクラコメントに従事する社員たちをステマ部隊と言います。

ちなみにステマとは「ステルスマーケティング」の略で、消費者に気付かれないように商品の評価を上げるための宣伝行為のことをいいます。

以下にサクラコメントの具体例を挙げます。なお、以降で紹介している商品を詐欺といっているわけではありません。本当にサクラコメントがあるかどうかは参照元リンクを辿って、実際にご自身の目で確かめて判断して下さい。

2007年頃、Amazonでビジネス書を探していると「凡人の野望」というタイトルの実用書をたまたま見つけました。コメント数が130を超えていて、さらに☆4.5という驚きの高評価を得ている本でした。

どれだけ良いことが書かれている本なのか興味を持った私は、当時の価格で1500円くらいを払って購入しました。

以下の画像は2018年6月現在のものです。

⇒Amazon「凡人の野望

 

数日後、本が届いてさっそく読んでみた私の感想は、驚くほどの中身が薄く、著者の自慢話や、お金儲けのために人を騙してもいいみたいなことが書かれていて、高評価を受けるレベルの本ではないことが分かりました(※筆者の感想です)。

高評価コメントを入れている投稿者を確認してみると、この本のレビューを入れるためだけに作ったと思われるレビュー数の少ないアカウントが大半でした。

つまり私は、業者が投入したサクラコメントを信じて本を買ってしまった。まんまとハメられたということです。


⇒引用元:Amazon「Amazonレビュー

 

サクラコメントは仮想通貨の世界にも広がりつつあります。

下図はMINE JAPANのツイートとコメントです。右側にコメントをしたアカウントの「ツイート数、フォロー数、フォロワー数」を表示しています。サクラコメントかどうかが分からないコメントにはモザイクをかけています。


⇒引用元:Twitter「【公式】MINE JAPAN

 

下図はMINDOLプロジェクトのツイートとコメントです。コメント数が230件とかなり多いので一部抜粋にしました。


⇒引用元:Twitter「MINDOL

 

上図を見ると、ツイート数やフォロワー数が数件しかないアカウントが大半であることが分かります。1件のツイートしかしていないアカウントもあります。

つまりこれは、コメント数、リツイート数、いいね数を意図的に増やして話題になっているように見せかけるためのサクラコメントということです。

仮想通貨のサクラコメントといえば、ICOなどのセールスページの下にある高評価コメントを連想する人が多いと思いますが、上記のようにSNSや匿名掲示板などでもステマ部隊が活動していることを知っておいて下さい。

 

また、ステマ部隊は自社が販売する商品の評価を上げるためのサクラコメント投入だけではなく、評価が下がるようなコメントや炎上が発生した場合に、火消しコメントを投入したり、批判コメントを逆に叩くコメントを投入することもあります。

昔、あるスマホゲームで、課金強化を目的とした仕様変更が行われたときに☆1の評価が殺到したことがありました。

 

そして次の日、アプリのレビューを開いてみると、たった1日で48000件ものレビューが増え、評価もいい感じになっていました。

(・□・;)48000件、わぉ!

 

結局、高評価レビューが大量に投じられることで、批判コメントは闇の中に葬り去られる形となりました。

異常なまでの評価数と、このゲームを知っている人なら高評価を選ぶはずがない仕様変更であることからステマ部隊が活動したことは明らかでした。

 

本サイトにも、記事の内容や批判コメントを否定するコメントが連続投稿される時期がありました。同一IPからの、名前が異なる書き込みが連続したこともあるのでステマ部隊が活動したと考えられます。

このように、仮想通貨でもステマやサクラコメントが溢れていますが、かといってコメントやレビューを見ないようにするのはお勧めしません。

なぜなら、コメントやレビューの中には、真実を語った物凄く参考になる情報も沢山存在するからです。そこで、私が普段コメントやレビューを読むときに気を付けていることを、いくつか挙げておくので参考にして下さい。

評価のバランスを把握する

いくら良い商品でも低評価をつける人は必ずいます。想像していたものと違ったとか、たまたま故障品をつかまされたとか、そのメーカーのアンチとか、色々な理由があると思います。

なので、低評価が何個か見つかったからダメな商品と決めつけるのは時期尚早です。高評価も低評価も色々ある場合は、まずは評価のバランスを把握します。

下図のように、低評価から高評価に向って段階的に増えていたり、バランスが取れているものは正常なコメントであることが期待できます。

 

一方、下図のように最高評価が沢山あるけれど、最低評価もガッツりある場合はサクラコメントの存在を警戒して下さい。私の経験では、このような状況では低評価のコメントのほうが真実であることが多いです。

高評価コメントがたくさんあっても鵜呑みにしない

高評価コメントがたくさんあっても、大半がサクラコメントの可能性があるので、鵜呑みにせずにまずは疑ってかかることから始めます。

高評価コメントの投稿者を何人かピックアップして、過去のコメント投稿数、他の商品へのコメント、アカウント作成日などを確認します。コメント投稿数が極端に少なかったり、アカウント作成から日が浅かったり、その商品しかレビューしていないアカウントはサクラの可能性が高いです。というかサクラと決めつけてしまってもいいです。

高評価コメントの中に1つでもサクラが見つかった場合は、その商品はサクラコメントで溢れていると思って読むことをお勧めします。

低評価コメントにも目を通す

人間は自分が願っていることしか受け入れたくないという心理が働くので、認めたい商品は高評価コメントだけを読みたがり、認めたくない商品は低評価コメントだけ読みたがる傾向があります。

気持ちは分かりますが、そうしてしまうと真実を見極めることに失敗し、サクラコメントに心を奪われて詐欺商品であることに気が付かずに商品を購入してしまう危険があります。

購入したあとに詐欺に気が付いても時すでに遅しなので、購入する前に高評価と低評価の両方のコメントにしっかりと目を通すことをお勧めします。

低評価コメントも鵜呑みにしません。ある機能を批判している低評価コメントを見かけたら、他の低評価コメントも同じ機能を批判しているか。また、高評価コメントの中にその機能について述べているものがないか確認し、総合的に判断します。

 

以上、仮想通貨の世界にもステマが存在する話と、筆者がレビューを読むときに心掛けていることを説明しました。サクラコメントを恐れずに口コミ、レビュー、コメントで有益な情報を拾い上げることができるようにお互い情報リテラシーを高めていきましょう。

上記の他に、レビューを読むときに気を付けていることがある人はコメントで教えてもらえると幸いです。