DMMビットコインを使った感想。アルトコインのレバレッジ取引ができる日本初の取引所。

2018年1月15日

2018年1月11日、DMMが運営する仮想通貨取引所「DMM Bitcoin」がオープンしました。

DMM Bitcoin
※画像は公式サイトより引用

 

DMMはネット通販、証券、ビデオなどを提供する大企業です。DMMが参入することで仮想通貨の世界がさらに活気づきそうですね。

本記事では筆者がDMM Bitcoinを使ってみた感想をお伝えします。使ってみたといっても、まだ本人確認ハガキが届いていないので、発注はせずに取引ツールを触ってみたり、説明書を熟読した感想です。

これから報告することは個人的な感想なので、人によっては全く違う感想になることを承知下さい。調査は2018年1月13日に行いました。仕様や料金などは変更される可能性があります。

扱っている仮想通貨

DMM Bitcoinで取引できる仮想通貨は以下になります。

取引種類 銘柄
現物取引 ビットコイン
イーサリアム
レバレッジ取引 ビットコイン
ビットコインキャッシュ
イーサリアム
イーサリアムクラシック
ネム
リップル
ライトコイン

 

「現物取引」は自分のお金のみを使う取引です。「レバレッジ取引」は取引所からお金を借りて利益または損失を数倍にする取引です。詳しくは次の記事を読んで下さい。
⇒「レバレッジ取引とは

DMM Bitcoinはレバレッジ取引ができる仮想通貨が多いのが特徴です。今まで日本の取引所でレバレッジ取引ができる仮想通貨はビットコインだけだったのが、DMM Bitcoinの登場によって、イーサリアム、ネム、リップルなどの人気のあるアルトコインのレバレッジ取引ができるようになりました。

2018年はアルトコインの取引が活発になると予想されているので嬉しい限りです。

トレードツール

取引するにはマイページのメニューにある「トレード口座」をクリックします。

 

するとトレードツールが起動します。「レバレッジ」「現物」のボタンを押すことで取引の種類を切り替えできます。

DMM Bitcoinのトレードツール

 

チャートや注文履歴、ポジション紹介などの各画面をドラッグ&ドロップで自由な場所に配置できるのでとても使いやすいです。配置を保存して、次のログイン時に前回の配置のまま利用を始められます。

トレードツールをカスタマイズ

手数料

入出金、取引時の手数料は下表のようになっています。

日本円 仮想通貨
入金手数料 無料(銀行手数料は顧客負担) 無料(マイナーに払う手数料は顧客負担)
出金手数料 無料 無料(マイナーに払う手数料は顧客負担)
取引手数料 無料 無料(スワップポイント0.04%)

 

仮想通貨の出金手数料が無料となっていますが、マイナーに払う手数料は顧客負担になっているので、出金の手数料は他の取引所とあまり変わりません。

取引手数料は無料になっていますが、レバレッジ取引で日をまたいで建玉を保持した場合の手数料(スワップポイント)が建玉価格に対して0.04%かかります。

例えば、レバレッジ取引で1ビットコインを150万円で買ってそのまま売らずに夜中の24時を過ぎると、150万円×0.04÷100=600円の手数料が取られます。そして、次の日も売らずに24時を過ぎるとさらに600円の手数料が取られます。1か月放置していたら18000円です。

このように、建玉を維持し続けると手数料が増え続けるので、レバレッジ取引は短期決戦をお勧めします。

現物取引

下図は現物取引のトレード画面です。「買 Ask(赤いボタン)」を押すと買い注文が実行され、「売 Bid(青いボタン)」を押すと売り注文が実行されます。

注文タイプに「ストリーミング」があるのがDMM Bitcoinの特徴です。ストリーミング注文とは、ボタンに表示されている価格よりも不利な価格になった場合は約定させない注文方法です。

例えば、買いボタンに150万5432円が表示されて「今だ!」と思ってボタンを押した直後に暴落が発生し市場価格が145万円に落ちた場合、不利な価格になったと判定され約定しません。

これにより、成行注文でたまに起きる想定外の価格で約定してしまう事態が発生しないので安心です。スリッページ(下図水色矢印)をオンにして許容範囲を持たせることもできます。

DMM Bitcoin 現物取引

 

AskとBidの価格が違う!

そうなんです。上記例では売り価格が170万3350円、買い価格が175万3350円で5万円の価格差があります。これはスプレッドというものです。ボタンの下に表示されている「SP: 50,000」がスプレッド5万円を表しています。

つまり、1BTCを買った直後に売ると5万円の損失になるということです。なので、利益を出すには買ったあとに5万円以上値上がりするのを待たなければなりません。

下表は同時刻での他の取引所の現在値です。DMM Bitcoinのほうが2~3万円高いことが分かります。つまり、DMM Bitcoinの現物取引は販売所並みのスプレッドが取られるということです。

他の取引所のビットコインの価格

 

え!!DMM使えなくない?

下図はbitFlyerのビットコイン販売所の同時刻の価格です。ビットフライヤーの販売所の価格よりはDMM Bitcoinのほうが安く買えそうです。

bitFlyerのビットコイン販売所

 

一方、coincheckやZaifのビットコイン取引所は2018年1月現在は手数料もスプレッドもかかりません。つまり、買った直後に売っても損失はゼロです(※価格変動の損益は発生)。

よって、DMM Bitcoinの現物取引で仮想通貨を購入するのはオススメしません。というか、私にとっては使ってはいけないレベルです。DMM Bitcoinの経営陣は競合取引所の状況を把握しているのか疑問です。

レバレッジ取引

現物取引は使ってはいけないことがわかりましたが、重要なのはDMM Bitcoinにしかない機能のアルトコインのレバレッジ取引です。それが普通に利用できれば言うこと無しです。

下図はビットコインのレバレッジ取引の画面です。スプレッドは6353円と表示されています。レバレッジ取引の場合はスプレッドは常に変化します。価格の動きが緩やかなときはスプレッドが狭くなり、価格が急激に変化したときはスプレッドが広くなります。

現物取引よりもスプレッドが狭いのは嬉しいですが、それでも1BTCを買った直後に売ると6000円前後の損失が出ます。一方、bitFlyerのレバレッジ取引は2018年1月現在は手数料もスプレッドもかかりません。つまり、買った直後に売っても損失はゼロです(※価格変動の損益は発生)。

よって2018年1月現在は、DMM Bitcoinでビットコインのレバレッジ取引をするのはオススメしません。ビットコインのレバレッジ取引をする場合はbitFlyerを利用するのをお勧めします。

レバレッジ取引

 

下図はNEM(ネム)のレバレッジ取引の画面です。

スプレッドが15円と表示されています。15円を見ると安いと思ってしまいそうですが、1XEM 170円前後の価格に対して15円です。

例えば、証拠金に200万円を預けて1000万円の取引をしたとします。181.256円で全力買いして1000万円÷181.256円=約55170枚の買いポジションを取り、その直後に全部売ると166.256円×55170.58746枚=917万2441円が戻ってきます。

よって、1000万円 – 917万2441円 = 82万7558円の損失です。つまり、今回の例では買ったらいきなり82万円のハンデを背負って開始するということです。いくら価格変動が大きいアルトコインといえども、これほど大きなハンデを背負ってまでレバレッジ取引をしたくないのが私の考えです。

仮想通貨取引は株や為替よりもボラティリティが高いです。背負ったハンデを超えるのを待っているうちに価格が逆に進んでロスカットなんてことにならないように気を付けましょう。

アルトコインの取引は大人しく手数料やスプレッドがかからない取引所で現物取引をするのを私は選択しました。

NEMのレバレッジ取引

まとめ

DMM Bitcoinはトレードツールの画面も見やすく、軽快に動くので使いやすさの観点ではトップレベルです。DMMならお金を預けていても安心です。また、ストリーミング注文があるので、タイミングを図りながら不利な価格で約定しない発注が可能です。

しかし、現物取引、レバレッジ取引ともに大きなスプレッドが取られるので、手数料やスプレッドを取られない他の取引所を使うことを私はお勧めします。

仮想通貨ごとに、どの取引所を使うのが手数料的にいいのかを下表にまとめます。

取引種類 銘柄 対応
現物取引 ビットコイン Zaif またはcoincheckで取引
イーサリアム Zaifで取引
レバレッジ取引 ビットコイン bitFlyer Lightningで取引
ビットコインキャッシュ レバレッジ取引は諦める。現物取引ならZaif
イーサリアム レバレッジ取引は諦める。現物取引ならZaif
イーサリアムクラシック レバレッジ取引は諦める。現物取引ならBinance
ネム レバレッジ取引は諦める。現物取引ならZaif
リップル レバレッジ取引は諦める。現物取引ならbitbank
ライトコイン レバレッジ取引は諦める。現物取引ならbitbank