トランプ支援WLFI(World Liberty Financial)が暗号資産爆買い
昨日の動画で、トランプ大統領が発令する可能性がある暗号資産の大統領令について説明しました。
大統領就任式では、トランプ大統領は暗号資産について何も言及せず、就任式後に暗号資産の大統領令も発令しなかったため、暗号資産市場に失望売りが広がりました。
その裏で、トランプ一族が推進する暗号資産プロジェクトWLFI(World Liberty Financial)が、1月20日22時から就任式直前(1月21日午前2時)までの2日間で70億円分のビットコイン(439WBTC)を購入していたことを紹介しました。

WLFIは、トランプ一族が支援する分散型金融(DeFi)プロジェクトです。伝統的な銀行を介さずに取引できる分散型プラットフォームによって金融サービスへのアクセスをより簡単にすることを目指しています。
2024年10月にWLFIがガバナンストークンのトークンセールをしたとき、初日のセールは目標のわずか4%に留まり、あまり注目されていない様子でしたが、その後、プラットフォームの開発の他に暗号資産に巨額の投資を行うことで、注目を集めることがしばしばありました。
例えば、2024年12月に約4,500万ドル相当の複数のアルトコインを購入したり、同じ月に約3,000万ドル分のイーサリアムを購入して、一部をLidoを通じてステーキングしました。
もしかしたら、開発よりも投資の方がやりたいことなのかも知れません。
トロンは7,500万ドルをWLFIに投資して、トロン創始者のジャスティン氏はアドバイザーとして参加しています。
そして、先日2025年1月21日にWLFIはトランプ大統領就任を記念して1.1億ドル(176億円)の暗号資産を購入したと発表しました。

WLFIのアドレスの残高は1月19日から1月22日のあいだに約2億9600万ドル(約460億円)増加し、残高は過去最高を記録しています。
トランプ大統領就任の記念に購入した暗号資産は、ETH(イーサリアム)、WBTC(ラップドビットコイン)、AAVE(アーベ)、LINK(チェーンリンク)、TRX(トロン)、ENA(エセナ)
保有金額が一番多いのはイーサリアムの1.8億ドル、2位はUSDCの5551万ドル、3位はラップドビットコインの4797万ドル
気になったのは、今回購入した暗号資産や保有枚数が多い暗号資産はほとんど活動拠点がアメリカ以外で、アメリカ拠点はチェーンリンクのみであることです。
トランプ大統領はアメリカ第一主義の政策が得意で、アメリカを活動拠点とする暗号資産を優遇する可能性があるとと予想されていて、トランプ政権と仲良くできそうなアメリカ拠点の暗号資産が上昇しやすい傾向がありますが、WLFIが逆張りのような買い方をしたのはなぜなのか。