Zen(ゼン)|1枚1円の日本産ステーブルコイン

2019年4月6日

Zenとは

Zenは、ブロックチェーン推進協会(BCCC)が発行する国産ステーブルコインです。

仮想通貨は価格変動が大きすぎて、企業が利用しづらい問題を改善することを目標に2017年7月に発行されました。社会実験の第1フェーズではZaifのみにリリースされています。

仮想通貨 Zen 社会実験
(引用元:公式サイト)

 

ステーブルコインとは、価値の裏付けを行うことで価格が一定になるコインのことをいいます。

Zenは1枚1円の価値になるように設計されています。

1円以下にならない仕組みを説明します。

まずZenを利用したい企業がZaifに日本円を入金し、ZaifにZenを注文します。

注文を受けたZaifは入金額をBTCに交換し、BTC建てでZenを発行し、利用者に渡します。

続いて、ZaifはBTCを日本円に転換して、発行枚数ぶんのZenを1円で指値注文します。これでZenは絶対に1円以下になりません。

なぜなら、流通しているZenすべてを成行注文で売っても、すべてのコインを1円で買い支えることができるからです。

Zenの発行の仕組み
(引用元:第1フェーズレポート)

 

疑問点は、なぜ日本円をBTCに変換する必要があるのかです。

結局BTCを日本円に戻して買いオペを行っているので、受け取った日本円ぶんのZenをそのまま発行すればいいと思いますが、何か理由があるのでしょうかね。

トークン情報

項目 内容
発行会社
発行会社 ブロックチェーン推進協会(BCCC)
所在地
所在地 不明
代表
代表 平野洋一郎
トークン名
トークン名 Zen
シンボル
シンボル JPYZ
総発行枚数
総発行枚数 制限なし
トークンセール
トークンセール 未実施

関連リンク

項目 内容
公式サイト
公式サイト https://bccc.global/
Twitter公式
Twitter公式 https://twitter.com/BCCCglobal
Facebook公式
Facebook公式 https://www.facebook.com/bcccglobal/
第1フェーズレポート
第1フェーズレポート https://bccc.global/wp/wp-content/uploads/2018/05/Zen-Report-p1v1.00-final.pdf

Zenの名前の由来

Zenは日本円(Yen)の一歩先を行くという意図でZenという名前にしたそうです。

ABC順で、X ⇒ Y ⇒ Z

Yの次はZなので、Yen ⇒ Zen ということです。

ならば、シンボルは JPY ⇒ JPZ のような気がしますが、JPYZになっています。

どうしてでしょうね。知っている人は教えて下さい。

Zenならではの特徴

Zenは「条件付き送金機能」というユニークな機能を持っています。

条件付き送金機能を実装
今回の実装で隠れた目玉とも言える機能は「Zen を取引所による本人確認が済んだ送信 先にのみ送金できる」条件付き送金のスマートコントラクトを組み込んだ点でしょう。
「今回は、ウォレットアドレス毎に KYC4済みかどうかを表すフラグを、取引所権限を持 っアカウントがこれを登録できるようにし、そのフラグの状態だけを見て送金可能かどう
かを判定するという、シンプルな実装としました。しかし、この条件付けはいかようにも設計することができ、契約条件や法的観点から取引制限を課すことが必要になった場合に、それが可能であることを示しています。

このような機能の実装は、一部の自由主義的な技術者からは嫌われがちですが、規制当局等との調整を模索するためには不可欠であり、法定通貨との安定性を重視した仮想通貨としては重要な機能であると考えています。

条件付き送金機能があれば、仮にZenが盗まれて、犯人が換金するために取引所にZenを送ろうと思っても、本人確認ができていないアドレスに送金できないので、犯行の抑止力になることが期待できます。

この機能の実装には賛否両論ありそうですが、度重なる仮想通貨の盗難事件を考慮すると、このような機能を持った仮想通貨があってもいいと私は思います。

ブロックチェーンをまたいでZenの価値を流通させるメカニズムも考案されています。

Zenをロックしたあとに、ロック済みZenと同じ価値のコインを移行先ブロックチェーンで発生させます。そして、発生させたコインを消却したら元のブロックチェーンのZenのロックが解除されます。

このメカニズムはCOMSA COREのメカニズムと似ているような気がします。


(引用元: 第1フェーズレポート)

記念すべき上場直後の爆上げ

Zenは、2017年11月1日に上場し、上場直後に10000万円を一瞬付けて話題になりました。

Zen上場直後の爆上げ

 

この上げについて、ブロックチェーン推進協会は以下のように説明しています。

Zaif による新規発行の手続きが追いつかず、取引所の説明を見ないユーザーや、取引所のチャットでの会話の煽りに釣られるユーザーの買い注文が殺到し、供給量が途中で枯渇することがあったため、ユーザーが入力した高い指値の売り注文にも買いが成立し、瞬間的に 1 Zen / 10,000 円の値が付くことがありました

 

その後、Zenの価格は1円以下になることなく、1円の価格を維持し続けています。

第2フェーズへ

第1フェーズの社会実験は無事終了し、2019年前半に第2フェーズを実施することが発表されました。

フィスコ仮想通貨取引所とビットポイントが実験に参加するそうです。

これで、Zaifを含め3つの取引所でZenが取引されるようになりますが、3つの取引所でZaifと同じ買いオペを行った場合、どのようになるのか気になるところではあります。