長谷川マルコス「Give to Win PROJECT」

2019年1月1日

【お知らせ】
このプロジェクトを利用した方は現状についてコメント頂けると幸いです。約束どおりのサービスを受けれなかった。億万長者になれなかったなどの被害コメント歓迎です。

 

英語が話せる人の話を聞くと、頭がよくて信頼できると思い込んでしまう人がいます。日本人が日本語を普通に話せるように、英語も一つの言語に過ぎません。英語が話せる人が紹介する商材が信頼できるとは限らないので内容をしっかりと見極めてから購入を検討して下さい。

最近登場した仮想通貨投資案件に「Give to Win PROJECT」があります。私はこれは詐欺案件だと思っています。本記事ではその理由を説明します。

なお、私が詐欺だと思っているだけで、実際に詐欺かどうかは現時点では明らかになっていません。また、本記事で使用している画像と動画のすべては、検証を目的として一般公開されているものを引用したものです。加筆、修正などは一切行っていません。

Give to Win PROJECT

 

このプロジェクトは、プロの投資家のスキルが取り込まれた自動売買ツールを使って、5万円の元手を1億円にしてくれるプロジェクトです。

主催者は、長谷川マルコス氏。アメリカ人と日本人のハーフで、父の影響で未成年の頃から投資を始め、若干35歳で50億円の資産を築き上げた自称プロトレーダーだそうです。

 

「”長谷川マルコス”」でGoogleシークレット検索してみましたが、Give to Win PROJECT以外の彼らしき情報は1つも見つかりませんでした。資産50億ともなると何かしらネットで噂になりそうなものですが、過去メディアの取材を全て断ってきたということなのでスルーします。

Google検索「長谷川マルコス」

 

このプロジェクトは、FXと仮想通貨の自動売買ツールを使って利益を生み出します。

長谷川マルコス氏は投資ツールを1000万円かけて試した結果、使えるツールは1つも無かったと動画で証言しています。

 

確かに、情報商材で売られている投資ツールを使って億万長者になった人を私も見たことがありません。

下表は、最近の仮想通貨投資案件で自動売買ツールを提供したプロジェクトと、実際に使ってみた人の結果です。

プロジェクト 結果
THE TIME BANK SYSTEM
毎日最低3万円(最高10万円)を約束し、MT4に読み込ませるプログラム(EX4)を提供。
・日に3~10万なんてムリ。10万の資金で3万言ってたけど、大嘘。
・LAND FXのデモ口座で テスト運用。1日まわして、マイナス
・使用してみましたが利益どころかマイナスです。
THE FINTECH 2018
毎日最低7万円とビットコインの分配を約束し、MT4に読み込ませるプログラム(EX4)を提供。
・値動きはあれど自働トレードが反応したことはありません。1週間何も動かないまま。もちろんツールの設定はあっています。誤りはありません。
・何にも動作せず、売買している様子はありません。
・どうみても何も動作していません
・システムが動いている気配がありません。ということは、金額だけ払わせて、ダミーの自動売買ツールを買わされたということなのでしょうか?
・安心して毎日7万円なんて絶対無理。
・誰か運用に成功した人がいたら教えてください!!

 

上記のように、散々な結果になっています。

長谷川マルコス氏は1000万円ぶんの売買ツールを試してみて、使えるものは1つも無かったと言っていますが、かといって彼のツールが使えるとは限りません。

上記の詐欺プロジェクトも最低◯万円稼げると自信満々に語っていましたが全て嘘であったことから、今回のプロジェクトの自動売買ツールも全く使えない可能性のほうが高いと考えられます。

ちなみに、詐欺師が詐欺商材を否定してから自分も詐欺商材を紹介する手法はよく使われます。「詐欺を否定したからこの人は詐欺師じゃない」と思わないようにして下さい。

次に、自動売買ツールの詳細を見てみます。

このプロジェクトの自動売買ツールはFXと仮想通貨で使えます。bitFlyerにはBTC-FXというレバレッジをかけた取引がありますが、そのFXではなく外国為替証拠金取引のFXのことです。

自動売買ツールには以下の2つのシステムが備わっています。

オートプロフィットシステム

レンジ相場からブレイクしたときにシステムが自動でエントリーし、利益確定や損切りを自動でやってくます。つまり、何もしなくても寝ている間にシステムが資産を増やしてくれるということです。

ブレイク

 

しかし、レンジ相場の上下ラインとブレイクポイントを正確に導き出すのは難しく、結果を残し続けているツールがありません。ブレイクポイントは結果的にブレイクしたからブレイクポイントになるのであって、チャートの形から未来のブレイクの発生価格を正確に予想するのは極めて難しいです。

このシステムはレンジ相場を判定して自動で上下ラインを引き、ブレイク判定からのエントリーの勝率が80%もあるそうですが、レンジ相場の上下ラインとブレイクポイントを導くアルゴリズムを説明しない限り、勝率80%は信用しないほうがいいでしょう。

決済価格は自動で切り上がるようになっています。

例えば、102円で買ったあと現在値が105円になった場合、105円で利確してもいいですが、まだ上がるかも知れないのですぐに利確せずに、トレンドが反転して104円まで価格が下がってきたときに利確するように逆指値を入れておく手法はよく使われます。

 

 

そして、相場が反転することなく上昇して107円になった場合、決済価格を104円のままで待ち構えていてもいいですが、現在値よりも少し下の価格(106円など)に決済価格を切り上げて利益を大きくする。これをシステムが自動でやってくれるそうです。

この仕様については、現在値に合わせて逆指値価格を変更するだけなので十分実装可能です。

ちなみに、bitFlyer Lightningの特殊注文(TRAILING)でも決済価格の切り上げができます。

カンニング・ジャッジメント・システム

このシステムは仮想通貨取引のみで使えます。何と、相場の底と天井を自動で判定し、底で買いポジション、天井で利確と売りポジションをとってくれるシステムです。

2017年末から2018年にかけてビットコイン価格は100万円⇒220万円⇒80万円という値動きをしましたが、長谷川マルコス氏はカンニング・ジャッジメント・システムを使って12億を稼いだそうです。

 

相場の底と天井が分かれば誰でも億万長者になれますが、それが誰も分からないから投資家たちが日々苦労してチャート分析をしています。

仮想通貨の値動きはファンダメンタルズの影響を強く受けます。例えば、規制強化や取引所のハッキング事件で下降トレンドに転換したり、規制緩和や大企業の参入報道で上昇トレンドに転換したりします。そのため、過去のチャートの動きだけでは相場の底と天井を判定することは不可能です。

長谷川マルコス氏は底と天井を判定する具体なアルゴリズムを説明せずに、感知するとだけ言っています。よって、カンニング・ジャッジメント・システムの判定はまともに動かない可能性があります。

動画の後半には、自動売買ツールを使っている人が登場し、爆益を出している証拠を見せています。

この証拠に気になる点があります。ファイル名を見て下さい「107_FXDD MT4 Tread Report 23650090.pdf」

 

「10801_BITPOINT MT4 Tread Peport 5123」

 

すべての証拠画像のファイル名に「Tread」が含まれていますが、これって「Trade」の間違いではないのでしょうか?

「”tread report” MT4」でGoogle検索すると4件だけヒット

Google検索「Tread Report」

 

「”trade report” MT4」でGoogle検索すると6020件がヒット。もし、tread が tradeの間違いだとしたら、コンピューターやネイティブが間違ってtradeをtreadのスペルミスをすることはないので、この証拠画像は日本人によって作られた偽造ファイルということになります。また、フォントが明朝体になっているのも気になります。

もし、MT4の取引レポートはtreadが使われることを知っている人は教えてもらえると助かります。

ちなみに、treadの単語の意味は「足取り」「歩いていくこと」で、tradeは「売買する」「交換する」という意味です。

Google検索「Trade Report」

 

以上、Give to Win Projectの検証結果です。

私の予想では、自動売買ツールを使って5万円の元手を1億円にしてくれるGive to Win Projectは、いつもの詐欺プロジェクトどおり、使い物にならない自動売買ツールを提供するプロジェクトと予想します。

ちょっと怖かったのは、会合の部屋の窓に映っている人影です。モザイクがかけられている人の右上にずっと人影が写っています。たまに微妙に動いているので、幽霊ではなくカメラ側に立っている人と思いますが、そこにずっと立って何をしているのだろう。

 

【20180501 追記】

プロジェクトの参加費が公開されました。98000円です。

Give to Win PROJECT 参加費