OSHIトークンが登場したけど、やる気あるの?
2月27日にOSHIトークンなる暗号資産が日本の取引所のビットポイントに上場した。
OSHIは「推し」のことで、OSHIトークンは「推し活」をするためのトークンらしい。
推し活って、好きなアイドルとかを応援する活動のことだよね。ニッポンアイドルトークンやコスプレトークンみたいなにおいがするぜ。
ということで、ホワイトペーパーを開いてみたところ、
3ページ
少、少なくなくない?
ホワイトペーパーが3ページは、今まで読んだホワイトペーパーの中で一番少ない気がする。
ホワイトペーパーの更新履歴は2023年10月から始まっているので、ホワイトペーパーが公開されてから少なくとも5ヶ月以上か経過しているはず。
やる気あるのかね?
以下は、OSHIトークンが考えている暗号資産の問題点と解決策
これまでのブロックチェーンゲームにおけるガバナンストークンは、ゲームコンテンツの価値のみに依存するものが多く、トークンの価値を長期で安定させることが出来ずに、価格崩壊を招くものが大半でした。
OSHIは、長期運営を前提としたゲームコンテンツを起点としながらも、そのユーティリティ(トークンの利用用途)や裏付け価値を、「ゲームコンテンツ」のみではなく、価値の持続性が高い「ゲームIP」にも持たせることで、その価値の長期安定化を図るものです。
OshiToken White Paper
つまり、ブロックチェーンゲームのトークンの価値の裏付けを「ゲームコンテンツ」のみに依存すると暴落するから、「ゲームIP」も使って価値を安定させる。
IP=Intellectual Property(知的財産)
例えば、任天堂のゲームIPといえば、スーパーマリオ
推し活の具体的な内容は「作る」、「選ぶ」、「集める」、「広げる」の4つ
ゲーム内で推しを自分好みに育成したり、新しい推しを見つけたり、人気投票したり、他のプレイヤーと交換したりするのがOSHIトークンの推し活
最初はファンキルオルタナというゲームを使って推し活ができるようになるらしい。
ファンキルオルタナのゲーム内通貨やシーズンパスをOSHIトークンで買えるのと、ゲーム外では推しにOSHIトークンの投げ銭をしたり、グッズをOSHIトークンで買えるようになる。
推し活ができるゲームタイトルは今後も追加予定なので、ゲームが増えるほど推し活の幅が広がっていく。
投げ銭で応援できるとか、アイテムやグッズの購入に使えます系トークンはことごとく暴落していて、OSHIトークンの仕様には目新しさを感じないけど、本当にこれで価値を安定させることができるのだろうか。
OSHIトークンを推進する会社はgumi
2022年12月に、gumiはSBI、スクエニと業務資本提携を結び、SBIはgumi株を最大300万株保有することにして株価が1000円まで上昇した。
2022年にSBIは日本の暗号資産取引所のビットポイントを完全子会社化し、OSHIトークンはビットポイントに上場している。
ということは、OSHIトークンの構想にSBIも絡んでいるのかも知れない。
gumiは新作ゲームのアスタータタリクスの売上に苦戦していて、大きな損失を計上する可能性が出ている。
ホワイトペーパーの分量も内容も熟考した感じがしないのだけど、いまの暗号資産の強気相場を利用して会社の運転資金のためにOSHIトークンを急いで上場させたのではないことを祈る。