泉竜真「C-Trading」は勝率100%の完全自動で資産形成できる。
過去に多くの詐欺師が「100%稼げる」と言って投資勧誘を行い、お金をだまし取ってきました。
トレードに勝率100%はありません。プロトレーダーはコツコツ小さく負けて、大きく勝ちます。
「100%稼げる」
「100%損をしません」
と言われたら詐欺が待っていると思いましょう。
最近登場した仮想通貨投資案件に「C-Trading」があります。私はこれは詐欺案件だと思っています。本記事ではその理由を説明します。
なお、私が詐欺だと思っているだけで、実際に詐欺かどうかは現時点では明らかになっていません。この記事は、プロジェクトへの参加、不参加を強制することを目的としたものではないので、他のサイトの情報や家族、友人の意見も参考にして、ご自身の判断のもと投資するかどうかを決めて下さい。
また、本記事で使用している画像は、検証を目的として一般公開されているものを引用したものです。
引用文字列 | URL |
---|---|
C-Trading 1 | http://official-c-trading.com/lp/win100/ |
C-Trading 2 | http://official-c-trading.com/lp/c-tre/ |
C-Trading 3 | http://official-c-trading.net/wp/dsbf01/ |
特定商取引法に基づく表記より
項目 | 内容 |
---|---|
販売会社 | 記載無し |
メルマガ発行者(運営責任者) | 泉 竜真 |
所在地 | 記載無し |
電話番号 | 記載無し |
メールアドレス | customer@winners.co.jp |
このプロジェクトは、勝率100%のオーダーメイド自動売買ツールを使って稼ぐことができるプロジェクトです。
主催者は泉竜真氏(いずみりゅうま)。社員50名のシステム開発会社の経営者だそうです。
(引用元:C-Trading 3)
泉竜真が経営するシステム開発会社は東京都内の一等地にオフィスを構え、事業所が3箇所あると説明していました。しかし、特定商取引法に基づく表記やセールスページのどこにも社名や本社所在地を記載していません。
「泉竜真」でネット検索してみたところ、今回のプロジェクトの情報以外、泉竜真氏らしき情報は何一つ見つかりませんでした。
⇒引用元:Google検索「泉竜真」
動画の自己紹介シーンのテロップには「竜」が「龍」と表記されています。
そこで「泉龍真」でも検索してみましたが、泉竜真氏らしき情報は何一つ見つかりませんでした。
よって、泉竜真氏はシステム開発会社を経営しながら表には出ないようにひっそりと活動してきたのか、名前や経歴を偽って登場したかのどちらかになります。
⇒引用元:Google検索「泉龍真」
このプロジェクトは「C-Trading」という名称の仮想通貨自動売買ツールを使って稼ぎます。
C-Trading の「C」は、
Cryptocurrency(暗号通貨)
Choice(選択)
Customize(カスタマイズ)
Customer(顧客)
の意味が込められているそうです。
泉竜真氏はC-Tradingの特徴について以下のように説明しました。
②勝率は100%。
③利益、利回りを自由に設定できる。
④BTC、ETH、XRP、ADA、BCHの5種類から2つを選択する。
⑤リスクほぼゼロ
上記の特徴について論理的におかしいところを説明します。
泉竜真氏は大量生産された既製品のトレード製品では結果が出ないので、個人個人に合わせたオーダーメイドによって結果が出せると説明しました。
具体例としてダイエットの話を挙げました。ダイエットのサポート製品で大量生産された既製品は、全員に合わせて作られたものだから8割以上が結果が出ない。ライザップのように個人のライフスタイルや体格に合わせたダイエットを行うことで成功すると説明しました。
確かに太っている人には、リンゴ型(リバウンドしやすい)、バナナ型(太ると体重が減りづらい)、ナシ型(下半身が太る)など、人それぞれの特徴があるので、その人に合わせたダイエット方法が最も効果があります。
つまり、相手の特徴が異なるからそれに応じてやり方も変えるということです。
一方、自動売買ツールの相手は何だか考えてみて下さい。
そうです。人ではなくチャートです。自動売買ツールが相手にするのは仮想通貨チャートなので、利用者の性別、職業、年齢、家族構成、ライフスタイルの何が違おうが自動売買ツールにとっては何も関係ありません。同じ仮想通貨ならチャートの変化をもとに同じ動きをして、同じ結果を出さなければなりません。
泉竜真氏は「システムが24時間チャンスをとっていく」とも発言しているので、就寝時間の違いによる自動売買ツールの稼働時間帯も気にする必要もありません。
よって、ライフスタイルに合わせた自動売買ツールの話はでっち上げの可能性があります。
以下の動画は勝率100%の理由を説明するシーンです。
(引用元:C-Trading 3)
勝つとこしか取っていかないので全部利益になると発言しましたが、100%勝てるところを見つけるのは不可能です。
理由は、チャートの動きは過去のチャートの動きによって決まるのではなく、投資家心理やニュース、重要人物の発言などの様々な材料によって変化するからです。過去のチャートの動きが投資家心理に影響を及ぼすことがあれば、突発的なニュースによって予想だにしない動きをすることもあります。
超一流のプロトレーダーでも天才数学者であっても、トレードで負けることはあります。
ゆえに、勝率100%は嘘の可能性が高いです。
以下の動画は利益と利回りを自由に設定できると証言したシーンです。
(引用元:C-Trading 3)
勝率100%の状況で利益と利回りを自由に設定できるそうですが、もし設定できるとしたらどのくらいに設定すると思いますか。
そうです。全員利益MAX、利回りMAXに設定します。投資家は稼ぐために投資をやっているので、100%稼げる利益を減らす投資家はいません。
ゆえに、利益と利回りの設定は無意味であり、視聴者を喜ばせるための餌の可能性があります。
以下の動画はビットコイン以外の仮想通貨で自動売買を行う理由を説明するシーンです。
(引用元:C-Trading 3)
下図はBTC、ETH、XRP、ADA、BCHの1時間足のチャートを重ねたものです。5つのチャートが同じように上がったり下がったりしていることが分かります。
2018年現在は、BTC価格が下がればアルトコイン全体も下げ、BTC価格が上がればアルトコイン全体も上がる相場になっています。
泉竜真氏は、複数の通貨を組み合わせることで、より安定的に高いパフォーマンスが出せると言いましたが、BTCと一緒に上げ下げしているアルトコインをトレードに組み入れるてもBTC単体の取引よりもパフォーマンスが出るとは限りません。
よって、複数の仮想通貨をトレード対象にすることで安定的な高いパフォーマンスになる話は嘘の可能性があります。
利点をあげるとすれば、いずれかの仮想通貨に問題が発生して暴落しても損害を限定できることです。
以下の動画は、リスクがほぼゼロでお金を失う心配がないことを約束するシーンです。
(引用元:C-Trading 3)
詐欺プロジェクトでは「誰でも、簡単に、ノーリスクで稼げる」というキーワードをよく使います。このような謳い文句の情報商材を買った場合、ノーリスクで稼げるどころか参加費だけ取られて終わったという報告が多々あります。
「ただより高いものはない」
ということわざがありますが、情報商材はそれに付け加えて、
「ノーリスクよりリスクのあるものはない」
を覚えておきましょう。
以上、C-Tradingの検証結果です。
購入したツールが動かず、販売会社との連絡も取れないという被害報告は多いです。C-Tradingの購入を検討している人は、泉竜真氏が経営する会社の所在地と連絡先を明らかにし、会社の信用に問題がないかを確認していから購入を検討して下さい。都内の3つの事業所を見学してから決めるのもいいと思います。