bitFlyer Lightning ローソク足の見方

2018年1月25日

本記事ではbitFlyer Lightningで表示できるローソク足について説明します。

bitFlyer Lightningの画面左上に表示されているグラフをチャートと言います。グラフが上がるとビットコインの価格が高くなり、下がると価格が低くなっていることを表しています。チャートの右端には価格がメモリ表示されています。

チャート

 

表示がゴチャゴチャして分かりにくいので、まずはスッキリさせようと思います。

下図水色枠にマウスカーソルを合わせると、下にオーバーレイの設定項目が現れます。続いて、赤枠の「グリッド」、「平滑移動平均」、「パラボリックSAR」のチェックを外します。

bitFlyer Lightning 設定 オーバーレイ

 

グリッド線や曲線が無くなってスッキリしました。

bitFlyer Lightning 設定 オーバーレイ

 

次に、下図紫枠にマウスカーソルを合わせます。下に指標の設定項目が現れるので「出来高」「MACD(マックディー)」のチェックを外します。

bitFlyer Lightning 設定「指標」

 

スッキリしました。

bitFlyer Lightning チャート

 

チャートには「塗りつぶし無し」と「塗りつぶし有り(オレンジ)」の2種類の四角枠が並んでいます。

これはローソク足と言われるものです。なぜローソク足と言われるかというと、ローソクに似ているからです。。

ローソク

 

ローソク足の作られ方を説明します。ローソク足を作るのに必要な材料は始値、安値、高値、終値です。それぞれの意味は以下になります。

名称意味
始値計測期間中の一番最初についた価格
安値計測期間中についた一番安い価格
高値計測期間中についた一番高い価格
終値計測期間中の一番最後についた価格

 

計測期間は下図赤枠にカーソルを合わせて変更します。1分、3分、5分、15分、30分、1時間、2時間、4時間、6時間、12時間、1日、3日、1週間の13種類から選択できます。選択した計測期間につき1個のローソク足が作成されます。

例えば、30分を選択すると30分が経過するたびにチャートの右端にローソク足が1個追加されることになります。

bitFlyer Lightning ローソク足の間隔

 

下図の1個のローソク足を見て下さい。

ローソク足の四角枠の上辺と下辺は始値または終値の値になります。四角枠から上に突き出ている直線の先端は高値、下に突き出ている直線の先端は安値です。この突き出ている線のことを「ヒゲ」と言います。

始値よりも終値が高い場合は塗りつぶし無し、始値よりも終値が低い場合は塗りつぶし有り(オレンジ)になります。塗りつぶしの有無から価格が上がったのか、下がったのかが一目で分かります。

例えば、始値が40万232円ではじまり、計測期間中に40万101円(安値)、40万613円(高値)の価格をつけ、期間中の最後の価格が40万508円(終値)だった場合、下図のようなローソク足になります。

枠が塗りつぶされていないので価格が上がったことが一目で分かります。これを陽線と言います。ビットコインを持っている人は陽線を見るとテンションが上がるんです。太陽の明るいイメージです。

ローソク足の例

 

一方、始値が40万232円ではじまり、計測期間中に39万803円(安値)、40万313円(高値)の価格をつけ、期間中の最後の価格が39万915円(終値)だった場合、下図のようなローソク足になります。

価格が下がったのでオレンジ色に塗りつぶされます。これを陰線といいます。ビットコインを持っている人は陰線を見るとテンションが下がります。陰のように暗いイメージです。

ローソク足の例

 

ローソク足には必ずヒゲがつくとは限りません。始値、安値、高値、終値のいずれかが同じ価格になることで、ヒゲが無かったり、四角枠が直線になったりするローソク足が出てきます。

ここで1つ力試し問題。下図①は始値、安値、高値、終値の価格がすべて異なり、かつ、始値より終値が高くなった場合のローソク足です。では②~⑤はどのような場合のローソク足でしょうか?

ローソク足の種類

 

正解は以下になります。

②終値と高値が同じ価格になったために上ヒゲが無い。

③始値と安値、終値と高値がそれぞれ同じ価格になったため上下ヒゲが無い。

④始値と終値が同じ価格になったため四角枠が直線である。

⑤始値と安値が同じ価格になったために下ヒゲが無い。

 

ローソク足は1つの計測期間終了とともにいきなり現れるのではなく、以下の動画のように計測期間中も価格に合わせて絶えず形を変えます。そして、1つの計測期間終了でそのローソク足の形が確定し、次の計測開始とともに次のローソク足が作られ始めます。

なお、計測期間が終了したローソク足の形が変わることはありません。

 

ローソク足の並びを見ていると、「陽線が続いて勢いがあるなぁ」とか「陰線が続いてどんどん下がっていくなー」とか「陽、陰、陽、陰を繰り返しているなー」というのが分かりますが、そこがビットコインの買い時なのか、売り時なのかが今いちよく分かりません。

例えば、陽線が連続している下図水色枠のタイミングで「勢いあるから買いだ!」と思って買っても、そこが天井で徐々に下げ始めることがあるからです。逆に、ビットコインを持っている状況で陰線が連続しているので「下げ続けているから売ってしまおう!」と思って売っても、そこから上げ始めることもあります。

なので、ローソク足だけでは売りと買いのタイミングをはかるのは難しいと筆者は考えます。

bitFlyer Lightning チャート