ディープコインが恐ろしいほど暴落し続けている理由

アンゴロウ

ディープコインは、日本人による暗号資産プロジェクトです。

ディープと聞いたら怪しいコインを連想しそうですが、決して怪しい者ではございません。

世界初のPlay to Earnトークンエコノミー「PlayMining」を開発し、PlayMiningで使うコインがディープコインです。

Play to Earnは、プレイで暗号資産が稼げるゲームのことです。

2023年8月現在、PlayMiningでは6つゲームをプレイすることができ、

好きなゲームをプレイしてディープコインを稼いだり、ゲームアイテムのNFTをディープコインで買ったり、ゲームアイテムのNFTを他のプレイヤーに貸してディープコインを稼いだりなど、ディープコインを基軸通貨とした経済圏が構築されています。

引用元:PlayMining 公式サイト

そのディープコインの価格が今年2月からずっとこうなっています。

ヒィ!

(((;゚Д゚)))ガクガクブルブル

これはもうチャートというより坂道です。

今年2月の価格から80%以上下落しています。

6月までは一時的に反発して長い上ヒゲをつけていることが何度かありますが、7月以降は長い上ヒゲがなく、チョビヒゲも短くなっています。

底が見えない、、ディープだぜ

ディープな深剃りシェーバー「ディープX」

以下はディープコインの週足チャートです。

ディープコインが爆上げしたのは2年前の2021年11月

3週間で13倍に爆上げしました。

その後、2022年1月に日本初上場が予告されたあと暴落モードに入り、2023年8月に最安値をつけました。

日本初上場予告から最安値までの下落率は、何とマイナス98%

最近の下落率の大きさが分かりづらいので、Y軸を対数表示にすると以下のチャートになります。

ヒィ!

(((ノ)ŎдŎ(ヽ)))ガクブル

次に、ディープコインが恐ろしいほど下落し続けている原因について考察します。

Play to Earnゲームは世の中にたくさんあり、代表的なのはアクシーインフィニティとステップンです。

以下はアクシーインフィニティで稼げるコインの週足チャートです。

下落し過ぎて2022年以降が水平線に見えます。

以下はステップンで稼げるコインの週足チャートです。

下落し過ぎて2022年中旬以降が水平線に見えます。

このように、Play to Earnゲームで配るコインのほとんどが暴落モードに変わり、水平線にしか見えない帰らぬコインになる運命をたどっています。

暴落モードに変わる理由を説明しましょう。

以降はゲームプレイで稼げるコインのことを配当コインと呼びます。

まず、Play to Earnで満足に稼ぐためには、アイテムNFTを買うなどの資金が必要なゲームが多いです。

ゲームによって必要経費は様々ですが、初期費用で10万円以上必要なゲームもあります。

なので、配当コインの買い圧力は、ゲームプレイヤーがアイテムNFTを買うために使う新規資金です。

運営がアイテムNFTの売上を使って配当コインを買い支えることもあります。

一方、配当コインの売り圧力は、ゲームプレイヤーがプレイで稼いだ収益を確定するための配当売りです。

ゲームのリリース初期の頃は、配当売りの圧力に対して新規資金の買い圧の方が十分勝っていますが、ゲームプレイヤー数が増えていくことで定常的にかかる配当売り圧が大きくなっていきます。

そのため、たとえ新規資金の流入ペースが変わらなくても、いずれゲームプレイヤーの配当売り圧を新規資金で買い支えることができなくなり暴落モードに変わります。

もし、新規資金の流入ペースが増加し続ければコインの価格を維持することが可能ですが、それは難しい話です。

さらに今では「ゲームで稼げる配当コインは下落するのが当たり前」と思っている投資家が多くなったため、プレイヤー以外の買い圧も高まりづらく、配当コインの下落に拍車をかけています。

ディープコインは1つのゲームのみの配当コインではなく、複数のゲームの配当コインなので他のPlay to Earnゲームとは状況が少し異なりますが、配当コインの売り圧が高まっていく観点では同じです。

もしかすると今後人気ゲームが登場しても、過去のゲームの配当売りが足を引っ張るなんてことがあるのかも知れません。

以上のように、配当コインの価格維持は買い圧が重要になりますが、今年2023年1月25日にPlayMiningが以下を発表しました。

ユーザーはゲームアイテムのNFTをPayPalやクレジットカードで直接買えるようになりました。

ヽ(´∀`。)ノ

この仕様変更は、ゲームプレイヤーがアイテムNFTを買うために取引所でディープコインを買う作業や手数料が不要になるので便利な反面、

ディープコインの価格にとってはネガティブと考えられます。

なぜなら、ディープコインの買い圧が減少するからさ

運営がアイテムNFTの売上全額をディープコインを買い支えるために使うなら問題ありませんが、PlayMining運営は以下のように発表しています。

[DEP Buyback Programについて]

DEPのBuybackは、DEAの売上の最大40%(DEPによる売上は除く)を原資として、2023年1月から継続的に行われます。

引用元:PlayMining GitBook

クレカ導入前の運営のディープコインの売却方針を把握しきれていないので断定はできませんが、

ディープコインの価格維持のために重要な、

買い圧がクレカ導入によって低下したのなら、それが今年2月からずっと続いている恐ろしい下落の原因の1つの可能性があります。

先日、8月4日にPlayMiningのCEOは以下を発表しました。

KDDIとの業務提携を発表しても全く価格は反応しませんでした。

他のPlay to Earnの配当コインの現状を見る限り、ディープコインの価格を上昇させて輝きを取り戻すことを目指すなら、業務提携だけでなく、ディープコインの仕様の抜本的な改革が必要といえます。

コインの価格に影響がありそうな大きな仕様変更があったときは再チェックします。