株価が暴落するとビットコインの価格は上がるのか下がるのかを考察。

2018年1月23日

本記事ではビットコイン価格と日経平均株価の動きの相関について考察します。

仮装通貨元年と言われる2017年、ビットコイン価格は8万6000円から141万円(201712月6日現在)へと、実に1600%アップしました。

日経平均株価も1万9000円から2万3000円へと約17%のアップです。パーセンテージだけ見るとそれほど大きな上げではないように感じますが、景気の拡大が60カ月も継続し、すでに「いざなぎ景気」を超えている長期的な好景気となっています。といっても私は景気がいいという実感はまったくありません。むしろ生活が苦しくなってきています。。

株価は上げて下げてを繰り返してきました。株価が下がらないように取引できるAI(人工知能)が登場するまでは今後も同様の動きになるでしょう。

2017年12月現在は1997年の平均株価と同じくらいになっています。

日経225

 

一緒に上がってきた日経平均株価とビットコインですが、下がるときも一緒なのかが気になるところです。今後必ず起きる調整による株の大幅下落時にビットコインの価格も大幅下落するのでしょうか。

そこで、株価とビットコインの相関関係を調べるために、2017年9月1日から12月6日までのダウ平均、日経平均、ビットコインの前日比(パーセンテージ)を横にらみできる表を作ってみました。下表がその結果です。上記表の青色は前日比がマイナス、赤色はプラスを表しています。

「足並み」の列は日経平均とビットコインのプラスマイナスが同じになったら「◯」、異なったら「×」をつけています。

ダウ平均と日経平均とビットコインの前日比に相関があるかを調査

 

ご存知、ダウ平均の前日比がプラスで終わったときは日経平均もプラスになることが多く、逆にダウ平均がマイナスになったときは日経平均もマイナスになることが多いのは周知の事実です。

今回の集計でもダウ平均と日経平均の足並みが同じになったのは63回中46回となりました。

足並み回数
46回
×17回

 

一方、日経平均とビットコインの足並みが同じになったのは65回中34回で、足並みが揃わなかった回数とあまり変わらない結果となりました。両方とも長期的な上昇トレンドなのにも関わらずこの結果になるということは、現状では日経平均が下がったらビットコインも一緒に下がるとは限らないという結論になります。

足並み回数
34回
×31回

 

事実、日経平均が爆上げした日(2017年9月18日)にビットコイン価格は大きく下落し、2017年の日経平均最大の下げ幅の日にビットコインは爆上げしています。

日経平均とビットコインには相関があるか

 

歴史的に見て、ダウ平均と金価格に逆相関があります。つまり、ダウ平均が下がると金価格が上がり、ダウ平均が上がると金価格が下がるということです。

理由は、金は世界中で価値のあるものと認識され、かつ埋蔵量が少ないため希少価値があります。そのため、株価暴落時の資産の退避先としてよく利用されるからです。

金塊

 

ビットコインは世界共通の貨幣のような存在なので、世界中で価値のあるものとして認識されています。また、発行量にも上限があります。そう考えると、株価や自国通貨が暴落したときの資産の退避先、つまり金のように利用される可能性も十分に考えられます。

ビットコイン登場から、まだダウ平均の暴落は発生していないので実際に経験してみないと分かりませんが、現在のダウ平均の過熱感を考慮すると、ビットコインの価値はさらに上がることも考えられます。注意深く見守りましょう。