パンダ渡辺(渡辺雅典)「MDITカレッジ」は年収1億円になれるスクール

2019年1月1日

 

詐欺師は、別の詐欺師を叩くことで自分がターゲットの味方であると思いこませ、そのあとに自分の詐欺商品を勧めてきます。国や巨大組織の陰謀を叩くこともあります。とにかく、第三者を叩いたあとに商品を紹介してくる人の話を聞いて、

「この人の商品は信用できる」

と思わずに、商品そのものに問題がないかをよく確認しましょう。

最近登場した情報商材に「MDITカレッジ」があります。私はこれは詐欺案件だと思っています。本記事ではその理由を説明します。

なお、私が詐欺だと思っているだけで、実際に詐欺かどうかは現時点では明らかになっていません。この記事は、プロジェクトへの参加、不参加を強制することを目的としたものではないので、他のサイトの情報や家族、友人の意見も参考にして、ご自身の判断のもと投資するかどうかを決めて下さい。

また、本記事で使用している画像と動画のすべては、検証を目的として一般公開されているものを引用したものです。

(引用元:http://mv.cryptosoundness.com/1legpko/)

MDITカレッジ

 

このプロジェクトは、秘密結社MDITの情報を利用するスクールに参加することで年収1億円になれるプロジェクトです。

主催者は渡辺雅典氏(パンダ渡辺)。ネットビジネス界ではベテランです。

渡辺雅典氏といえば、2016年11月にDreamersプロジェクトを主催し、そのときに自分が癌のステージ4であることを告げたのが記憶に残っています。

パンダ渡辺氏は、Dreamersプロジェクトの開催と抗がん剤の投与を平行で行うという前代未聞の偉業を成し遂げました。動画の第1話では普通の格好で登場し、そのあとに抗がん剤を投与し、第4話でマスクと帽子を身に着けて登場しました。抗がん剤の副作用によって髪が抜けてしまったのでしょうか。
⇒「Dreamersプロジェクトとは

(引用元:https://youtu.be/GL6_Uq3ZgiY)

 

そして1年8カ月後の2018年7月1日に再び表舞台に登場し、MDITという裏の組織の情報を参考にすることで癌が消えた、健康体になったと証言しました。

 

癌のステージ4といえば、他の臓器への転移がある状態のことをいい、手術できない状況の場合は末期がんと表現されることもあります。肺癌のステージ4は呼吸困難になるほど非常に苦しい患者が多いそうです。

まさに奇跡の復活です。

以下の画像は2017年4月5日に渡辺雅典氏がFacebookにアップした自我撮りの写真です。髪はフサフサ、肌はツヤツヤ、肺がんステージ4と戦う重病患者には見えません。


⇒引用元:Facebook「渡辺雅典

 

本当に癌のステージ4と診断されたのでしょうか。公開されている範囲内で調べてみます。

下図は渡辺雅典氏の癌のステージ4であることを証明する診断書です。確かに病名に「右上葉肺腺癌 stageIV(ステージフォー)」と記載されています。

 

下図は前回のDreamersプロジェクトで提示された診断書です。病名の下に赤線が引かれています。

 

背景が完全に同じなので、前回と同じ写真を使っていることが分かりますが、気になるのは、写真の角度が前回のほうが左に傾いていることです。把握しやすいように青線を引いておきました。

今回の写真は病名の文字列が完全な水平になっています。

 

黄色い四角はアンチエイリアスがまったくなく、1ピクセルの傾斜もなく水平、垂直線になっているので、ペイントソフトを使って診断書の写真の上から黄色い四角形を描いて透過していると判断できます。

 

しかし、1つ気になることがあります。それは黒い文字がはっきり出すぎている点です。

そこで検証をしてみました。まず、下図のように同じ病名の文字列を写真の上に表示します。文字色は真っ黒で太字にしています。つまり、これ以上の濃い色はありません。

次に、証拠写真の黄色い四角に近い透過色を作ります。今回はRGB表記でR:249、B224、G4、アルファ87%になりました。

 

作成した透過色を文字の上に重ねると下図になります。文字がかなり薄くなりました。

 

もう少し透過を強くしてみます。下図はR:249、B224、G4、アルファ80%で重ねた結果です。文字が少し濃く見えるようになりましたが、実物よりまだまだ薄いです。

 

もう少し透過を強くしてみます。下図はR:249、B224、G4、アルファ70%で重ねた結果です。実物よりまだまだ薄いです。

 

もっと透過を強くします。下図はR:249、B224、G4、アルファ50%で重ねた結果です。大分近い文字色になりましたが、まだ薄いです。というか、黄色がかなり薄くなりました。

 

下図はR:249、B224、G4、アルファ33%で重ねた結果です。文字色はほぼ同じくらいの色になりましたが、実物のような鮮やかな黄色とは全然違う色になりました。

 

「アルファが強い状態で黄色を作ればいいじゃないか」という指摘もあるかと思いますが、薄いグレーの上にアルファの強い透過色を重ねて鮮やかな黄色を作ることはできないのではないかと思っています。

アルファ40%以下で上図の鮮やかな黄色の作り方を知っている方がいれば教えて下さい。

ちなみに、文字列の背面に黄色い四角を敷けば、下図のように鮮やかな黄色の上にくっきりした文字を表示できますが、印刷されている文字の背面に図形を敷くことはできません。

 

診断書の下部に病院名と医者の名前が記載されています。

薄くモザイクがかかっていますが、この病院のマークは癌の研究所として有名な「がん研有明病院」のものです。


⇒引用元「がん研有明病院

 

がん研有明病院の正式名称は「公益財団法人 がん研究会 有明病院」、住所は「〒135-8550 東京都江東区有明3丁目8番31号」です。文字数が一致するので、この病院で間違いないと思います。

 

医者の名前は「北◯ ◯」のように見えます。2文字目は「国、田、岡」のような四角い文字です。

がん研有明病院の外来診療表を確認したところ、呼吸器内科に「北園 聡」という名前の医師が見つかりました。他に「北」から始まる医師がいないので、診断書を発行したのは北園聡医師でほぼ間違いないと思われます。


⇒引用元:がん研有明病院「外来診療表

 

そこで、がん研有明病院に電話をして、貴院で発行されている診断書が本物であることを確認する方法があるかを質問してみたところ、「方法は無い」という回答をもらいました。

確かに個人情報保護法があるので、診断書の内容について答えることができないのは当然のことです。といっても、これだと診断書が偽装し放題なので、診断書が本物であることくらいは確認できるように法律が改定されることに期待です。

渡辺雅典氏は癌と診断されたことを証明するために、医者が診断結果を話している以下の動画を公開しました。

CTの結果を見せながら肺に異常な影があることを示し、肺の中にカメラを入れて病変を採取して検査した結果、肺癌であるという診断に至ったとのことです。ちなみに、この検査は気管支鏡検査といわれるものです。

検査方法と診断結果について説明しているので、動画で解説しているのは北園聡医師と考えられます。 ゆえに、この声が北園聡医師本人のものであれば、診断書が本物の可能性が高くなります。

もし北園聡医師のことをご存知の方がいれば、この声が北園聡医師の声であるかを教えて頂けると幸いです。

 

渡辺雅典氏は癌が消えたことを証明する以下の動画も公開しました。

 

確かに病変のような突起物が無くなったように見えます。癌が消えて良かったですね。

しかし、癌のステージ4は癌の進行度が最も高く、別の臓器に癌が転移している状態のはずですが、動画からは1つの突起物のみに注目しているように聞こえます。医学に詳しい方で動画から何か分かった方は教えて頂けると助かります。

渡辺雅典氏は「おー!」と声を上げながら、病変が消えている様子に驚きながら医師が説明する検査結果を聞いています。ということは、渡辺雅典氏は検査結果を初めてて聞くということです。また、動画を撮影しているカメラは画面の揺れがまったくないので、三脚などで固定されていると考えられます。

ということは、生死にかかわる緊張の検査結果を聞く前に、三脚でビデオカメラを固定し録画開始ボタンを押して、では先生、検査結果をお願いします。と頼んだのだろうか。

今回のプロジェクトの内容に入ります。

このプロジェクトは、謎の組織「MDIT」の情報を使うスクールに入ることで年収1億円になれます。MDITについて渡辺雅典氏は以下の動画のように説明しています。

 

MDITとは、「ミリオンダラーインターネットテーブル」の略で、ネット検索しても出てこない秘密結社だそうです。個人資産が10億円以上、年収1億円以上の人のみが参加でき、日本人では渡辺雅典氏しか参加していない組織といっています。

つまり、MDITはお金持ちだけが集まって儲け話を共有し合うグループということです。

ここで、一つ考えて欲しいことがあります。

お金持ちだけで共有し合う儲け話を外部に漏らす人間を、お金持ちのグループの人達はどう思うか。

を考えてみて下さい。

本物の儲け話は知っている人が少ないほど価値があり大きな利益を生み出します。情報が飽和してしまうと価値が低下して利益が出しづらくなるので、お金持ちはお金持ち同士だけで情報を共有しているのです。そのお金持ちだけで共有している情報を大々的に宣伝しながら、外部に漏らす人間をお金持ちの仲間はどう思うでしょうか。

そうです。情報を外部に漏らす危険人物はお金持ちのグループから排除され、受け入れらることはありません。

 

 

過去のプロジェクトでも、最上流の情報や特権階級の仮想通貨情報を使って億万長者になれるとうたったプロジェクトが数多く登場しましたが、どれも詐欺師ネットワークからの情報が流れてきて詐欺案件やボッタクリICOを購入させられたという報告のものばかりで、本当に最上流の情報が届いて億万長者になれたという参加者の声はまだありません。

最上流よりさらに上の情報が得られると説明したFintech Nationsも、結局ICOをボッタクリ価格で販売するプロジェクトになりました。

プロジェクト名内容
THE HERO プロジェクト世界の0.1%しかいないような超最上流の情報を使って皆でお金持ちになるプロジェクト。
THE INVITATION プロジェクト世界のトップ0.1%の富裕層の情報を使って資産が100倍以上になるプロジェクト。
MILLION LINER PROJECT上流の人脈から流れてくる良質な情報をもとに半年間で億万長者になれるプロジェクト。
Fintech Nations「最上流の情報」や「特権階級の人しか得られない情報」とはレベルの次元が違う、最上流の情報が作られる現場の情報を使って億万長者になれるプロジェクト。
想源プロジェクト仮想通貨の生みの親の情報を使って資産を爆発的に増やすプロジェクト。

 

渡辺雅典は、ICOで稼ぐ方法について気になることを言いました。以下がその動画です。

 

「自分でICOを買うのではなく、紹介することで稼いだほうが早い」と言いました。ICO割れが多い現在では、確かにICOを購入するよりも転売したほうがノーリスクで稼げます。

しかし、こんなことをスクールで教えたら、購入者の利益を度外視したICOの紹介がYoutubeやSNSで一斉に配信されはじめる事態がさらに深刻化することになります。

まるで、他人に損させても自分の利益と言っているように聞こえます。

渡辺雅典は仮想通貨健全化運動としてこのプロジェクトを立ち上げたと言っていますが、上記の稼ぎ方は仮想通貨の健全化にはつながりません。

以上、MDITカレッジの検証結果です。

渡辺雅典氏は過去に数多くのプロジェクトを主催しています。このプロジェクトへの参加を検討している人は、過去のプロジェクトの内容と評判をよく確認し、家族や友人の意見を聞いてから参加するかどうか決めることをお勧めします。