新生COMSAがオープン。このままでは価格はダダ下がると予想します。

2023年7月6日

アンゴロウ

今年2022年1月31日に新生COMSAがオープンしました。

まずはCOMSAについて軽くおさらい。

COMSAは「コムサ」と読みます。

コンピューターのCOMに、漢字の鎖(くさり、さ)をつなげてCOMSAです。

2017年に、暗号資産取引所のザイフを運営していたテックビューロ社が「ICOの総合プラットフォーム」を開発するプロジェクトとしてICOを実施し、109億円を資金調達しました。

このICOは、日本初のICOとして話題になりました。

COMSAトークンのICO価格は、1枚1ドル、当時レートで114円です。

COMSAトークンはICO総合プラットフォームの支払い用通貨として使われるため、プラットフォームの利用者が増えるとトークンの価格上昇が期待できます。

しかし、法律の問題で日本でICOを実施することが困難となり、予定されていたICOはすべて見送られ、ICO統合プラットフォームは公開されずに時が過ぎました。

以下は、COMSAトークンの週足チャート

上場初値は2000円

最安値は2019年2月の2.99円

右側の黄色い部分に山が見えるぞ!

ズーム

この爆上げは、2021年10月25日にテックビューロ代表の朝山氏が1335日間の炭素冷凍から目覚め、新生COMSAの予告をしたことによる爆上げです。

私はこの山を、モーニングマウンテンと呼んでいます。

5日間で6.8倍

しかし翌月11月に急落して爆上げ前の価格に戻り、12月は9.0円まで下落しました。

新生COMSAがオープンした日は2022年1月31日

オープン後に下落して、現在価格は17.3円

下図はXYMの日足チャート。XYMも大きな動きは無し。

以下は新生コムサのトップページ

引用元:https://comsa.io/

新生COMSAは、NFTのマーケットプレイスです。(今後FTも扱う)

NFT(Non-Fungible Token)は、ブロックチェーンを利用してデジタルデータ1つ1つを識別できるようにしたのトークンのことで、NFTによってデジタルデータの所有権を明らかにしながら取引できるようになりました。

NFTのマーケットプレイスを簡単に言うと、自分で作ったイラストや動画や音楽をユーザー同士で売買できるお店みたいなイメージ。

NFTのマーケットプレイスはすでに沢山ありますが、COMSAの特徴はNFTのデータすべてをブロックチェーンに保存することです。

これをフルオンチェーン、または、オールオンチェーンと言います。

NFTを作る手数料(2022年2月現在)は、

データ1MBにつき250XYM、現在レートで5069円

サイズの上限は20MBで5000XYM、現在レートで10万1399円

販売手数料は7.77%

新生COMSAはブームを巻き起こすか

コムサは「人類価値保管計画」というミッションを掲げて新生COMSAをオープンしたので、全世界の暗号資産ユーザーがOpenseaではなく、COMSAを使うようになるみたいな存在を目指していると考えらえます。

それが実現可能なのかを私が予想すると、

今の方針では無理

と予想します。といってもCOMSAについてよく分かってない私が使った感想をもとにした単なる個人的予想です。COMSAに詳しい人はぜひ反論して下さい。

予想の理由はいくつかあります。

1つ目は、利用するために電話番号などの個人情報を求めていること。銀行口座は何に使うのか分かりませんが、口座を登録するページがあります。

Web2.0の時代は、ユーザーが個人情報を中央集権に渡してサービスを利用していたため、中央集権に情報が集中し、情報漏洩や悪用などの被害が相次ぎました。

そのため、今後のWeb3.0では個人情報はユーザー自身が管理し、必要に応じて個人情報を接続して利用するようになると考えられています。

NFTマーケットプレイスのほとんどはウォレットを接続すれば利用できるのに対し、COMSAは電話認証しないと利用できないルールにするのは、新規ユーザーの参入障壁になるのは間違いありません。

2つ目は、NFTの検閲があること。

NFTを作成するときにテックビューロ社の社員がデジタルデータの審査を行い、許可されたデータが出品できます。

また、出品されているNFTの中に著作権法違反などの法律違反がある場合、ユーザーがテックビューロ社に通報して然るべき措置をしてもらえる機能があります。おそらく、違反NFTを非表示にしたり、ユーザーを凍結させる処理をテックビューロ社が行うと考えられます。

いっけんシステムの秩序を守るための優れた行いのように見えますが、システムを維持するために管理者が必要で、検閲によって権力者がシステムの表示内容を変更できるなら、何のためにブロックチェーンを使っているんだという話になります。

3つ目は、テックビューロが潰れたら新生COMSAも消滅する気がすること。

画像や動画のデータサイズはテキストに比べて比較にならないほどデカいので、フルオンチェーンでデータを保存するとなると、人類のフルブロックチェーンデーターベースは信じられないくらい大きなサイズになっていくと考えらえます。

おそらく、COMSAはSymbol基盤のブロックチェーンを立ち上げて???運用していると思いますが、

(Symbol基盤のブロックチェーンじゃなくて、Symbolブロックチェーンを使ってるのでは?この辺り不明瞭)

今後、ブロックチェーンを分散化してセキュリティを高めていくために、超ウルトラ巨大ブロックチェーンをダウンロードしてフルノードになる人はいるのだろうか。

いない。

もし、テックビューロ社の仲間たちだけでブロックチェーンを維持しているなら、人類の価値保管に成功したとしても、テックビューロ社が破綻したり、権力者に叩き潰されるとCOMSAはブロックチェーンもろとも消滅する気がします。

以上3つの観点から、新生コムサは今の方針のままでは人類価値保管計画に失敗すると予想しました。

日本の法律に準拠するために仕方がなくこの方針を取っているのかも知れませんが、日本の法律のせいで使いづらいルールを作って世界から大幅に遅れを取ってしまうよりも、海外法人を設立してルールを作った方が人類価値保管計画の実現可能性は高まるのかも知れませんね。

COMSAの今後に期待しつつ、何か目新しいルール変更があったらまた報告します。

COMSAに詳しい人がいれば、ぜひ反論を聞かせて下さい。