松宮義仁の仮想通貨ナゲゼニは返金保証付きで1000倍を狙えるコイン

2019年1月11日

 

情報商材の詐欺プロジェクトでは「全額返金保証」をつけることが多いです。

約束どおりに稼ぐことができなかったら参加費をすべて返金するという保証ですが、入会後に全然稼ぐことができなくて返金するように申し出ても、何だかんだ理由をつけて返金しません。

詐欺プロジェクトの「全額返金保証」は契約に踏み切らせるための罠です。全額返金保証が付いているから安心なんて絶対に思ってはいけません。

全額返金保証
(引用元:THE TIME PROJECT)

 

2018年8月19日に「NZE 上場記念ウェビナー」が開催されました。私はこれは詐欺案件だと思っています。本記事ではその理由を説明します。

ちなみに、ウェビナーとはWebとセミナーを合わせた造語で、インターネットを使って行われるセミナーのことをいいます。

なお、私が詐欺だと思っているだけで、実際に詐欺かどうかは現時点では明らかになっていません。この記事は、プロジェクトへの参加、不参加を強制することを目的としたものではないので、他のサイトの情報や家族、友人の意見も参考にして、ご自身の判断のもと投資するかどうかを決めて下さい。

また、本記事で使用している画像は、検証を目的として一般公開されているものを引用したものです。

引用文字列URL
NZE ページ1http://nze-last.com/lp/01/
NZE ページ2http://nze-last.com/lp/02/
NZE ページ3http://nze-last.com/lp/03/
NZE ページ4http://nze-last.com/lp/04/
NZE ページ5http://nze-last.com/lp/05/
NZE ウェビナーhttps://nze-last.com/web/websemi/

NAGEZENI(NZE)
(引用元:NZE ページ3)

 

特定商取引法に基づく表記より

項目内容
会社名FINTECH ASIA LIMITED
代表責任者名YOSHIHITO MATSUMIYA
所在地ALAMEDA DR CARLOS D’ASSUMPCAP FL 03,FLAT MED. BRILHANTISMO GRUPO MACAU
電話番号記載無し
連絡先メールアドレス300(アットマーク)matsumiya-last.com

 

開催されたウェビナーはNAGEZENI(略号:NZE)という仮想通貨の説明と最終販売の案内です。

NZEの開発者は松宮義仁氏(まつみやよしひと)。NZEは2年前の2016年からICOの販売が行われていて、上場はまだしていませんが仮想通貨の中ではいち早くにスタートしたICOです。

1円~数百円程度の少額な電子決済手段として使い、頑張っている人を小銭で応援できるコインを目指して開発が進んでいます。

 

ウェビナーの内容を確認します。

下表はウェビナーで発表されたNZEのロードマップです。

時期予定
2018年11月11日海外の取引所に上場
2018年内ウォレットアプリをリリース
プロダクションを設立
2019年ルートストックにトークンスワップ
2019年上半期クラウドファンディング開設
マッチングアプリをリリース
2019年下半期ライブ配信アプリリリース
ゲームアプリリリース
2020年日本の取引所に上場

 

NZEは2年前からICOが行われていて、このまま上場せずに消えていくのではないかと心配する声もありましたが、とりあえず上場が決まって良かったですね。

2018年内にリリース予定のウォレットアプリではチャット感覚で友だちにNZEを送金できるようになるそうです。

チャットから仮想通貨を送金するアプリといえば、2017年にWeChatからNEMを送金できるようになることが話題を呼びNEMが高騰しました。現在はWechatでビットコインキャッシュのウォレットも使えるようになっています。

WeChatとは、LINEに似ているアプリで、LINEが使えない中国で人気です。

WeChat

 

ウォレットアプリに関する以下の発言が、後の考察で重要になります。

(引用元:NZE ウェビナー)

 

2018年内にインフルエンサーを集めて育てるプロダクションを設立するそうです。プロダクションとは、音楽や映画や広告などを制作する会社のことをいいます。

東京MXTVで「ソーシャルジン」という番組をすでにスタートしていて、番組内でインフルエンサーを募集して育てるオーディション番組のようなものをやるそうです。

以下はYoutube動画「ソーシャルジン」

 

2019年にイーサリアムベースのNZEトークンをルートストックに移行予定となっています。

ルートストックとは、簡単にいうとビットコインにスマートコントラクトを追加したものです。
NZEはもともとXCPの独自トークンとして作られていたのでビットコインベースの仮想通貨でした。上場の約束を果たすためにイーサリアムベースに変更し、上場したあとにビットコインベース(ルートストック)に戻すそうです。

余計なコストがかかっていると思います。。

 

2019年上半期に、NZEが使えるクラウドファンディングサイトが設立される予定です。

「ソーシャルジン」で活躍しているインフルエンサーをNZEで応援したり、災害が起きた時の募金での利用を想定しているそうです。

同じ2019年に3つのアプリをリリース予定となっています。

1つ目はマッチングアプリ。マッチングアプリとは人と人を結びつけるためのアプリで、出会い系のアプリが多いです。真似されないようにアプリの内容については語られませんでした。

マッチングアプリに関する、以下の発言も後の考察で重要になります。

(引用元:NZE ウェビナー)

 

2つ目はライブ配信アプリ。短めの動画を配信できるアプリをリリースするそうです。

3つ目はゲームアプリ。ゲームで稼げる時代に向けて世界的に流行りそうなゲームを開発しているそうです。

ゲームアプリに関する、以下の発言も後の考察で重要になります。

(引用元:NZE ウェビナー)

 

上記のように、NZEでは驚くほど沢山のサービスをリリースし、NZEの需要を増やすための計画を実行しています。

以上がロードマップの説明です。

次に、このウェビナーでNZEの最終販売を行うと発表しました。

松宮義仁氏は保証について、ICOとしては前代未聞のことを言いました。以下がそのシーンです。

(引用元:NZE ウェビナー)

 

何と、最終販売のぶんも含めて、理由に関わらず上場後でも全額返金保証をつけるそうです。

NZEは2018年11月11日に取引所に上場予定、返金保証の期限は2018年12月末なので、ICO割れしたら返金してもらうことにすれば出資者はノーリスクでNZEを手に入れることができます。

これは返金保証によって価値の裏付けが行われた史上初のICOとなるでしょう。売り圧力が低下してICO割れの可能性を下げるのが狙いと考えられます。

しかし、先ほどの松宮義仁氏の発言を思い出して下さい。

松宮義仁氏はウォレット、マッチングアプリ、ゲームアプリなど現在開発中であると言いました。ということはコイン自体の開発費も含めて、すでに多くの開発費を使っていると想定されます。

また、NZEの宣伝方法から、マーケティングのために多額の広告費を使っていることが分かります。

つまりICOで集めたお金は、すでに開発やマーケティングのためにたくさん使われているということです。

仮にNZEが大幅ICO割れした場合、NZEを購入した人全員が返金要求をすることになりますが、全員に全額返金する財源を用意できるはずはありません。

よって、全額返金保証は実施されない可能性があります。

次に、松宮義仁氏のウェビナーでの発言に嘘は無いのか確認します。

ウェビナーでは、視聴者が1~99までの好きな数字を1人1つ選択して、当たった人全員で500万円ぶんのビットコインを山分けする抽選会を行いました。

松宮義仁氏は、抽選を行うための1~99までの乱数を生成するアプリが見つからないので、以下の動画のように言いました。

(引用元:NZE ウェビナー)

同じことができるアプリを見つけたので、それをダウンロードしています

と言いました。そして松宮義仁氏が準備した乱数生成アプリが下図です。

NZE ウェビナー 乱数生成アプリ
(引用元:NZE ウェビナー)

 

上記アプリは乱数生成機/ RndGenというiPhone、iPad用のアプリです。

乱数生成アプリ RndGen
⇒引用元:APPLION「乱数生成機/ RndGen

 

しかし、このアプリは配信停止によって2018年8月19日現在はダウンロードできません。

念のため、AppStore や Playストア に似たような似た乱数生成アプリが無いかを探しましたが見つかりませんでした。

 

よって、松宮義仁氏は抽選に使うアプリをダウンロードして初めて操作したように見せかけて、やらせが無いように演出した。つまり、このウェビナーには嘘が含まれている可能性があることが明らかとなりました。

NZE ウェビナー 乱数生成アプリ
(引用元:NZE ウェビナー)

 

以下の動画は、抽選会での発言です。

(引用元:NZE ウェビナー)

 

パソコンの画面を見て「たくさんの方が観て下さっている。過去最大の人が見ているかも知れない。」と発言しましたが、具体的な視聴者数は公表しませんでした。

なぜ人数を言わなかったのでしょうか。過去最多の人数なら発表してもよさそうなものです。実際、他のプロジェクトでは「1万人を超えました!」みたいに実況しながらウェビナーを進めてることが多いです。

これは、当選者人数を水増しして1人あたりの当選金額を下げるための施策だと私は予想しています。

例えば、実際の視聴者数が1万人だった場合、参加者が1~99の数字に均等に賭けた場合、1つの数字に101人が賭けることになります。500万円を101人で分けると、1人あたり約5万円をプレゼントすることになります。

しかし、視聴者数を生放送中に言わなければあとで何とでも調整することができるので、ウェビナーが終わったあとにその日の視聴者数は過去最大の5万人で当選数字には800人の応募があったことにすれば、1人あたり約6000円をプレゼントすることになります。当選数字に賭けた実際の人数が100人だった場合、支出は6000円×100人=60万円になり、プレゼント代金を440万円節約することができたことになります。

これはやらせの抽選会でよく使われる、当選者を水増しして当選金を減額する手法です。覚えておきましょう。

松宮義仁氏はNZEの価格は最低5倍、最高100倍と言いました。


(引用元:NZE ウェビナー)

 

以下の動画は、2018年5月に開催された松宮義仁氏のプロジェクト「フリーダムライフ」のときの発言ですが、NZEは最低でも価値が30倍になることが確定していると発言しています。

一体何があって最低30倍確定が最低5倍に減ったのでしょうか。

しかも、フリーダムライフでは動画を観ている人にNZE 30万円をプレゼントすると言いました。1人30万円ぶんもプレゼントしたコインを、今回は有料で販売するってどうなんですか。

(引用元:http://flclub2.net/lp/1v4/)

 

以上、NZE ウェビナーの検証結果です。

フリーダムライフは、資産が毎月平均1.78倍になり、12ヶ月後に元手10万円が3000万円に100%なると説明して参加者を募集していました。しかし、参加者はICOを買わされて2ヶ月経った今もコインは上場していない状況です。

このICOの購入を検討している人は、全額返金保証を行う財源をどうやって担保するのかを先に確認することをお勧めします。
⇒「フリーダムライフ

【20180910 追記】
2018年9月9日に緊急ウェビナーが開催されました。サービス内容に出版会社が追加されました。