パレットトークンが日経一面で1.5倍急騰。今が買いか?
パレットトークンは、日本企業のハッシュパレット社が開発する独自チェーン「パレットチェーン」で使われるコインです。
2021年7月に、日本の暗号資産取引所のコインチェックでパレットトークンのIEOが実施されました。
IEO毎回恒例、上場後の価格予想のシーンはこれです。
「爆上げする」
下図はパレットトークンのチャートです。
コインチェックのチャートはローソク足過去300本分までしか見ることができないため、現在はパレットトークンの2021年の値動きをリアルタイムチャートで見ることができません。
週足チャート、月足チャートも見れません。。
なので昔のチャート画像を貼りました。
パレットトークンのIEO価格は4.05円
2021年7月29日に上場したあと爆上げし、約3週間後の8月23日に98.89円をつけました。
24.4倍
その後は下落基調が続いて、2023年7月現在まで一度も最高値を更新していないのと、IEO価格も一度も割っていません。
そして先日7月18日の日経新聞の一面にハッシュポート社の社名が掲載されました。
ハッシュポート社は、ハッシュパレット社の親会社です。
記事の内容は、
2025年に開催される大阪・関西万博は万博初の全面キャッシュレスで行われ、それを実現するためのデジタルウォレットをハッシュポート社が開発するというものです。
大阪・関西万博は2800万人の来場、2兆円の経済効果が見込まれているので、
デジタルウォレットの開発と提供がうまくいって、ハッシュポート社の社会的信用度が向上したら、パレットトークンの価格の追い風になること間違いないでごわす。
下図はパレットトークンの最近の価格チャートです。
日経新聞一面に掲載された7月18日の始値は7.6円
翌日7月19日の高値は11.8円
1日で1.5倍になりました。
下図はパレットトークンの今年のチャートです。
1月の暗号資産の上昇トレンドにパレットトークンも乗って20円を超えました。
大きく上昇した理由といえるポジティブニュースは特にありませんが、1月27日にHuobi Japanへの上場が発表されたのが、20円超えの吹き上げ材料になったと考えられます。
その後は下降トレンドが続き、3月からは大きな反発無くスルスルと下げていき、年初来安値の更新が見えてきたところに日経一面に掲載され、そのあと11円超えの急騰をしました。
11円台は3ヶ月ぶりです。
ハッシュポート社はプレリリースなどの広報活動も頑張っていて、日経の記事で取り上げられたことが何度もあり、朝日新聞の一面にも掲載されたことがあります。
この調子でどんどん知名度を向上させていくことに期待です。
次に、投資判断について考察します。
以下の円グラフはパレットトークンの最初のトークン分布です。
発行枚数は10億枚で、そのうち23%の2億3000万枚がIEOで販売されました。
下図はロック解除のスケジュールです。
チーム自己保有は発行の3年後に全解除に到達し、エコシステム報酬は6年後に全解除に到達します。
その他のパートナー報酬とIEO販売分には最初からロックはかかっていません。
下表はIRの開示資料に記載されている、パレットトークンの会社保有、チーム保有、社員保有の枚数です。
会社保有 | チーム保有 | 社員保有 | |
---|---|---|---|
2021年9月30日 | (増加) 449万9269枚 | 2億7000万枚 | 5万8000枚 |
2021年12月31日 | (増加)1320万2156枚 | 2億7000万枚 | 5万8000枚 |
2022年3月31日 | (増加)2238万1484枚 | 2億7000万枚 | 5万8000枚 |
2022年6月30日 | (増加)3249万5662枚 | 2億7000万枚 | 7万3000枚 |
2022年9月30日 | (増加)4266万6542枚 | 2億7000万枚 | 7万3000枚 |
2022年12月31日 | 4億4990万0993枚 | 未報告 | 21万1498枚 |
2023年3月31日 | 4億4938万3514枚 | 未報告 | 21万7135枚 |
2023年5月31日 | 4億4496万3324枚 | 未報告 | 22万1073枚 |
2023年5月31日時点の会社、チーム、社員保有を合計すると7億1518万枚
10億枚のうち7億枚を運営側が保有していることになります。
以下のグラフは、保有枚数が上位のアドレスです。
上位10位のアドレスが全体の99.45%を保有しています。
パレットトークンを取引所に保管している投資家も多いので、アドレス数=保有者数ではありませんが、保有アドレスの分散は進んでいません。
円グラフの黒色(0x6ca~)はチーム保有のアドレスです。
以下のグラフはチーム保有アドレスの枚数の変化です。
2021年7月に2億7000万枚を着金したあと2年間動きがありませんでしたが、最近ついに他のアドレスに送金されました。
送金枚数は4900万枚で、発行枚数の4.9%です。
他のアドレスに移動されたあと動きはまだありません。
以下のグラフは保有枚数トップのアドレスです。
枚数は日々変化していて、特に大きな動きはありません。
以上からトークンの分布状況の観点では、長期投資の決断をしづらい状況です。
パレットトークン関連で今後の展開に期待したいのは、エルフの森というブロックチェーンゲーム
プロモーションビデオを見ると、とてもクオリティの高そうなゲームであることが分かります。
面白そう!
エルフの森はゲームをプレイして暗号資産を稼げるPlay to Earnゲームです。
このゲームが大ヒットになるとパレットトークンの価格にプラスです。
1つ気になるのは、エルフの森をプレイして稼げる暗号資産は、エルフマスターズと同じようにパレットトークンなのかです。
その場合、エルフの森で稼ぐための初期費用に必要なパレットトークンの需要でリリース最初はトークン価格が上昇することが期待できる反面、稼いだパレットトークンの定常的な売り圧がトークン価格にマイナスの影響を及ぼすことが懸念されます。
なぜなら、Play to Earnゲームで稼げるコインの価格は、どのゲームでも基本的にダダ下がりしているからです。
2022年にハッシュポート社とビットフライヤーがエルフマスターズのIEO実施に向けて契約を締結しているので、エルフの森のトークン設計がどうなるのか確認して、長期投資の可能性を探っていきます。