Pi Networkはビットコインを超えるというけど不気味な点がある

アンゴロウ

Pi Network(パイネットワーク)のリクエストを頂いたので、私なりに考察してブログっておこうと思います。

パイネットワークは、スマホでマイニングができる暗号資産です。

暗号資産のマイニングをするなら、普通、高性能マシンを用意してフル稼働のイメージがありますよね。

それが、パイネットワークはスマホさえあればマイニングできるんです。

しかも、マイニングのためにアプリをアクティブにし続けなければいけないとか、スマホを起動しっぱなしにしなければいけないみたいな制約はなく、

やることは、24時間に1回専用アプリを起動して、タップするだけ。

この作業だけでマイニングが実行され、マイニング報酬が貰えます。

タップしたあとアプリを停止したり、スマホの電源を切っても問題ありません。

投資に慣れている人なら「タップするだけで稼げる」と聞いただけで詐欺のにおいを感じることでしょう。

しかし、パイネットワークは普通の詐欺とは違うにおいがします。

どんなにおいなのか説明します。

先に、普通の詐欺のにおいを説明します。

何もせずに稼げる系の普通の詐欺アプリは、ポンジスキームのものがとても多いです。

ポンジスキームは、投資家から集めたお金を運用せずにそのまま配当にまわす詐欺手法です。

例えば、入金したコインを自動運用して、毎月入金したコインの10%を配当するアプリがあったら入金しますか?

100万円ぶんのコインを入金したら毎月10万円ぶんのコインが貰えるイメージです。

10ヶ月で資金が倍です。

(o´▽`)ノ ニュウキンシマス

そのアプリは実際に約束どおりのコインを配当するので、投資家は本物だと信じます。

さらに友達を紹介するとボーナスが貰えるため、口コミでどんどん広がっていきます。

しかし、実際はアプリは運用などしておらず、投資家が入金したコインから配当金を払っているだけです。

新規参加者が勢いよく増えているあいだは配当や出金に対応できますが、配当を受け取るユーザーが増えていくのに対し、新規参加者の増加に勢いがなくなると、いずれ配当や出金の資金が足りなくなります。

そこで、プロジェクトは新規の勢いがなくなってきたタイミングで、ハッキング被害などの重大事件を報告してプロジェクトを破綻させ、投資家が入金した資金を持ち逃げします。これがポンジスキームです。

このように、何もせずに稼げる系の普通の詐欺アプリは、ポンジスキームが多く、

普通の詐欺アプリの共通点は、投資家の資金を持ち逃げするのが目的なので、投資家に資金を入金させる必要があることです。

なので、「入金すれば超高金利配当」と聞いたら、普通の投資家は普通の詐欺のにおいを感じます。

以上を踏まえた上で、パイネットワークの特徴を見ると、

パイネットワークは何も入金する必要がない

パイネットワークのマイニングをするために必要な資金は一切なく、本当にタップするだけでマイニング報酬がもらえます。

ちなみに、友達を紹介すると報酬が増えます。

この時点で、パイネットワークには普通の詐欺のにおいがしなくなりました。

だって、パイネットワークのプロジェクトが破綻しようが、蒸発しようが投資家の金銭的被害は何もないから。

しかし、パイネットワークには普通の詐欺のにおいとは違うにおいがするのでその話に入ります。

まず、パイネットワークをマイニングするためにお金は不要ですが、個人情報の提示が必要です。

マイニングを開始する前に氏名と電話番号を登録し、稼いだコインを出金するには運転免許証やパスポートなどの書類を提出してKYC(本人確認)をしておく必要があります。

同一人物が複アカを作って大量マイニングされるのを防止するためならば個人情報は仕方ないと思いますが、不思議なのは、KYCが通過したユーザーの話が見当たらないことです。

もしかしたら私の調査が足りないのかも知れませんが、検索すると「KYCが通らない」という話ばかりがヒットします。

KYCの結果連絡すらなくずっと待たされている人が多いようです。

パイネットワークは2019年から運用が開始し、2021年にメインネットが公開されました。

一体いつになったら出金できるようになり、投資家の1日1タップが報われる日がくるのでしょう。

パイネットワークのマイニング報酬でもらえるコインはPIトークンで、2022年12月に中央集権取引所のHuobiでPIトークンのIOU取引が開始しました。

以下はPIトークンのチャートです。

2022年12月時点でマイニング報酬3600枚が貯まっていた人がいたので、もしその人が最高値で付近で売れていたら1億5000万円を超えていますが、絵に描いた餅です。

価格は大分下がりましたが、現在でも24.9ドル(約3500円)あるので、含み益は1200万円以上です。

しかし、パイネットワークのマイナーは世界に何千万人もいて、貯まりに貯まりまくって換金できないマイニング報酬があるので、

もし仮にユーザーのKYCが通り始めたらPIトークンの価格は大暴落するのは想像に難くありません。

普通に考えると、パイネットワークは出金できないアプリとして人気は廃れてそうと思いそうですが、外国ではパイネットワークのTシャツを着た人達が楽しそうに大規模集会を開いている様子の写真が見つかります。

(・□・;)

中国でもウェーイ

普通の詐欺アプリで、まだ飛んでおらず、稼げている人が沢山いるからこういうパーティーを開催しているならまだしも、

この人たち誰も出金できていない状況で盛り上がってるの?

もしかして出金できているから盛り上がっているのか?

誰が買い支えるんだ?

ウォー!!

スマホでマイニングは、一瞬起動してタップするだけのスマホがネットワークのノードになっているはずはなく、アプリで報酬を申請しているだけならマイニングとは、いえないよね。

以上から、パイネットワークはビットコインを超える可能性は低いと考えられ、本人確認が必要という時点で論外という結論になりますが、

パイネットワークのプロジェクトは、ULU VENTURES社から出資を受けて開発を続けているようで、最近では開発者アンバサダープログラムを始めています。

私には謎めいたにおいがするパイネットワーク、どこに向かう