バイナンスジャパン取り扱いコイン発表の感想まとめ

アンゴロウ

世界最大の暗号資産取引所バイナンスの日本版、バイナンスジャパンのサービスが開始しました。

新規利用者の受付開始とともに、バイナンスジャパンで取り扱うコインが8月1日に発表されました。

BTCETCDOTQTUMALGO
ETHADAENJSANDASTR
BCHBNBMATICXLMATOM
XRPBATMKRXTZAVAX
LTCDAIIOSTXEMAXS
CHZDOGEJASMYLINKSHIB
SOLTRXONTZIL
引用元:Binance Japan

銘柄数は全部で34個

下表は日本の暗号資産取引所の取り扱い銘柄数のランキングです。(2023年8月23日時点)

No取引所名取扱い銘柄数
1バイナンスジャパン34個(予定)
2ビットバンク30個
3ビットトレード30個
4OKコインジャパン25個
5GMOコイン24個
6コインチェック23個
7ビットフライヤー21個
8DMMビットコイン20個
9ザイフ20個
10ビットポイント18個
データ元:金融庁 暗号資産交換業者一覧

バイナンスジャパンがオープンと同時にいきなり取扱い銘柄数トップに躍り出ます。

(๑・ㅁ・๑)ファオ!

バイナンスジャパンで取扱う34個の銘柄のうち、日本初上場はビルドアンドビルド(BNB)とアルゴランド(ALGO)です。

日本の取引所に上場しているコインの数は全部で78個になりました。

本家のユーザーの大半はバイナンスコインを保有しているので一安心ですね。

BNBは、昔はバイナンスコインという名前でしたが、2022年2月にビルドアンドビルドに変更されました。

同時にバイナンスチェーンの名前はBNBチェーンに変更されています。

変更理由は、エコシステムがバイナンスの枠を超えているので、名前にバイナンスを含めるのをやめたそうです。

ちなみに、ビルドアンドビルドだとバイナンスの取引所トークンであることが分かりづらいので、私は今でもバイナンスコインと呼んでいます。

そろそろ呼び方変えようかな。

疑問に思ったのは、なぜアルゴランドなのか。。

なぜアルゴランドなのか。。

なぜあるご

アルゴランドは、既存のPoSブロックチェーンの問題を解決するブロックチェーンです。

例えば、イーサリアムは32ETH(現在800万円)を預けなければノードになれませんが、アルゴランドは1ALGO(現在15円)のみでノードになれ、完全ランダムにバリデーターが選出される仕様によって分散性を高めています。

イーサリアムはProof of Stake(PoS)

アルゴランドは

Pure Proof of Stake

以下はアルゴランドの日足チャートです。

今年2023年は、元旦初値を上回っているコインが多いなか、アルゴランドはめっちゃ下がってます。

2月からずっと下落モードで、6月のSECショックで史上最安値をつけ、

現在価格は元旦初値からマイナス36.6%

以下はアルゴランドの週足チャートです。

2021年11月に最高値をつけ、現在価格は最高値からマイナス96.4%

ICO価格からマイナス95.5%です。

めっちゃ価格が下がっているから、時価総額ランキングもさぞかし下がって、圏外にぶっ飛んでいることでしょうと思いそうですが、

現在の時価総額ランキングは46位で、なかなか良いポジションにいます。

暴落しても上位にいる理由の1つは流通枚数の増加です。

以下はアルゴランドのインフレ率のグラフです。

アルゴランドの流通枚数は2021年3月から9月にかけて爆発的に増えて、2021年に年間増加率480%を記録しました。

つまり1年間で流通枚数が5.8倍になりました。

発行上限は100億枚で現在は79億枚なので、あと21億枚で上限に達します。

最近のインフレ率も貼っておきます。

7月以降、予想インフレ率が急激に上がってきました。

アルゴランドは、FIFAワールドカップやF1チームと提携したり、教育機関や研究機関に金銭的支援をしたりなどプロジェクト拡大のためにガンガン資金を使っている様子が伺えます。

もし、この資金の調達をALGOを市場でガンガン売ることで行い、100億枚に達するまで続ける予定であれば、長期投資は買いタイミングではないことになります。

この勢い、本当に100億枚でやめれるのかも心配だわ

以上がナゼアルゴについて

次に、日本ならではのコインの取り扱いについて確認します。

バイナンスの日本進出は、2022年11月に日本の取引所のサクラエクスチェンジを買収することから始まりました。

サクラエクスチェンジには、本家バイナンスには上場していなけどサクラエクスチェンジには上場しているコインが複数あったので、買収によってそれらのコインの期待上げが発生しました。

シンボルとモナコインがバイナンスジャパンに上場し、ゆくゆくは本家バイナンスにも上場するのでは?の思惑買いです。

具体的には、シンボルとモナコインが急騰しました。

その他、バイナンスになくサクラエクスチェンジにあるコインは、コスプレトークン(COT)とフレアトークン(FLR)

シンボル、モナコイン、コスプレトークン、フレアトークンは取り扱うのか?

取り扱うのか?

取り扱うのか?

取り扱いませんでした

ぬぉー!

モナコインやコスプレトークンは開発を進めている様子がないので仕方といえば仕方がない。

シンボルは取り扱ってもいい気がします。

以下は日本の取引所ユーザーのコイン別保有割合の推移です。

データ元:日本暗号資産取引業協会 JVCEA

下表は2023年5月時点の保有割合です。

ネムとシンボルの割合は0.8%で大分少なくなってきたものの、ビットコインキャッシュやステラよりも順位が上で、ネムは5位、シンボルは6位です。

ちなみに、その他のコインの保有金額については公表されていません。

順位コイン名保有割合
1ビットコイン(BTC・XBT)55.1%
2イーサリアム(ETH)24.5%
3XRP15.4%
4ライトコイン(LTC)0.8%
5ネム(XEM)0.8%
6シンボル(XYM)0.8%
7ビットコインキャッシュ(BCC・BCH)0.8%
8ステラルーメン(XLM)0.7%
9モナコイン(MONA)0.4%
10ベーシックアテンショントークン(BAT)0.3%
11クアンタム(QTUM)0.2%
12オーエムジー(OMG)0.1%

シンボルはネムのバージョンアップによって誕生したブロックチェーンで、ネムの後継チェーンです。

なので、ネムは上場で、シンボルは未上場は何か変。な感じですが、

実は、ネムは取引所ではなく販売所のみの扱いとなっています。

販売所は、ユーザーが取引所を相手にコインを売買するサービスのことで、どんなに大量注文でも、取引所が提示した価格で必ず売買できるというメリットがある反面、スプレッドが広い(手数料が高い)デメリットがあります。

ちなみに、ジャスミーも販売所のみです。

おそらく、取り扱わないコインや販売所のみのコインがある理由は、取引金額が少ないことから流動性の問題を懸念してのことだと思います。

取り扱い方針を決定してから改めて案内するそうです。