走るメタバースRuniverseってジャンケンの博打じゃね?

2023年7月6日

アンゴロウ

2023年2月20日にRuniverse(ラニバース)がコインマーケットキャップに追加されました。

Runiverseは、2人のプレイヤーが暗号資産を賭けて徒競走をし、勝者が暗号資産を勝ち取れるメタバースゲームです。

おそらく、Run(走る)+ Universe(世界)= Runiverse(ラニバース)です。

引用元:Runiverse ホワイトペーパー

ゲームに登場するキャラクターがとてもいい味を出しています。

ボクセルキャラではないけど、カクカクしている感じのキャラクターです。

2人のプレイヤーは異なる暗号資産を同じ金額ぶんを賭けます。

例えば下図のように、プレイヤー1は5ドル分のMATIC、プレイヤー2は5ドルぶんのSANDを賭けます。

引用元:Runiverseホワイトペーパー

競争をするキャラクターと競技場はNFTになっていて、Runiverseユーザーの誰かが保有しています。

誰かのNFTを使って競争をするので、NFTを持ってないとゲームができないわけではありません。

競争の内容は、30秒間の徒競走で相手より先にゴールしたキャラクターの勝利です。

キャラクターの足の速さは賭けた暗号資産の価格変動に依存し、レース中にコインの価格が上昇したら足が速くなり、価格が下落したら足が遅くなります。

上図の例では、MATICを賭けたプレイヤー1が先にゴールしているので、レース中にMATICの価格の上昇率の方が高かったのでしょう。

プレイヤー1は敗者が賭けた5ドルぶんのコインを貰いますが、貰えるのは5ドルのうち90%です。

残りの6%は競技場のNFTの持ち主、4%はキャラクタースキンの持ち主に分配されます。

レース実施と賞金の移動はすべてスマートコントラクトで自動実行することで不正が入り込めないようになっています。ブロックチェーンのデータを検証すればレース後に不正が無いことを確認できます。

このように、Runiverseは2人のプレイヤーが自分の好きな暗号資産に賭けて、価格の上昇率のレースをする新しいタイプのゲームです。

Runiverseで遊ぶために必要なコインがRunyトークンです。

プレイヤーは賭ける暗号資産を選択するときに、同じ金額分のRunyトークンを支払います。

例えば、5ドルぶんのMATICを選択したかったら、5ドルぶんのRunyトークンを支払います。つまり、プレイヤーは賭ける暗号資産そのものを持っている必要はなく、Runyトークンを持っていれば遊べます。

Runyトークンは取引所で手に入れる以外にも、ミステリーパックを購入すればお得にRunyトークンをゲットできます。

ミステリーパックを購入して開封すると、購入した金額ぶんのRunyトークンがミントされて、開封ウォレットに配布されます。

さらに、ステーキングをすると年利8%~50%のRunyトークンが開封ウォレットに配布されるというお得感たっぷりのミステリーパックです。

Runiverseホワイトペーパー

さて、Runyトークンが爆上げするのかについて考察します。

Runyトークンが爆上げして長期的に上昇するために重要になりそうな条件は、Runiverseの徒競走ゲームを継続的にプレイする人がいるかどうかが重要になりそうです。

NFTを保有して不労所得を得ようと思っても誰もゲームをしなくなったら収入は入ってこないため、とにかく徒競走ゲームが流行ることが重要です。

30秒間で勝敗が決まる手に汗握るゲームなので、短い空き時間でも楽しめてハマりそうな気がしますが、私が考えるこのゲームの問題点は、勝敗を左右する要素にプレイヤーのスキルがほとんど無いことだと思います。

いくらチャート分析が得意な人でも30秒間いう短い時間値動きを当てるのは無理ゲーです。

なので、このゲームは最初は運よく連勝できたとしても、勝負すればするほど勝率は50%に近づくゲームの可能性があります。

例えば、2000回プレイして、1000勝1000敗になったら稼ぎはプラマイゼロになりますが、勝利したときに10%をNFT保有者に分配しているので、勝率50%だと資金はマイナスになります。なので、

勝ったり負けたりで全然資金が増えねー

ことに気が付いたプレイヤーから離脱していきそうな気がします。

そうなると次第にゲームは廃れて、Runyトークンの価格も上がらず、ステーキングによる高インフレの影響で価格はダダ下がり、NFT保有者の分配金もほとんど無いという状況に陥ります。

よって、Runyトークンの長期の爆上げ予想は、Runiverseのゲームのルールが変更されてプレイヤーがスキルを磨くことで勝率を上げられる要素が加わった場合に再検討となりました。

ちなみに、このゲームは絶対に不正ができないのかを考えると、クジラなら不正はできます。

例えば、大量のプレイヤーを用意して全部同じコインに賭け、レースが始まったらBinanceで30秒間の仕手上げ、他の投資家のロスカットを上で拾って利確。

レースの勝利で資金は1.9倍