レムコイン(RHEM)は価格33倍が期待できるバーチャルリアリティー仮想通貨

2019年1月7日

 

投資先の案件を選ぶときに重要なのは、夢物語よりもプロジェクト関係者の信用の方が大事です。あったらいいなの夢物語を語ることは誰にでもでき、詐欺師の得意分野でもあります。

聞き心地のいい夢物語を聞いて投資を即決する前に、プロジェクトを実施する企業やメンバーに問題がないか、プロジェクトの説明に嘘がないかをよく調べてから投資を検討しましょう。

1つでも嘘が見つかった場合は、必ずといっていいほど他の箇所でも嘘をついていることが多いです。

最近登場した仮想通貨投資案件に「second earth」があります。私はこれは詐欺案件だと思っています。本記事ではその理由を説明します。

なお、私が詐欺だと思っているだけで、実際に詐欺かどうかは現時点では明らかになっていません。この記事は、プロジェクトへの参加、不参加を強制することを目的としたものではないので、他のサイトの情報や家族、友人の意見も参考にして、ご自身の判断のもと投資するかどうかを決めて下さい。

また、本記事で使用している画像と動画のすべては、検証を目的として一般公開されているものを引用したものです。加筆、訂正は一切行っておりません。

second earth
(引用元:http://2e-bigbang.com/story/xvwq001/)

 

このプロジェクトは、「second earth」というバーチャルリアリティーの世界で使われるトークンのICOに参加できるプロジェクトです。

主催者は吉田慎也氏(よしだしんや)。仮想通貨の投資案件の主催者としては「マイニングシェアバンク」、「MINEコイン」に続く3つめとなります。

(引用元:http://2e-bigbang.com/story/xvwq001/)

 

吉田慎也氏は国内初のクラウドマイニングサービスを運営していて、安定的な報酬を定期的に顧客に提供していると証言しましたが、マイニングシェアバングが最初に約束した「月10~100万円の報酬」が実際に配当されたという話は本サイトには入ってきていません。

それどころか、1日、数十円という報酬しかもらえていない人の話しか聞いたことがありません。月に10万円以上報酬をもらっている人がいたら教えて下さい。

 

また、吉田慎也氏は、お金目的のために何百倍確定と宣伝してICOを行うのは間違っているようなことを言いましたが、前回案件のMINEコインでは「仮想通貨史上最も値上がる可能性を持つコイン」と宣伝しながらICOを紹介していました。

。。(・□・)

「確定」という言葉を付けなければ何言ってもいいということだろうか。

ちなみに最大の値上がりはイーサリアムの6800倍です。

「革命的コイン誕生」
(引用元:http://official-project.com/tai/revolution/)

 

このプロジェクトで稼ぐ方法は、バーチャルリアリティー(以降、VR)の世界で使われる仮想通貨のICOに参加して、通貨が値上がりしたあとに売るです。

吉田慎也氏はVR関連のICOについて以下の動画のように証言しました。

(引用元:http://official-project.com/tai/revolution/)

 

今までに吉田慎也氏のもとに情報が入ってきたVR銘柄のICOは26銘柄で、平均33倍も価格を上げていると証言しました。

2018年に入ってからほとんどのICOがICO割れを起こしているなか、本当にVR銘柄だけ価格を33倍も上げているのでしょうか。

下図はセールスページで紹介されているVR関連ICOです。最低で10倍、最高で45.39倍の価格の伸び率です。

second earth VR関連銘柄
(引用元:http://official-project.com/tai/revolution/)

 

上記の一覧を見て、「VR関連ICOって凄いな!」と思ったかも知れませんが、上記の仮想通貨はVR関連ではありません。

下表は、8つの仮想通貨の概要です。詳細を知りたい方はネットで検索してみて下さい。どの仮想通貨もVRで使われるようなことは一切記述されていません。

名称説明
ICON韓国版イーサリアム
zilliqa並列処理の技術によって送金スピードを劇的に速くする仮想通貨
Arkブロックチェーンの橋渡し(スマートブリッジ)、カード決済の仕組みを持つ仮想通貨
Poprous請求書を担保にしてお金を借りることができるプラットフォーム
Ontology情報管理のプラットフォーム。NEOベース。
DragonchainJAVA、Pythonなどのプログラミング言語を使ってブロックチェーンアプリケーションの開発を可能にする。
WaltonchainRFIDとブロックチェーンの融合。
Wanchain中国版リップル

 

では、実際のVR関連ICOの結果はどうだったのか見てみましょう。

下表は日本で話題になったVR関連のICOの一覧です。灰色の網掛けはICO割れした銘柄、青色の網掛けは上場待ちの銘柄です。

名称説明
Decentraland(MANA)
5倍
バーチャル空間内の土地を仮想通貨で購入、コンテンツの売買をする。
ICO価格 0.024 USD
現在価格 0.10 USD
VIBE(VIBE)
4倍
VRコンテンツの配信
ICO価格 0.014 USD
現在価格 0.074 USD
MARK.SPACE(MRK)
0.42倍
仮想空間に現実世界で存在する店、企業、住宅を構築。トークンで買い物し、現実世界の自宅に届く。
ICO価格 0.1 USD
現在価格 0.042 USD
Blockchain Store(BCS)
0.35倍
バーチャルリアリティーを使った世界規模のオンラインショッピングモール
ICO価格 0.81USD
現在価格 0.29 USD
Lucyd(LCD)
0.18倍
AR用の眼鏡の開発
ICO価格 0.25 USD
現在価格 0.046 USD
Voxels(VOX)
0.10倍
VRのゲームを制作し、共有するためのVRプラットフォーム
ICO価格 0.45 USD
現在価格 0.047 USD
Cappasity(CAPP)
0.10倍
VRのコンテンツ製作者の著作権や、VRのエコシステム内の取引をブロックチェーンによって証明するというプラットフォーム
ICO価格 0.15 USD
現在価格 0.015 USD
Gazecoin(GZE)
0.09倍
VR空間の視線追跡から広告をマネタイズする。
ICO価格 0.35 USD
現在価格 0.032 USD
CEEK VR(CEEK)
0.07倍
ファンとアーティストをVRで繋ぐプラットフォーム
ICO価格 0.50 USD
現在値 0.039 USD
Heardbeats(HBT)
上場待ち
アーティストのライブがVRで楽しめる。
ICO価格 0.45 USD
ImmVRse(IMV)
上場待ち
世界最大のVR公開用ののプラットフォーム。
ICO価格 0.2 USD
OKOIN
上場待ち
100%匿名アダルト・コンテンツ・シェア専用の分権VRプラットホーム
VRCoin(VRC)
上場待ち
VRゲーム
ICO価格 約160円
concertVR(CVT)
上場待ち
コンサートをVRで楽しむ
ICO価格 約10.5円
VTUUR
上場待ち
バーチャルリアリティプラットフォームトークン
ICO価格 0.25 USD
Terra Virtua(TVA)
上場待ち
VRエンターテインメントプラットフォーム
ICO価格 0.08 USD
VReS
上場待ち
VRゲームとeSportsのプラットフォーム
1 ETH = 3400 VReS
VRT World(VRT)
上場待ち
VRのコンテンツを売買できる場所を作る。
ICO価格 1 USD

 

上記表を見ると分かるように、日本で話題となったVR関連のICOでICO割れしなかったのは2つだけで、価格も4~5倍です。33倍以上になっているICOは見つかりませんでした。

よって、今回のプロジェクトは「◯倍確定」のような煽り方はしていませんが、VR関連のICOは平均33倍に上がっているという嘘をつくことで今回のICOも33倍以上になる印象操作をしている可能性があります。

バーチャルリアリティーで作られた世界はセカンドアースという名前だそうです。その世界では距離、時間、お金の概念や、現実世界での悩み、コンプレックスがすべてなくなり、新しい生活や裕福な生活を歩めると説明しています。行きたい場所にすぐに行けるし、ブロックチェーンに保存された過去の出来事をもう一度体験できるし、貧乏な生活を強いられていた人も裕福な生活を送れる。

しかし、上記のお金の話には論理的な矛盾点があります。

ICOで購入したトークンはバーチャルリアリティーの世界の通貨として使えます。ということは、トークンを沢山持っている人がセカンドアースの世界でも裕福な生活ができなければなりません。なぜなら、トークンの保有数に関係なく誰でも裕福な生活をおくれるのであれば、トークンをたくさん保有する意味がなくなるからです。トークンをたくさん保有する意味がなくなると必然的に通貨の価値も下がります。

ゆえに、貧乏な生活を強いられていた人がセカンドアースでは裕福な生活を送れるという話は嘘でないと、ICOに参加する意味が無くなります。

プロモーションムービーでは、セカンドアースのバーチャルオフィスという機能を使って、VRを使って出勤する様子が紹介されました。

ホログラム技術のようなものを使って自分の分身を映し出し、遠隔操作によって普通に会社で仕事をしています。あったら便利な話ですが、実現性の目処は立っているのでしょうか。っていうか、これってセカンドアースと現実世界が混ざってますよ。

 

以上、second earthの検証結果です。

このICOの参加を検討している人は、平均33倍になった26個のVR関連ICOが具体的に何で、本当に平均33倍になっているのかを確かめて、VR関連のICO割れの可能性を考えてから投資を決断することをおすすめします。

公式サイトにはホワイトペーパーがあります。
⇒公式サイト「second earth

現実世界で貧乏な生活をしている人がセカンドアースで裕福な生活を送っても、結局、ご飯を食べて生きていくために現実世界に戻ってこなければなりません。悲惨な現実が待っていると考えるとセカンドアースの世界に虚しさを感じてしまいそうです。

WithCoinで問題となっている松山光市氏のLINE@からきた久しぶりのメッセージはこのICOのアフィリエイトでした。