ツイッターvsスレッズ戦争の勝者を予想します。
2023年7月6日にThreads(スレッズ)のサービスが開始しました。
ヽ(*´∀`)ノ
スレッズはツイッターに対抗するSNSとして、メタ(元フェイスブック)が開発したサービスです。
最近のツイッターは課金ユーザーの優遇措置を強め、無課金ユーザーがどんどん使いづらくなっていきそうな空気が漂っています。
月額980円の有料サブスクリプションサービスTwitter Blueは、長文ツイートができたり、ブックマークをフォルダで管理できたり色々便利なのですが、会話のリプライや検索結果の表示順番が課金ユーザーを優先して上位に表示するなど、無課金ユーザーは課金ユーザーの後回し的な扱いが強くなってきています。
さらに先日7月1日に、ユーザーが1日に読める投稿数をいきなり制限し始めたことが波紋を呼びました。
何と、無課金ユーザーは1日600件まで閲覧可能
閲覧件数のカウントは、読んだ読んでないに関わらず、端末にロードした段階でカウントされます。
なので気ままに面白いツイートを探しながら画面をスクロールしていると、そのうち制限に引っかかって、翌日まで他のツイートが読めなくなります。
600件ってツイ廃ならすぐいくよね。
キー!
閲覧可能件数は600件から1000件に緩和されました。
キー!
閲覧制限をした理由についてツイッター社は、スパムやボットを排除するためと説明しています。
と言われましても、今までの仕様変更をもとに考えると、課金ユーザーを増やすために閲覧制限を設定したとしか思えず、無課金ユーザーの中には別のSNSに乗り換えを検討する人も出てきているようです。
ちなみに私は課金ユーザーです。
そして最近オープンしたのが、メタ社が作ったSNSのThreads(スレッズ)
めっちゃタイミングええやん
めっちゃタイミングええやん
めっちゃタイミングええやん
アカウント作成したよ
メタ社代表のマーク・ザッカーバーグ氏は11年ぶりにツイートしました。
2人のスパイダーマンが対峙し、指をさし合ってます。
これはザッカーバーグ氏からイーロンマスク氏への宣戦布告をしているように読み取れます。
ザッカーバーグ氏とイーロンマスク氏には因縁の仲を思わせる過去の出来事があります。
2016年にメタ社(当時、Facebook社)の衛星放送を、イーロンマスク氏が率いるスペースX社のロケットで宇宙に運ぶ予定だったのが、ロケットが爆発して衛星放送がぶっ壊れたことをザッカーバーグ氏が批判したことから対立関係が目立ち始めました。
2018年にイーロンマスク氏はFacebookからスペースXとテスラのページを削除
2022年にFacebookの悪口を言ったあとTwitter社の買収を始めたので、Facebookへの対抗意識は強そうです。
さて、ツイッターとスレッズのシェア争いはどちらが勝利するのか
ツイッターとスレッズの仕様の違いをざっくりと見ると下表のようになります。
項目 | Threads | |
---|---|---|
いいね | 〇 | 〇 |
リプライ | 〇 | 〇 |
リツイート | 〇 | 〇 |
引用リツイート | 〇 | 〇 |
ハッシュタグ | 〇 | × |
メンション | 〇 | × |
アンケート | 〇 | × |
トレンド | 〇 | × |
ダイレクトメッセージ | 〇 | × |
ブックマーク | 〇 | × |
ユーザー検索 | 〇 | 〇 |
ツイート検索 | 〇 | × |
下書き | 〇 | × |
文字数 | 140文字まで | 500文字まで |
動画 | 2分20秒まで | 5分まで |
画像 | 4枚まで | 10枚まで |
画像横スクロール | × | 〇 |
スレッズは文字数、動画の長さ、画像数がツイッターよりも多いという利点がありますが、ツイッターにある便利な機能でスレッズには無いものが結構あります。
特に決定的なのは、スレッズにはハッシュタグが無いのと、ツイートの文字列検索が無いことから、特定の情報を探すような使い方ができないので、現在のサービス内容ではツイッターに軍配があがると考えて間違いありません。
しかし、サービス内容はユーザーの評判をもとに使いやすいものに常時アップデートされるので、登場したばかりのサービスを既存サービスの仕様と比較して、優越をつけるのはあまり意味がないと考えます。
逆もしかりで、ユーザーが喜ぶ優れた機能があっても、そのうち有料化されて課金ユーザーしか使えなくなることもありえます。
例えば、楽天モバイルが月額0円のサービスを展開して他社から乗り換えるユーザーが増え、ユーザーがタップリ増えたところで有料化するみたいな流れです。
今回、ツイッター社が課金ユーザーの優遇強化と、無課金ユーザーの閲覧制限を実施したことでスレッズに乗り換えるユーザーが徐々に増えていったとして、数年後、ユーザーがタップリ増えてから今度はスレッズが無課金ユーザーの閲覧制限をしてもおかしくはありません。
実際、メタ社は今年2023年2月にFacebookに有料課金サービスのMeta Verified(認証マーク、月額12ドル)を発表しているので、SNSの有料化の波が起きているといえます。
SNSは無料で満足に利用できるのが当たり前の時代から、お金を払うの当たり前の時代へ
以上から、ツイッターを捨ててスレッズに移行するユーザーの流れは思ったより大きなものにならないと予想します。
よって、ツイッターvsスレッズ戦争の勝者はツイッターの勝利と予想
しかし注意点があります。
有料化によってセキュリティやサービス品質が向上することはユーザーにメリットがある一方で、今回の様に予告無しにある日突然閲覧制限を実施するような極端な行動が管理者が自由にできる中央集権型SNSを使い続けるリスクを多くのユーザーが認識し始めた場合、求められるSNSの形が大きく変わる可能性があることです。
例えば、DAO(自律分散型組織)のように、仕様変更の提案が全体に通知されたあとトークンホルダーの投票によって意思決定がされる分散型のSNSが注目されるようになるかも知れません。
ツイッターvsスレッズ戦争の行方を見ながら、今後のSNSの形の変化を要チェックしていきます。