日本のメタバースXANA(XETA)急騰。エンジェリウムの投資家は無視?

アンゴロウ

XANAは、ブロックチェーン基盤のメタバースプラットフォームを開発している日本のプロジェクトです。

XANAのプラットフォームで使われる基軸通貨がXETAです。

XANAは「ザナ」、XETAは「ゼータ」と読みます。

メタバースは、インターネット上に構築された仮想空間のことです。

ユーザーはアバターという自分のキャラクターを操作して、メタバースの中を移動したり、チャットしたりして遊びます。

メタバースを開発しているプロジェクトは沢山ありますが、XANAプロジェクトは強力な優位性を保持していると主張しています。

下表は、XANAと他のメタバースの比較です。

引用元:XANA公式サイト

XANAが超優秀な結果になっています。

SandboxやDecentralandには無くてXANAに有るものをまとめると、

XANAはVR(仮想現実)とAR(拡張現実)に対応し、独自ブロックチェーンを持ち、ユーザーはモバイルでもログインできるのと、プログラムをコーディングすることなく仮想空間を構築できるツールがある。

このような優位性を持っているXANAが、SandboxとDecentralandの時価総額のまだ200分の1です。

XANAのプロジェクト代表はRIO氏

RIO氏はエンジェリウムの元代表です。

エンジェリウムは、アダルトコンテンツとバーチャルリアリティとブロックチェーンを融合させたメタバースプラットフォームを開発するプロジェクトです。

エロとブロックチェーンを融合させる斬新なアイディアと、映画マトリックスの3D担当がプロジェクトに参画しているというネタで注目を集め、2018年のトークンセールで投資家から莫大な資金を集めました。

エンジェリウムのコイン名はANLです。

途中で方針を変更したのか、アダルトコンテンツを前面に出さなくなりましたが、

マレーシア政府との提携を発表したり、泉忠司氏を広告塔に起用したり、月利12%の高配当ウォレットを公開したりなどで注目を集めました。

引用元:泉忠司とRIOのエンジェリウム紹介ウェビナー

しかし、次第に投資家は高配当ウォレットの配当を換金できない状況に苦しめられるようになり、

その後、ALSトークンから、ANXトークン、ALSトークン、ANDトークンなど、新しいトークンが次々と生まれて一般人には分けが分からないことになりました。

そしていつの間にか、RIO氏は何の挨拶もなくエンジェリウムプロジェクトから消え、運営はコミュニティを閉鎖、ウォレット、取引所のサービスを終了し、プロジェクトが破綻しているように見える状況になっています。

なので、エンジェリウムの投資家の中には、枚数はいっぱい増えたけど無価値みたいになっているANLトークンを保有し続けている人もいそうです。

そして、エンジェリウムの次にRIO氏が代表を務めるプロジェクトとして登場したのがXANAです。

2022年に分散型取引所でXETAのトークンセールが実施されました。

セール価格は1枚0.01ドル

以下はXETAの週足チャートです。

上場日の価格を抜きにすると、最高値は上場翌日につけた0.13ドル

セール価格の13.5倍になった!

ヾ(o´∀`o)ノワーイ

と喜びそうですが、

トークンセールで販売されたコインは30ヶ月(2年半)かけてゆっくりロックが解除されるようになっているので喜ぶのは早いです。

その後は最高値を一度も超えることなく下落していき、2023年8月に最安値をつけました。

最安値はセール価格と大体同じくらいです。

右端のローソク足を見ると、久しぶりに長い陽線をつけています。

以下は最近の日足チャートです。

パンプ&ダンプみたいになっていますが、8月16日に大きな出来高をつけながら最大1.45倍に急騰しました。

この出来高の大きさは、2022年の上場したばかりの頃以来です。

次に、XETAは今が買いなのか考察します。

下表はXETAのトークンセールの内容です。

引用元:DAO Maker

上場から1年が経過し、シードセールぶんのロック解除は28%まで完了

プライベートとパブリックセールぶんのロック解除は37%まで完了しています。

合計すると、1億3200万枚のうち4596万枚のロック解除が完了し、残り1年半をかけて8600万枚がロック解除されます。

全てのロック解除が完了する日は2025年です。

下図はXETAの流通状況です。

トークンセールで販売された枚数は1億3200万枚、現在の流通枚数は1億2500万枚なので、ロック解除ぶんの売り圧が価格に与える影響は大きいことが分かります。

XETAの発行枚数は50億枚

まだ上限の2.5%しか流通していないので、プロジェクトの売り圧も警戒する必要があります。

このように、XANAは発行枚数に対する流通枚数がやたら少ないのが奇妙な点ですが、

XANAにはそれ以上に奇妙な点があります。

それは、

エンジェリウムの投資家を無視していることです。

もしRIO氏が投資家との信頼関係を大切にする人間なら、

エンジェリウムのメタバースをやめて新しいメタバースを始める場合、新しいメタバースのトークンセールをする前に、エンジェリウムの投資家に新メタバースのトークンをエアドロップ(無料配布)するくらいのことはしそうに思いますが、

そのような報告が見つかりません。。

何とも奇妙な話です。

( ゚д゚)無視?

XANAの光るピンクのデザインがエンジェリウムの世界観を彷彿させます。

エンジェリウム投資家はXANAメタバースのことをどう思っているのだろうか。

今後の値動きについての私のイメージは、今後も続くロック解除売りとプロジェクトの資金調達売りの警戒でダダ下がりが懸念されるので、今は買わないと判断しました。

投資家をないがしろにするプロジェクトに投資したくないという意見の人もいそうです。

XANAは、ウルトラマンや鉄腕アトムなどの日本のヒーロー、BreakingDownと提携したり、木梨憲武氏や手越祐也氏をはじめ芸能人を起用したりなど広告に力を入れているので、日本のメタバースプロジェクトとして今度どこまでユーザーを増やしていくのかはたまにチェックします。