bitFlyer Lightning 価格急変時にサーキットブレーカーが発動する

2018年1月23日

本記事ではbitFlyer Lightningで2017年6月から導入されたサーキットブレーカーについて説明します。

サーキットブレーカーとは、価格の急変時に一時的に取引を停止し、時間を置いたあとに取引を再開することをいいます。暴落発生時は価格にこだわらずに手仕舞いしようとするトレーダーが殺到するので、売りの売りの売りが重なってとめどなく価格が下落してしまう可能性があります。そんなときに、取引を一時停止することでトレーダーに冷静になってもらうのがサーキットブレーカーの目的です。

ちなみに、電流が流れ過ぎた時に回路を遮断する機械にサーキットブレーカーがあります。取引所のサーキットブレーカーはこの機械が語源です。

bitFlyerのサーキットブレーカー制度は10分間に20%以上の価格変動が起きた時に発動します。停止時間は約5分で、板寄せ方式によって売買を成立させたあと取引が再開します。
⇒bitFlyer公式「サーキットブレーカー制度

板寄せ方式とは、現在出されている注文をすべて板に載せてバランスをとって売買を成立させることをいいます。理解を深めるために、板寄せ方式での売買成立を実際にやってみましょう。

まず価格ごとの注文数量を下表のように並べます。

板寄せ方式

 

次に、売り注文の安い価格から高い価格に向かって注文数量を合計して記入します。買い注文は高い価格から安い価格に向かって注文数量を合計して記入します。

板寄せ方式

 

売りと買いの数量合計を比較して、価格ごとにどちらのほうが数量が多いのかを表の横にメモします。そして、売りと買いの大小関係が入れ替わる下表水色の価格が寄付値段となります。

板寄せ方式

 

一番最初に約定させるのは成行注文です。売りと買いの成行注文を110万1080円で約定させます。買いの成行注文数が15 – 13 = 2余りました。

次に下図赤枠の「寄付値段以下の売り注文」と「寄付き値段以上の買い注文」をすべて110万1080円で約定させます。

なぜ、寄付値段以下の売り注文を注文値段よりも高い値段で約定できるのかというと、売るときはなるべく高い値段で売りたいというのが普通の人だからです。例えば、110万1070円で売りたいと言っている人の注文が110万1080円で売れても文句は言わない、というかむしろ喜ばれます。

逆に、110万1070円で売りたいと言っている人の注文が110万1060円で売れてしまうと、勝手に予定よりも安く売られたとして怒ります。買いも同じような考えなので、想像してみて下さい。

板寄せ方式

 

最終的な板は以下のようになりました。みんなの注文を寄せ集めてバランスの良いところを寄付値段として、その値段よりも不利な価格の注文も寄付値段で約定させる。冷静な感じが伝わりましたでしょうか。

板寄せ方式

 

つまり、サーキットブレーカーをセリフで表現すると以下になります。

 

「おい、みんな落ち着け!一旦取引中止だ。みんなの注文を集めていいところの値段で約定させるから少し休んでいてくれ。」