FC琉球コインが1日で1.5倍に急騰。何かあったのか?
FC琉球コインは、プロサッカーチームのFC琉球が発行する暗号資産です。
2022年に日本のIEOで販売されました。
IEOは、取引所がプロジェクトの代わりにコインを投資家に売って資金調達することです。
IEO第1弾は2021年7月に実施されたパレットトークン、第2弾が2022年4月に実施されたFC琉球コインです。
IEOの販売価格は1枚2.2円
2022年5月に上場してIEO価格を割り、IEO価格のマイナス90%まで下落して低迷が続いていましたが最近大きな動きがありました。
以下はFC琉球コインの日足チャートです。
8月14日にいきなり1.55倍に急騰しました。
元旦初値からは1.85倍です。
8月14日の出来高は4000万枚で、2022年5月以来の1年2ヶ月ぶりの出来高です。
以下はFC琉球コインの週足チャートです。
右端のローソク足の長さを見ると、8月14日の急騰がいかに珍しいことかが分かります。
0.45円以上をつけたのは、2022年8月以来の約1年ぶりです。
現在価格は0.3円台に下がってきたので一時的な上昇で終わるかも知れないけど、気になる値動きなのでサッカーチームのFC琉球とコインの活動をチェックしました。
FC琉球で一番印象に残っているのは昨年の売上成長率です。
何と、2022年度のFC琉球の売上高は前年比149%で、Jリーグ56チームのなかで断トツ1位を記録しました。
2位はロアッソ熊本の78%、3位は京都サンガの49%
100%を超えたのはFC琉球オンリー
断トツ1位を記録した理由は、IEOで10億円の資金調達に成功したからです。
売上高15億9900万円のうち10億円なので、IEOが売上高の向上に大きく貢献しています。
下表はJリーグの総入場者数の推移です。
2019年は1040万人、コロナショックの影響で2020年に339万人まで急減しましたが、2022年は753万人で大きく回復しました。
2024年の1000万人超えに期待
FC琉球は、2018年にJ3で優勝してJ2に昇格し、2019年は22チーム中14位、2020年は16位、2021年は9位
そして2022年のJ2の順位は下表になりました。
(ŎдŎ;)オーノー
FC琉球は8勝21敗、22チーム中21位のビリから2番目です。
J2は下位2チームがJ3降格になるので、FC琉球はJ3降格となりました。
そして、2023年シーズンのJ3の現在順位は下表です。
(ŎдŎ;)えー
FC琉球は7勝11敗、20チーム中18位のビリから3番目をつけています。
ん-いまいち調子が乗ってこないね。
もしFC琉球がJ1で優勝したらFC琉球コインの価格が上昇するはず。
優勝目指して頑張れや!
次に、8月14日の急騰は何かのニュースがきっかけなのか探してみたところ、FC琉球コインの価格に影響がありそうな大きなニュースは特にありませんでした。
コインの価格に影響がありそうな直近のニュースは以下です。
FC琉球コインの価格向上を目的に、2023年5月から運営がFC琉球コインの買い戻しプログラムを始めました。
買い戻す条件は、FC琉球がJリーグの特定の試合で勝利することです。
1回目は5月3日のガイナーレ鳥取戦
もしFC琉球が勝ったら、FC琉球コイン100万枚を運営が市場から買い戻します。
100万枚は当時レートで30万8000円ぶん
結果はFC琉球が負けたので買い戻しはしませんでした。
6月にも一度買戻しプログラムを実施し、その時は勝ったので買戻しを実施しています。
それ以来、買戻しプログラムは実施していません。
気になるのは、以下の説明文です。
買い戻したFCRの利用用途は、FC琉球のチーム運営・強化費・育成費や、トークンパートナー制度の報酬等への充当を計画しております。
引用元:FC RYUKYU SOCIO
買い戻したコインをチームやパートナーの活動費として配ると、もらったグループは活動費を得るためにコインを市場で売ることになります。
なので、この買戻しプログラムは価値向上の役に立ちません。
他のプロジェクトがよく採用するのは、買い戻したコインをバーンするBuyBackBurnです。
買戻したコインをバーンして二度と使えなくすることでコインの希少性が増して価格にプラスの影響を及ぼします。
なので、FC琉球コインの価格向上を目指すなら、BuyBackBurnプログラムへの変更が必要です。
その他、公式サイトでは以下のギフトチケットをFC琉球コインで購入できます。
FC琉球コイン1万枚で1万円ぶんの商品券を買うことができ、沖縄の提携飲食店やFC琉球ホームスタジアムのグッズ売り場で使えます。
FC琉球コインの現在価格1枚0.35円から計算すると、65%引きでサービスを利用できるので、提携飲食店をよく利用する人は買って損はないと思います。
その他、FC琉球コインを選手に送って応援することができます。
マスコットキャラのジンベーニョ君が4位なのが面白い。
以上のように、IEOで資金調達をしたあとのFC琉球コインは、フェードアウトで無価値のコインに向かっているわけではなく、地道な活動を続けています。
長期保有したくなるファンダは見つかりませんでしたが、FC琉球の今後の成績はたまにチェックしようと思います。