フィナンシェトークンはステーキング開始で底を打ったのか?
フィナンシェと聞くと、お菓子を作るパティシエや、ホテルの世話係のコンシェルジェ(コンシェルジュ)などのおフランスをイメージする私がいるザマス。
フィナンシェトークンは、ブロックチェーンを利用した次世代クラウドファンディングを開発しているプロジェクトです。
今年2023年2月~3月に日本の暗号資産取引所のコインチェックでトークンセールが実施されました。
※IEOは取引所が開催するトークンセールのことです
日本でIEOが実施されるのはフィナンシェトークンが3回目で、日本のIEOの歴史はまだ始まったばかりです。
アンゴロウチャンネルでは、IEO実施の予告される度に、IEOで販売されるコインを分析して上場後の値動きを予想しています。
忖度は無しザマス
フィナンシェトークンの予想シーンはこれです。

「最初はIEO価格を割らないが、やがてへたって割る」はつまり、
上場後にすぐ売れば利益になり、ガチホしていたら、そのうちIEO価格を割って含み損になるという予想です。
フィナンシェトークンのチャートです。

上場直後は運営のマーケットメイクから始まり、投資家が取引可能になるまでにタイムラグがあるため、上場日は急騰急落が起きやすいです。
なので上場日の価格は高値安値の対象外とすると、
最高値は3月17日の1.21円
上場の6日後にIEO価格を割りました。
その後も下降トレンドが続いて、最安値は6月25日の0.124円
最高値から-89.8%、IEO価格から-69.8%
2ヶ月以上におよぶ強い下降トレンドが続いていましたが、6月30日にいきなり
+42%急騰しました。
(・□・)!
陽線の実線の長さとしては過去最大です。
急騰した原因は明らかになっていませんが、可能性の1つはステーキング開始情報のリークです。
フィナンシェトークンのステーキングは2023年4月開始予定が延期されていて、2023年7月13日からステーキングが開始することが7月7日にアナウンスされました。
このリーク情報がフィナンシェトークンの価格にプラスの影響を与えた可能性があります。
ステーキングはコインを預けて報酬を得ることです。
例えば、年利5%のステーキングができるコインの場合、そのコインを100枚預けたら1年後に105枚になっています。
ステーキング中はコインを売却できないので、コインの価格が暴落したら含み損をかかえるリスクがありますが、価格が下がらなければ枚数が増えたぶん利益になります。
ステーキングがコインの価格に与えるメリットは、長期保有者が増えることでコインの知名度と人気の向上が期待できるのと、売り圧が下がることで価格下落の抑止につながることです。
フィナンシェトークンのステーキングのロック期間は180日間
報酬プールに入れたフィナンシェトークンの5%がステーキング報酬として毎月分配される仕様になっています。
開始時の報酬プールは1億枚なので、初月は500万枚です。
現在レートで約100万円ぶんのトークンをステーキング参加者で分け合うことになります。
報酬プールの規模やステーキング参加者の人数によって報酬が大きく変わるので、年利はどれくらいになるのかはまだ分かりませんが、先ほど述べたように、ステーキングは売り圧低下につながるのでフィナンシェトークンのトレンドはしばらく上向く可能性があります。
他のコインでも、ステーキング開始後から上昇トレンドに乗った事例があります。
長期目線でフィナンシェトークンに長期投資できるかを考察すると、それはずばり、トークンの分布をいかに中央集権管理体制から脱却できるかにかかっていると予想します。
以下は、2023年5月31日に発表されたトークン分布の情報です。

グラフにすると以下になります。

総発行枚数200億枚の62%にあたる約124億枚をフィナンシェ社および関連会社、9%にあたる約18億枚を役員が保有しています。
これらのプロジェクト運営側の保有分を売却して資金調達や作業報酬を得たり、ステーキング報酬やコミュニティの活動報酬を配っていくことになりますが、運営のさじ加減で売却枚数や報酬枚数を自由気ままに変更できるままだと投資家が長期的な投資判断をしづらく、それが価格にネガティブな影響を及ぼすことになります。
以上から、フィナンシェトークンの長期投資が判断できるようになる条件は、
フィナンシェのエコシステムが、運営による中央集権的なトークンの売却、報酬のルールから脱却し、変更不可かつ平等なルールで非中央集権的なシステム化されたかたちでトークンが分配され、透明性をもって投資家がリアルタイムで分配状況を確認できるようになったときと予想します。
フィナンシェ公式の私が好きな点は説明が分かりやすい点です。
今後の活躍に期待しながら投資チャンスを探っていきます。