6800倍を狙えるマインコイン(MINE)のホワイトペーパーを解説します。

2019年1月7日

2018年4月12日、MINEコインのホワイトペーパーが公開されました。
⇒「MINE Whitepaper 1.0.1

MINEコインとは、仮想通貨史上最も値上がる革命的コインとしてICOが行われたコインです。本サイトの予想では、みるみるうちに価値を失い、配布されるイーサリアムは小銭程度になると予想しました。
⇒「革命的コインの記事

本記事では、ホワイトペーパーを読んで気になった箇所について説明します。記事で使用している画像と動画のすべては、検証を目的として一般公開されているものを引用したものです。

「革命的コイン誕生」

表紙

表紙はロボットと仮想通貨が生活に溶け込んだ未来を感じさせるセンスいいイラストが描かれたデザインになっています。

mine whitepaper

 

MINEコインのために丁寧に作り込まれたイラストのように一見思いますが、このイラストはAdobe Stockという素材サイト(10個まで無料ダウンロード)にあるイラストにMINEコインのイラストを加えたものです。

といっても、フリー素材を使ったら駄目というルールはないので気にせずに次に進みます。

Adobe Stock

イントロダクション

イントロダクションを要約すると以下になります。

仮想通貨には安い送金手数料やキャッシュレスなどの利点がある一方、投機や脱税のために利用される欠点がある。これにより、本来、通貨は循環することによって価値が高まるが、通貨として利用できない状況になっている。

MINE経済圏は、誰でも簡単に支払いを行うための仕組みと仮想通貨をより多く得られるようにする仕組みを提供して、人々が通貨を使う頻度を増加させることで通貨自体の価値を半永久的に上昇させる。このMINE経済圏で使われるコインがMINEコイン。

MINEコインをたくさん配るのは構いませんが、発行量が増えるほど通貨の価値は下がるという概念が抜けているのが気になります。

Chapter 1

この章では、MINE経済圏が作り出す世界、マイニングファーム、MINEウォレット、MINEデビットカード、MOT(Mining Of Things)について説明しています。

MINEウォレットを使う人は以下の点に注意が必要です。

To receive distribution every day, mine must be stored in the mine wallet. Of course, it can also be transferred to another wallet.In that event, however, daily distribution cannot be received. To receive distribution, mine must be stored in the mine wallet for at least 24 hours.

上記のように、イーサリアムの配当を受け取るには、MINEコインをウォレットの中に24時間以上入れておかなければなりません。MINEコインは他のウォレットに送金することができますが、送金してしまうと配当は受けられなくなるそうです。つまりウォレットにガチホが基本。

以下はかなり気になる点です。

The feature of the mine debit card is that several percent of the amount paid can be returned in mine. This is realized by appropriating part of the settlement fee to investment in the mining farm.

直訳すると、

MINEデビットカードの特徴は、支払金額の数%がMINEで戻ってくることです。それは決済手数料をマイニングファームに再投資することで実現されます。

おいおい、決済手数料なんて聞いてないぞ。

決済手数料についてはあとの章でも出てくるのでそこで詳しく説明します。

Chapter 2

この章では、マイニングファームの仕様と利益を生み出す仕組みについて説明しています。

以下は気になる文章です。

What we learned from running the mining farm was the fact that a monthly profit of 8% to 25% could be obtained. This result can also be achieved by issuance of mine this time, and a monthly profit of at least 8% to 10% is expected to be achieved.

直訳すると、

私たちがマイニングファームを経営して学んだことは、8%から25%の月間利益が得られるという事実です。 この結果は今回のMINEの発行によっても達成され、少なくとも8%から10%の月間利益が達成されることが予想されます。

このプロジェクトには2017年に行われた吉田慎也のプロジェクト「マイニングシェアバンク」も関係していると考えられますが、月に8%から25%の利益が出ているなら、投資家に配当すべきです。投資家から集めたお金も利益もほとんどプロジェクトのものにして、よく利益が出ていると言えたものだと。

ICOで集めたお金の70%はマイニングファームに投資し、残りの30%はMINEコイン、ウォレットの開発、ソフトウェアの改善、証券取引所の上場、事務費用に使うと説明しています。

マイニングファームへの投資から得られる利益は推定10%で、その利益の20%を投資家にイーサリアムで配当するそうです。動画で説明していた年利24%の配当と紐づきませんが、深く突っ込まずに先に進みます。

Chapter 3

この章ではMINEコインを保管するウォレットについて説明しています。BTC、ETH、XRP、XMR、ADAなどの主要通貨も保管でき、サポートする通貨は徐々に増えるそうです。

Chapter 4

この章では、MINEデビットカードについて説明しています。

決済手数料について以下の記述があります。これはかなり重要です。

The card is synchronized with the mine wallet, and additional transaction fees of 5% are automatically debited for each transaction. The transaction fees will be used as follows. Of the 5% fees, we will receive 30% as transaction fees. On the other hand, the remaining 70% will be used to newly issue the equivalent amount of mine and will go to the user’s mine wallet.

Let’s look at this process with an example. Suppose we make a purchase of $100 with this debit card. In this case, cryptocurrencies totaling $105 will be withdrawn from the user’s mine wallet account. Of the $5, $1.5 will go to the mine team as the transaction fees.

直訳すると、

このカードはMINEウォレットと同期していて、取引ごとに5%の追加手数料が自動的に引き落とされます。 5%の手数料のうち、私たちは手数料として30%を受け取ります。 一方、残りの70%は、同量のMINEを新たに発行するために使用され、ユーザーのMINEウォレットに送られます。

例を見てみましょう。 このデビットカードで$100ぶんの買い物をしたとします。 その場合、合計$105の仮想通貨がユーザーのマインウォレットの口座から引き出されます。5ドルのうち、1.5ドルは取引手数料としてMINEチームに送られます。

。。(・□・)

吉田慎也氏は、ICOの募集動画でMINEデビットカードについて以下のように説明しました。

 

上記動画の説明を聞いた上で例えると、MINEデビットカードを使って100万円の決済をしたら、100万円が口座から引き落とされ、2万円ぶんのMINEトークンがウォレットに送金されると誰もが想像する思います。

しかし、ホワイトペーパーの説明をもとに例えると、100万円の決済をしたら、105万円が口座から引き落とされ、3.5万円ぶんのMINEトークンがウォレットに送金されることになります。

つまり、100万円の買い物をすると、1.5万円をMINEチームに寄付し、3.5万円ぶんのMINEトークンを購入することになり、出費の合計は105万円になるということです。

通常の価格より5%割高になるカードを誰が使うというのでしょうか。。

これでMINEコインの価格が暴落したら、イーサリアムの配当も行われなくなり毎回5%を寄付するだけのカードになります。

Chapter 4.2

この章では、銀行ライセンスについて説明しています。

ちなみに、VISA対応のカードを発行するにはVISAの発行ライセンスをVISAから付与してもらうか、またはライセンスを付与されている銀行などと提携する必要があります。

銀行ライセンスについて、ホワイトペーパーには以下のように記載されています。

Another aspect that makes us unique among the competitors is that we have already acquired the bank that will issue the mine debit cards. Specifically, we have acquired East Ocean Bank Limited based in the Comoro Islands, which will start issuing mine debit cards after the mine wallet is deployed.

直訳すると、

競合他社の中でも私たちをユニークにするもう1つの側面は、私たちが既にMINEデビットカードを発行する銀行を買収したことです。 具体的には、コモロ諸島に拠点を置くEast Ocean Bank Limitedを買収しました。

いやぁ、VISAの発行ライセンスを得ることができて本当によかった。

コモロ諸島はどこかというと。。

アフリカ大陸の右にある小さな島です。遠っ!!

コモロ諸島の場所

 

小さすぎて島が見えないので拡大しておきます。

コモロ諸島

 

念のため、VISAサポートセンターに電話して「East Ocean Bank Limited」にVISAの発行ライセンスを付与しているのかを聞いてみたところ、

VISAのライセンスを付与している会社のリストにはありません

という回答をもらいました。。

。。(・□・)

VISAサポートセンターの話によると、これからVISAの発行ライセンスが付与されてリストに追加される可能性もあるので、その銀行のホームページから問い合わせてみたほうがいいとアドバイスをもらったので、East Ocean Bank LimitedをGoogle検索してみたところ、

あ、あった。

2018年3月27日に更新、今日は2018年4月15日なのでつい最近作られたページです。リンクをクリックしてみると、
⇒Google検索「East Ocean Bank

East Ocean Bank

 

メンテナンス中。。

いやいや、そりゃないよ。しかも、なんで日本語やねん。

 

ダッシュボードのリンクがあったのでクリックしてみると、ワードプレスの日本語のログイン画面が表示されました。East Ocean Bank Limitedは一体何者。

結局、East Ocean Bank Limitedのホームページは見つけることができませんでした。誰か見つけた人がいれば教えて下さい。

【20180623】
提携先の銀行はデビットカードを発行できるとMINE公式からアナウンスがあったので、銀行名と連絡先を聞いてみました。

Chapter 5

この章では、MOTについて説明がされています。

MOTとは、Mining of Thingsの略で、物とマイニングを紐づけるシステムです。動画で言ってた「テレビを見れば見るほどマイニング」のあれです。

 

Chapter 6

この章では、プロジェクトの最終目標を説明しています。

「MINE経済圏によって、人々が自由に物を購入、共有することを可能にすることで社会に貢献し、独立した活気のある共同体として機能する仮想通貨を作り出す。」

だそうです。

Chapter 7

この章ではトークンセールについて説明しています。

MINEコインの総発行枚数は2000億枚、販売価格は1 MINEあたり0.01ドルです。最初から時価総額が2000億円を超えているので、価格が2倍になると時価総額ランキングのトップ10入りします。

トークンセール

Chapter 8

この章では、ICOで集めたお金の配分について説明しています。

MINEコイン 投資金の配分

Chapter 9

この章では、プロジェクトのロードマップ(工程表)について説明しています。

MINEデビットカードは2018年に発行されるそうです。

Chapter 10

この章では、プロジェクトの開発場所とメンバーについて説明しています。開発はフィリピンのモンテルンバというところで行われます。

MINEコイン開発場所

 

紹介されているプロジェクトメンバーの5人のうち、Facebookで確認できたのはCris Manahan氏のみです。
⇒Facebook「Cris Manahan

ツイッター公式アカウント

ホワイトペーパーと同時にMINEの公式ツイッターも公開されました。

このプロジェクトはサクラコメントが多いです。本サイトにも、同一IPからたくさんのMINEコインのサクラコメントが寄せられる時期がありました。

 

サクラコメントを入れる時間があるなら、連絡が取れなくて困っている投資家のサポート対応に力をいれて欲しいものです。

 

【20180422 追記】
ホワイトペーパーのバージョン1.0.2が公開され、買収した銀行の名前が文章から削除(画像は黒塗り)されました。黒塗りされていない箇所はバージョンアップ前後で同じなので、買収した銀行は変わっていないと判断します。

金融庁に問い合わせてみましたが、金融庁は海外金融機関のすべては把握していないとのことです。

コモロ諸島が所属するコモロ連合(国家)は世界最貧国の1つで、政治危機が多発して経済復興も極めて困難な状況にある国だそうです。官庁周辺以外は近代的な建物はなく、インフラも脆弱。こんなところにVISAの発行ライセンスを付与される銀行があるのが不思議です。

以上、MINEのホワイトペーパーで気になる点です。