ナムコイン(NAM)は医療に革命をもたらす日本の暗号資産
2018年7月27日、NAM COIN(ナムコイン)が海外取引所のBit-Zに上場しました。
⇒引用元:Twitter「Bit-Z」
NAM COINとは、医療とAIとブロックチェーンを融合させたプラットフォームで使われる仮想通貨です。
医療に革命を起こすことを目標とした日本発のICOを株式会社NAMが実施しました。NAMの代表取締役は中野哲平氏(なかのてっぺい)。NAMという名前は「Nakano AI Medical(中野 人工知能 医療)」の頭文字からつけたそうです。
⇒ 引用元「NAM ホワイトペーパー」
NAMが実現するものについて、ホワイトペーパーには以下のように記載されています。
A. 人工知能を利用した問診ボット
B. 機械学習を利用した疾患予測モデル
C. NAMコインを利用した人工知能が推薦する健康食品
D. 深層学習とブロックチェーンを使った次世代カルテシステム
E. A~Dを含んだサービスを提供できるNAM AIクリニックの開業引用元「NAM COIN ホワイトペーパー」
簡潔にいうと、AIが問診をしたり、カルテを自動生成してブロックチェーンに保存することで、医療コストを大幅に改善してくれるシステムです。患者に合わせたオススメの健康食品も紹介してくれるそうです。
問診は「ドクターQ」というAIがLINEチャットで行います。
ドクターQはテスト版のようなものがすでに公開されていて、以下のQRコードでLINEの友だち登録をすると試すことができます。
⇒ 引用元「NAM ホワイトペーパー」
NAMは、AIに特化した次世代の医療サービスを提供し、NAMがなければ医療が成立しないという段階を1年半後の2020年までに作ることを目標にしているそうなので、テスト版といえども、AIのすごさを感じさせてくれるチャットを期待しました。
しかしこのチャットは、送ったメッセージの中から医学用語を探して、それに対応する質問を返すだけのシステムでした。
例えば、下図のように「頭痛胸やけ筋肉痛」というメッセージを送ると、「頭痛」という文字列に反応して病院に行くことを勧めてきます。
「頭痛はしませんがお腹が痛いです。」のように、頭痛を否定したあとに別の症状のメッセージを送ってみましたが、頭痛の文字列にのみ反応し、病院に行くことを勧められました。
上記のような、送信者のメッセージに含まれる特定の文字列に反応するチャットは数年前からすでに出ているので、今どきこのようなチャットツールを出されると胡散臭さを感じる原因になりかねません。
AIを感じさせるものでなければ、テスト版でも公開すべきではなかったのではないでしょうか。
また、医学用語が含まれないメッセージを送ると「新規パターンです。学習中されます。」と表示されますが、日本語が変です。
NAMコインの総発行枚数は1200億枚でしたが、上場前日の2018年7月26日に、総発行枚数の83.3%に及ぶ1000億枚をバーン(焼却)したと公式が発表しました。
つまり、NAMコインの総発行枚数は200億枚になったということです。価格に良い影響を与えることが期待できます。
⇒引用元:Ethplorer「Token Nam Coin」
NAMコインのトークンセールは6ヶ月前の2018年1月から行われていて、下表の価格で販売されました。灰色のセルはトークンセールが終了したために販売が中止になった期間です。
日本円価格は、各セール期間でのイーサリアムの最高値と最安値の中間値をもとに計算しています。
例えば、1月28日~2月19日のイーサリアム価格は最高値138000円、最安値65020円だったので、
NAM COINの日本円価格は、
0.00000833 × (138000 + 65020) ÷ 2 = 0.8455783 円です。
セール期間 | 1NAMの価格 | 日本円価格 |
---|---|---|
1月28日~2月19日 | 0.00000833ETH | 0.85円 |
2月20日~2月24日 | 0.00001250ETH | 1.18円 |
2月25日~3月5日 | 0.00001624ETH | 1.48円 |
3月6日~3月15日 | 0.00001949ETH | 1.50円 |
3月16日~3月24日 | 0.00002242ETH | 1.30円 |
3月25日~3月28日 | 0.00002466ETH | 1.28円 |
5月20日~6月4日 | 0.00002836ETH | 1.93円 |
6月5日~6月15日 | 0.00003243ETH | 1.93円 |
6月16日~6月26日 | 0.00003647ETH | 1.97円 |
6月27日~7月7日 | 0.00004053ETH | 2.01円 |
7月8日~7月18日 | 0.00004458ETH | 2.27円 |
7月19日~7月29日 | 0.00004864ETH | 2.55円(推定) |
7月30日~8月9日 | 0.00005269ETH | 2.77円(推定) |
8月10日~8月20日 | 0.00005675ETH | 2.98円(推定) |
上記より、NAMコインのICO価格は2.27円となります。
下図は海外取引所のBit-ZのNAM COINのチャート(1時間足)です。
初値は0.0000022 BTC(約2.0円)から始まりました。なお、この価格は運営が意図的につけた初値です。価格が吹き上げたわけではないので、この価格で売ろうと思っても売れなかったと思います。
上場から5分後には0.0000002 BTC(約0.018円)まで瞬間的に暴落し、2018年7月29日現在は価格をある程度戻して0.00000028 BTC(約0.25円)前後の価格を維持しています。
よって、NAMコインはICO価格から89%ダウン(9分の1)の超絶ICO割れという結果になりました。
⇒引用元:Bit-Z「NAM/BTC」
以下のツイートのように、NAM運営は、運営がNAMトークンを売ることは無いと説明しているので、上場直後の2サトシまでの大暴落は、利確するための投資家の成り売りが殺到したためと考えられます。
大変お世話になります。
詳細は正式な発表を再度出させて頂きます。
バーン分の売却分を上場時にすぐに売ったのではないか?
という発言を頂きましたことに対して、お答えさせて頂きます。バーン分は勿論、運営側でNAMトークンの売りを行うようなことは一切ございません。
— NAM (@inc_nam) 2018年7月28日
2018年は上場直後に大暴落で始まる仮想通貨が多いです。下図はパトロンの上場直後のチャートです。最低取引価格の10サトシまで下落しました。
NAM COINの上場日時は事前に公式アカウントから告知されていたので、上場直後に素早く2サトシの買い注文を入れていたら刺さった可能性があります。短期トレーダーの方は、上場予告をチェックするのを忘れないようにしましょう。