忘れ去られた伝説オーキッドが2倍に急騰。底を打ったのか?

アンゴロウ

オーキッド。。?

('σ')聞いたことある気がするけど、忘れたわ

という日本人の暗号資産投資家が増えていそうなオーキッド

ここ数年間、日本でオーキッドの話もニュースもほとんど見かけなくなりました。

存在感が無くなったオーキッドですが、かつてのオーキッドは、私アンゴロウが感心する伝説を残したことがあります。

どんな伝説を残したのか、最近何かあったのか、オーキッドのおさらいとともに見てみまっせ!

オーキッドは分散型VPNを開発しているプロジェクトです。

以下がオーキッドの目的です。

Orchid’s mission is privacy, and privacy is a human right.

(Google翻訳)オーキッドの使命はプライバシーであり、プライバシーは人権です。

引用元:Orchid 公式サイト

VPN(Virtual Private Network)は、インターネット上に仮想の専用線を作って安全な通信を実現する仕組みのことです。

つまり、VPNはインターネットを利用するときのプライバシーを保護してくれます。

しかし、一般的なVPNはプライバシーは守ってくれるものの、政府や企業によってサービス自体が制限されることがあります。

中国やロシアをはじめ、インターネットの監視や規制をしている国はたくさんあります。

下図の真ん中が一般的なVPNのイメージです。

引用元:Orchid Whitepaper ver 0.9.2

VPNプロバイダは、やろうと思えばユーザーのネットでの行動を追跡して第三者に提供することができてしまうのと、

VPNプロバイダのIPアドレスは識別可能のため、権力者がVPNプロバイダととサーバーのトラフィックをブロックできてしまうので、VPNは完全に安全とは言えません。

そこでオーキッドは上図右側のように、参加ノードで構成される分散型VPN(Orchid Market)をデータと宛先が分離して経由することで安全性を高め、誰でも規制や監視を受けずにインターネットを利用できる環境を提供します。

オーキッドの分散型VPNで使われるのがOXTトークンで、2017年に企業向けのプライベートセールが実施されました。

販売価格は1枚0.5ドル~0.7ドル

個人投資家向けのトークンセールは実施しませんでした。

しかし、なぜか翌年2018年5月にいきなり個人投資家向けのプライベートセールが始まりました。

引用元:Orchid Private sale

販売者として登場したのは泉忠司氏

最近、泉忠司氏は表舞台では活動していませんが、当時は色々なトークンセールの販売を手掛けていたので、知っている人も多いです。

泉忠司氏が提示したプライベートセールの価格は1枚3.6ドル

企業向けセール価格の5.1倍~7.2倍

一般人が上場前にOXTトークンを手に入れられる唯一のチャンスということで購入する人が増えましたが、購入したあと泉忠司氏からトークンが届かずに、無視される被害報告が相次ぎました。

購入者全員が無視されたのかは分かりませんが、泉忠司氏からトークンが届いた話は届いていません。

そして結局、購入者にトークンが届かないまま、2019年12月にOXTトークンが取引所に上場しました。

以下は上場直後のチャートです。

企業向けセール価格は0.5ドル~0.7ドル

上場後の価格は一度も0.7ドルを上回ることなく下落していき、その日のうちにセール価格の半分以下まで下落しました。

泉価格は3.6ドルなので、泉価格から92%の下落です。

といってもプライベートセール購入者はトークンを受け取ることができていないので、詐欺事件発生みたいな雰囲気になりましたが、

オーキッド公式は被害者に対して以下を通知しました。

注目は以下の文章です。

Orchidは、状況に鑑み、本メールの受領者のため、CoinListを通じて本メールの受領者に対して直接トークンを付与したいと考えております。

(中略)

なお、本メールの受領者が受け取ることとなるトークン量は、Orchidが2018年4月以降実施していたSAFTによる公式のSAFT販売と整合性を取る形となることを予定しており、結果として、本メールの受領者が受け取るトークン量は、Scytaleから受領することとなっていた数よりも多くなると思われます。

(中略)

受領者と同じ1年間のロックアップ期間が適用されます。

引用元:Orchid関係者メール

つまり、オーキッド公式が被害者に対して、公式価格で計算した枚数のOXTトークンをくれたということです。

神対応

このように、オーキッド公式は詐欺被害者を救済するという伝説を作りました。

以下はOXTトークンの週足チャートです。

最高値は2020年8月につけた1ドル

2022年に大きく下落して、今年2023年6月に最安値をつけました。

現在価格は泉価格からマイナス98%、最高値からマイナス92%、企業向けセール価格からマイナス89%です。

そして最近の右端を見て下さい。

以下はOXTトークンの日足チャートです。

8月5日から6日間で最大1.95倍に急騰しました。

出来高を見ると、バイナンスで過去最大の出来高をつけています。

オーキッドが何か重要なポジティブニュースを発表したのかと探してみましたが、、

特に見つかりませんでした。

最近のニュースといえば、8月10日にバイナンスがOXTトークンの先物取引を開始したくらいです。

以下はOXTトークンのインフレ率です。

3年間で流通枚数は爆発的に増えて、2023年8月現在は9億6262万枚

発行上限は10億枚なので、96.2%が発行済みとなり、あとわずか3.8%で上限に達します。

報告が止まっているだけで、すでに10億枚に達している可能性もあります。

今後は爆発的に流通枚数が増える心配はないので、今後もプロジェクトの開発が継続し、分散型VPNの需要が拡大していくのかが、底を探る上で重要になりそうです。

Orchid VPNのアプリは2019年12月にリリースされ、最終更新日は2023年4月

私はオーキッドのアプリは使っていませんが、試しにインストールして開いてみたところ、機能は少ない簡素なアプリに感じました。

OXTトークンをアプリに送金して利用料を支払う機能は無さそうです。

ポッドキャストは今年2023年4月から更新なし

ブログは昨年2022年8月から更新なし

ツイッターの配信回数は少ないですが続いています。

昨日8月11日に、公式ツイッターアカウントはコミュニティと一緒に分散型ウェブを形成していく決意を表明しました。

暗号資産ニュースサイトでOrchidを検索してみたところ、2022年1月以降Orchidのニュースはゼロ

静かだ