【T’s ビットコラム】現実と仮想の狭間で

2023年7月6日

TERURON

10数年後、人は異空間(仮想現実や地球ではない宇宙のどこか)に住むようになるという。6G、バーチャルリアリティによるスポーツ観戦が日常的になり、映画「レディプレイヤーワン」のような世界がいよいよ現実味を帯びてくる。

インターネットを席巻し続けたSNS運営企業「Facebook」が「Meta」に社名を変えた2021年の最後の月、前澤友作氏が民間人初の宇宙旅行を成し遂げたけれど、宇宙空間で活躍できるのはシワシワの1ドル札ではなくデジタルマネーだ。どこへでもすぐに送金できて改ざん不可能な記録が残り、スマートコントラクト機能が実装されているブロックチェーン技術ならば尚のこと都合がいい。そんな未来世界で使われるのが、今ある仮想通貨(暗号資産)イーサリアムやソラナ、マティックなどのプラットフォーム、サンドやマナなどのメタバースコインなのかもしれない。

ちなみに俺は、クリプト専門家でも、市場アナリストでも、敏腕トレーダーでもない。クリプト好きのしがないファッションライターだ。ビットローファーを見ればビットコインを、リップル編みのニットを見ればXRP(リップル)を想像してしまうほどのクリプト・アディクテッド(中毒者)。

俺らは今この時代を何と呼ぶべきだろうか。 黎明期を脱却したビットコインは、以前とは比べ物にならない数百万という馬鹿みたいな値段で取引されるようになった。そのラグジュアリーコインに続くプラチナコインはイーサリアムだ。現実から仮想への移行期。“現実と仮想の狭間の時代”とでも呼んでおこうか。

もちろんこの先の未来もまた現実であり、全てが仮想というわけではない。生身の人間の体は精神がコンピューターやアンドロイドに直結しない限り、そう簡単には変わらないだろう。しかし考えてもみてくれ。オナニーをする時に見ていたVHSのアダルトビデオは、スマホの普及とともに10年ほど前からエロ動画へと完全に切り替わり、今はVRデバイスでバーチャルセックスの世界に入り込むこともできる。さらに10年後はあのぬくもりや感触さえも現実味を帯びてくるはずだ。喩えが少し下品だったかもしれない。つまり言いたいのは、「Facebook」が「Meta」となった未来世界では、VRが一般化していてクリプトが当たり前のように存在しているということ。

2021年3月には世界的に有名なストリートアーティスト・バンクシーの作品「Morons」が焼却された。それが後にNFT化され、約4,150万円という信じられない価格で落札されている。“現実から仮想への移行”を、アートの視点から捉えてみてもおもしろい。

未来世界では暗号資産全体の時価総額は今の何倍にも膨れ上がり、今とは違う次元で多くのクリプト長者が生まれていることだろう。それも難しいトレードを一切することなく、ただ暗号資産を保有し続けるという行為を愚直なまでに行っただけの結果である。この現象はおそらく2008年のリーマンショックまでに大手IT関連株を大量購入し、売却することなく現在まで保有し続け、大きな資産を築いているIT株長者のそれに似るに違いない。

ビットコインやイーサリアム、NFTやメタバース関連銘柄のコインを買って保有すること。それこそが、この“現実と仮想の狭間の時代”に準備できる最善手ともいえる。一般庶民がどんなにあがいても計り知ることのできない、雲の上のような存在が動かすこの世界に生きている限り、俺らに残された未来を先取るための数少ないシンプルな選択肢。

そしてクリプトの王者、ビットコインの価値は誕生以来(暴騰暴落繰り返して)高値を更新し続け、常にバブルと囁かれながらも、稀有な輝きを放っている。2020年末からアメリカの企業も参入し始めたが、一般庶民が少量を掴むチャンスもまだ失われていない。だから今回俺がみんなに届けたいメッセージはこれなんだ。

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