レンダートークンが日本初上場。価格予想で一番重要な点は
最近、上昇の波は来てないけど、上場の波がきてる。
バイナンスジャパンは早期に100銘柄を目指しています。
9月4日に日本の取引所のビットバンクがRender Token(レンダートークン)を上場することを発表しました。
日本初上場です。
レンダートークンは、分散型クラウドレンダリングサービスを提供するプロジェクトです。
レンダリングという言葉はCG制作やビデオ編集をする人はよく聞きますが、普段の生活ではほとんど聞くことありません。
なので、レンダリングってなんやねんと思った人もいると思います。
ツタヤにDVDを借りにいくことか?
説明しよう。
レンダリングは、コンピュータが演算処理をして画像、動画、音声などを生成することをいいます。
例えば、アンゴロウがソリで滑るCGアニメーションを3DCGソフトで作ったら、最後にレンダリングをしてmp4などの動画ファイルにして完成です。
レンダリングにかかる時間はあなどれません。性能が悪いPCの場合、10分のCGアニメをレンダリングするのに1日経ってもまだ終わっていないなんてこともあります。
さらに、レンダリング中はPCのリソースを思いっきり食うので、他の作業をしようとしても重くて作業にならないなんてこともあります。
そこでクリエイターは思いました。
誰か代わりにレンダリングしてくれないかなあ
(›´÷`‹ )
そこで生まれたのがクラウドレンダリングサービスです。
クラウドレンダリングは、クラウド上のサーバーが代わりにレンダリングしてくれるサービスです。
ユーザーはクラウドにファイルをアップロードしてポチっとやれば、あとは超高性能サーバーたちが勝手にレンダリングをしてくれるので、レンダリング時間が短くなるのと、自分のPCは重くならないので便利です。
以上がレンダリングとは何かの簡単な説明です。
そして、レンダートークンは分散型クラウドレンダリングのプロジェクト
現在主流の中央型クラウドレンダリングサービスは企業が用意したサーバーを使ってレンダリングを行うのに対し、分散型ではネットワークに参加したノードたちがレンダリングを行うのが特徴です。
つまり、今までのユーザーはレンダリングをしてもらう側しかいなかったのが、これからはレンダリングをしてあげる側のユーザーも存在することになります。
これをクラウドレンダリングの民主化といいます。
レンダートークンのクラウドレンダリングの決済やガバナンス投票に使われるのがRNDRトークンです。
RNDRトークンは2017年にICOが実施され、1枚0.25ドルで販売されました。
下図はRNDRトークンの分布です。
総発行枚数5億3687万枚の25%にあたる1億3421万枚がトークンセールで販売されました。

下図はRNDRトークンの週足チャートです。

2021年11月に最高値をつけました。
ICO価格の35倍
最高値後の安値は2022年6月につけた0.27ドル
現在価格は1.34ドル
よって、2022年にICO割れギリギリのところまで落ちましたが、息を吹き返して、まだICO価格は割っていない状況です。
下図は今年2023年の日足チャートです。

今年前半に大きく上昇して、元旦初値の7.3倍まで上昇しました。
今年のRNDRトークンが他のコインよりも大きく上昇した理由は、AI人気の影響と考えられています。
2022年11月にChat GPTが登場してから、AIの人気の高まりとともにGPUの需要が増加し、GPU不足が生じると言われています。
GPUは主に画像処理に使われますが、AIなどの大規模言語モデルの開発・運用にも欠かせません。
レンダートークンはユーザーの未使用GPUを利用するサービスなので、レンダリング以外のAIに活用領域が拡大することが期待されています。
下図は、AI系コインの時価総額ランキングです。
レンダートークンが1位です。

取引高は5位です。

下図は、RNDRトークンのインフレ率です。

RNDRトークンの流通枚数は、2021年2月は1億4000万枚で、あれから2年半で2億3000万枚増加しました。
現在までのインフレ率は非常に高く、最高は2022年5月の63%、2023年9月現在は46%のように高インフレが続いています。
発行上限までの残り枚数は約1億6500万枚
2023年4月以降の増加ペースが緩やかになっているので、来年4月頃のインフレ率は低下している可能性があります。
レンダートークンのメインカテゴリはDePIN(Decentralized Physical Infrastructure Networks、分散物理インフラストラクチャ ネットワーク)です。
NFT、メタバース銘柄にも分類されています。
下図は、DePIN系コインの時価総額ランキングです。
レンダートークンは3位

下図はDePIN系コインの取引金額占有率です。

レンダートークンは今年5月に取引金額を大きく伸ばして最大61%まで占有率が上がり、DePIN系コインの1位になりましたが、その後減少して現在は5位です。
ちなみに1位はファイルコインの38%

RNDRトークンの今後の価格を占う上で一番重要になると私が思っているのは、クラウドレンダリングサービスの利用料です。
クラウドレンダリングサービスの利用者の立場で考えると、中央型、分散型どちらを使いたいと思うかは、安ければどちらでも構わないという人が大半だと思います。
なぜなら、ユーザーの大半はデータをレンダリング目的で一時的にサーバーにアップするだけなのと、レンダリングの出力結果はサービスごとに画質や音質が変わるようなものではないからです。
以上から、クラウドレンダリングユーザーの大半の考えは、レンダリングが速くて安いなら、ぶっちゃけ中央型、分散型どっちでもいいで間違いありません。
ということは、分散型のレンダリングサービスが中央型より安くてお得感たっぷりならRNDRトークンの需要増加とともに価格にプラスの影響を及ぼし、
分散型より価格が高くて割高感たっぷりならRNDRトークンの価格にマイナスの影響を及ぼすと考えられます。
ざっくり確認したところ、RNDRトークンが使えるoctanerenderでクラウドレンダリングを利用するには、最初にサブスクに申し込む必要がありそうです。
月額約3800円
おそらく、サブスクを購入したあとクラウドレンダリングの利用料を支払う流れになるのだと思われます。

実際どのくらい違うのか踏み込んだ検証はしないでおきますが、今度、機会があったら試してみようと思います。