ニッポンアイドルトークンがファイナルステージ6倍爆上げ。誰が買っている?
ニッポンアイドルトークンは、ブロックチェーンとメタバースを利用した新しい女性アイドルグループを作るプロジェクトです。
今年7月に記事にしました。
7月以来、ビットコインを始め暗号資産全体が下落基調です。
下図はビットコインの日足チャートです。
グレイスケールがSECに勝訴したニュースで一瞬盛り上がりましたが、速攻で全戻しして下落基調に戻りました。
そんな中、逆行高で爆上げし続けているコインがあります。
そうです。ニッポンアイドルトークンです。
下図は、DMMビットコインのニッポンアイドルトークンの日足チャートです。
IEO価格は5円
4月26日に上場し、上場直後にIEO価格を割って4月29日に最安値をつけました。
その後3円~4円台が続いたあと、7月からオーディションファイナルステージに向けた期待上げが発生してIEO価格を超えました。
8月5日にファイナル進出者のお披露目会が実施されたあと価格が急上昇し、何度か急騰急落しながらも上昇し続け、9月7日に最高値23円をつけました。
IEO価格の4.6倍
下図は、coinbookという取引所のニッポンアイドルトークンのチャートです。
2023年8月現在、ニッポンアイドルトークンはDMMビットコインとcoinbookのみに上場しています。
何と、coinbookのニッポンアイドルトークンの最高値は33.3円
IEO価格の6.6倍
DMMビットコインでニッポンアイドルトークンを買ってcoinbookで売れば爆益じゃないか!
と思いそうですが、DMMビットコインはニッポンアイドルトークンの入出金ができないので、価格差を利用して稼ぐことはできません。
また、DMMビットコインのチャートは売り値のチャートで、売り値と買い値のあいだには超巨大なスプレッドがあるためトレードするときは注意が必要です。
下図はニッポンアイドルトークンの注文画面です。
売りボタン、または、買いボタンを押したときの価格で取引する2Way注文で、上記画面は売り値23.2円、買い値33.7円です。
スプレッドは10.5円
つまり、売り値は買い値の約1.5倍です。
例えば、100万円ぶんのニッポンアイドルトークンを買ってすぐ売ると約68万円が戻ってくるので、約32万円の損失です。
( `・д・)っ))広すぎんがな
一方、coinbookは板はそれほど厚くはありませんが板取引で売買できるので、通常の投資家は、よっぽど大量枚数を売買しないかぎりcoinbookを使います。
次に、ニッポンアイドルトークンの今後の値動きについて
オーディションのファイナルステージに進出したのは114名
先月8月にファイナルステージの合宿審査が行われ、8月26日にファイナルステージ1stの通過者が発表されました。
審査基準は「ヴォーカルとダンスの評価、グループ活動の協調性、SNSの自己表現力、アイドルのポテンシャル」で、審査の結果、グループ通過12名、個人通過28名が決まりました。
その後ユーザーの投票(ホワイトナイトシステム)で残り5名の通過者を決め、合計45名の2nd進出が決まりました。
以下はホワイトナイトシステムのルールです。
1stの投票はトークン保有者以外の一般人も投票でき、トークン保有者の影響力はそれほど大きくはありませんでしたが、おそらく、次の投票に進むにつれトークン保有者の影響力は大きくなっていくものと考えられます。
以上を踏まえて、最近ニッポンアイドルトークンの価格が上がっている理由を考察すると、
可能性の1つは、ファイナルステージ最終投票に向けたファンの買い圧です。
それぞれの候補生の親族、友達も含めた応援者は、何とかオーディションに勝たせてアイドルデビューさせてあげたいと思っている人が沢山いると考えられ、その人たちの買い圧がトークンの価格を押し上げている可能性があります。
なので、ファイナルステージ終了までトークンの価格は上昇トレンドを維持する可能性があります。
しかし、いち暗号資産投資家の経験からいうと、イベントの期待上げで上がったトークンの価格は、イベントの数週間前から事実売りが発生して暴落モードに入ることが多いです。
ニッポンアイドルトークンも同様の事象が発生するなら、ファイナルステージの最終投票が開始する1週間以上前から、投資家の事実売りで暴落モードに変わることになります。
トークンの価格が上がっている理由の2つ目の可能性は、運営のマーケットメイクです。
ニッポンアイドルトークンが上場している取引所はDMMビットコインとcoinbookだけなのと、DMMビットコインではスプレッドが巨大のため投資家の売り圧が高まりづらく、マーケットメイクしやすい状況といえます。
半日価格が動かないときもあります。
下図はニッポンアイドルトークンのホルダー情報です。
発行枚数は10億枚、IEOで3億枚が販売されました。
トークンの転送回数は183、ホルダー数は69で少ないので、保有者のほとんどは取引所に預けっぱなしにしていると考えられますが、取引所に預けっぱなしのままポータルサイトを利用できるので問題ありません。
気になるのはIEOで販売しなかった7億枚の扱いです。
運営は売らないといっていますがバーンした様子はありません。
また、CoinMarketcapなどの統計サイトにニッポンアイドルトークンを載せていないため、流通枚数やトークン分布を把握できず、投資判断がしづらい状況です。
オーディション終了後はそのあたりを含めて投資の可否を検討する必要があります。
最近の上昇の理由が何にせよ、オーディションが進むにつれてトークンの価格が上がっていくのは暗号資産ドキュメンタリーとしてはナイス展開
頑張れ、ファイナルステージ2nd進出者