Silver Wave Energy (SWE Token)|石油を掘削、販売した利益を分配

2019年1月7日

【お知らせ】
このプロジェクトを利用した方は現状についてコメント頂けると幸いです。約束どおりのサービスを受けれなかった。億万長者になれなかったなどの被害コメント歓迎です。

 

「将来の夢は石油王」と言う日本人の子供はいません。

日本で消費する石油の99%は海外からの輸入のため、日本人にとって油田は遠い存在なのです。

そんなある日、あなたが石油王になれると言われたらどうしますか。

最近登場した仮想通貨投資案件に「日本再生プロジェクト」があります。私はこれは詐欺案件だと思っています。本記事ではその理由を説明します。

なお、私が詐欺だと思っているだけで、実際に詐欺かどうかは現時点では明らかになっていません。この記事は、プロジェクトへの参加、不参加を強制することを目的としたものではないので、他のサイトの情報や家族、友人の意見も参考にして、ご自身の判断のもと投資するかどうかを決めて下さい。

本記事で使用している画像と動画のすべては、検証を目的として一般公開されているものを引用したものです。加筆、修正などは一切行っていません。

 

このプロジェクトは石油産業のICOに参加することで石油王になれるプロジェクトです。

主催者は小堀ようすけ氏。第1回の動画では姿を現しませんでした。

第1回の動画の長さは2分37秒と短いので、セールスページとホワイトペーパーの内容からこのプロジェクトの安全性について検証します。

今回のICOは、Silver Wave Energy社(SWE)というE&P事業を行う会社が発行するトークンを購入して、石油販売から得られる利益の50%をトークン保有者に分配するICOです。

ちなみに、E&P事業とは、石油・天然ガス資源を探し、掘削、生産して、販売を行う事業のことです。

下図はSilver Wave Energy社の公式サイトのトップページです。従業員数などの会社の規模を表す情報は記載されていませんが、会社は存在していて活動しているようです。

Silver Wave Energy
⇒引用元「Silver Wave Energy

 

SWE Tokenの公式ページではすでにICOが行われていて、購入すると48時間以内にトークンが届きます。

ちなみに、トップページでは地球上に電光のネットワークが張り巡らされる動画が流れます。これを観て「作り込まれていてカッコいい!世界規模のプロジェクトだ!」と思った人もいるかと思いますが、


⇒引用「SWE Token

 

この動画は他のサイトでも見かける素材です。SWE Tokenのために作られたものではないです。

VISA PROGRAMMES
⇒引用「VISA PROGRAMMES

 

ホワイトページの内容を確認します。
⇒参考:SWE Token「White Paper

ホワイトペーパーの冒頭には事業計画概要が記載されていて、需要が増え続ける石油産業にも関わらず、小規模なE&P企業の資金調達が難しい現状について述べています。

Equity financing has also been difficult to access since traditional investors now have a decreased appetite for the risk associated with smaller oil ventures.

Unfortunately, this system ignores the immense potential of smaller E&P ventures.

(日本語訳)昔ながらの投資家は現在、小規模な石油ベンチャーに関連するリスクをとる意欲が低下しているため資金調達が困難です。

残念なことに、この制度は小さなE&Pベンチャーの巨大な可能性を無視している。

 

Smaller E&P companies have limited access to equity markets and bank financing, yet they can still offer plenty of opportunity for return. That is why Silver Wave Energy is launching the SWE token.

(日本語訳)小規模なE&P企業は、株式市場や銀行融資へのアクセスが制限されていますが、依然として多くの機会を提供することができます。そういうわけで、Silver Wave EnergyはSWEトークンを公開しています。

 

Silver Wave Energy社の会長、Minn Minn Oung氏は、5年前の2013年11月28日にニューヨーク証券取引所を訪問し、ミャンマーの企業を上場する計画を発表しました。そのときの写真を公式サイトにアップしています。


⇒引用元「Silver Wave Energy

 

上記から分かることは、Silver Wave Energy社は小規模なE&P企業であることを自ら認め、証券取引所に上場して資金調達を試みましたが上場できていない状況のため、トークンを発行して資金を調達することを決めたと考えられます。

下図は事業の流れです。


⇒ 引用元: SWE Token「White Paper

作業年 作業
2018年 2D and 3D Seismic Studies
石油(原油)が埋まっている場所を探します。
2019年~2022年 Well Drilling
掘ります。
2023年 Platform Construction
石油を汲み上げる設備を建設します。
2024年~2033年 Production
製造します。

 

つまり、このプロジェクトはICOで調達した資金を使って、石油を探すところから掘削して販売するまでの流れを行うことになります。製造が開始するのは2024年からなので、利益が出始めるのは2018年現在から6年以上先の話です。

石油を探す地域は、南アフリカの南海岸の西ブレダスドルプです。このプロジェクトではこの地域のことを「エリア1」と呼んでいます。

大きさは6719平方キロメートルだそうです。東京ドームにして約123個ぶんの大きさです。

 

セールスページにはこのICOに参加することで出資者が受けられる恩恵について以下のように記載されています。

あなたは1円もお金を失う心配はありません

日本再生プロジェクト
(引用元:http://swe-token-ico.com/wryi1/)

 

「石油需要がこの世から無くならない限り、お金を失う心配は一切無い」と説明していますが、この説明は論理的におかしい点があります。

Silver Wave Energy社は石油を探して掘って製造するまでの資金を自社資本や融資でまかなうことができなかったためトークンを発行して資金調達しています。ということは、もし石油の掘削に失敗した場合、利益が出ない=配当が無いという結果に終わります。会社が倒産までいった場合はトークンの価値はゼロになるでしょう。

すでに貯蔵されている石油◯リットルに対して1トークンのような価値の保証があるならお金を失う心配は無いといえますが、石油が取れなかった場合は投資家の責任になります。

投資家が小規模な石油ベンチャーに投資するリスクをとらないのは、事業に失敗するリスクが大きいからです。

ゆえに、セールスページの「お金を失う心配は一切無い」という説明は嘘です。

動画では、SWEトークンについて以下のように説明しています。


(引用元:http://swe-token-ico.com/mv/dai01wa/)

 


(引用元:http://swe-token-ico.com/mv/dai01wa/)

SWEトークンは世界最大級の石油埋蔵量を保有するシルバーウェーブエナジー社の石油資産に基づいたアセットバック型の仮想通貨となっています。

すでにトークンが生成された時から原油価格に基づいた価値が認められています。

 

自らを小規模なE&P企業といっているSelver Wave Energy社が本当に世界最大級の石油埋蔵量を保有しているのでしょうか。

また、現在の原油価格に基づいてトークンの価格がいくらと認めるのかの記載はホワイトペーパーには記載されていません。

ホワイトペーパーには3ページにわたりSWEトークンに関する免責事項を記載しています。以下はその一部です。

Prospective purchasers of SWE tokens should carefully consider and evaluate all risks and uncertainties associated with SWE E&P INC, the SWE tokens, all information set out in this Document, and the legally binding purchase agreements prior to any purchase of SWE tokens.

If any of such risks and uncertainties develops into actual events, the business, financial condition, results of operations and prospects of SWE E&P INC could be materially and adversely affected.

In such cases, you may lose all or part of the value of the SWE tokens.

(日本語訳)SWEトークンの購入予定者は、SWE E&P INC、SWEトークン、本書に記載されているすべての情報、およびSWEトークンの購入前の法的拘束力のある購入契約に関連するすべてのリスクと不確実性を注意深く検討し、評価する必要があります。

このようなリスクや不確定要素が実際の出来事に発展した場合、SWE E&P INCの事業、財政状態、業績および見通しは重大かつ悪影響を受ける可能性があります。

このような場合、SWEトークンの価値の一部または全部が失われる可能性があります。

 

免責事項には、SWEトークンに何があってもSilver Wave Energy社は一切責任を取らず、最悪の場合、SWEトークンが無価値になるといったことを説明しています。

すでに製造し、貯蔵している石油をもとにSWEトークンの価値の裏付けを行っているならまだしも、石油がどのくらい製造できるかは汲み上げてみないと分からず、事業が上手くいかなくなったからといって、SWEトークンを原油価格に基づいた金額に換金してくれる団体もいません。

よって、原油価格に基づいてトークンの価値が裏付けされる話は嘘ということがわかります。

 

ちなみに、価値の裏付けが行われている仮想通貨にUSDT(1USDT = 1ドル)があります 。
1ドル=1 USDT

 

利用者はTether社の口座にドルを預け、Tether社は預かったドルと同じ量のUSDTを発行します。これによってUSDTの総発行枚数と同じドルを準備しておくことが可能になり、1ドル=1 USDTの価値が担保されています。

預け入れたドルと同じ量のテザーを配布

 

下図はSWEトークンの説明です。


(引用元:http://swe-token-ico.com/adgj2/)

 

資産1兆円規模の銀行が買い支えをするという驚くべきことを説明していますが、ひとつ考えて欲しいことがあります。

銀行は何のメリットがあって、買い支える必要があるのか?

です。

SWEトークンが上場したあとに、トークンの価格が上がろうが下がろうが、資金を調達したあとのSilver Wave Energy社にとって何の問題もありません。

そんな状況で、大手銀行が身銭を切ってSWEトークンが値下がりしないように買い支える必要があるしょうか。無いです。

そんな馬鹿なことをするくらいなら、最初からSilver Wave Energy社に融資をしろという話になります。

この話が真実なのかを確認するために、SWE公式の問い合わせに「銀行のSWEトークンの買い支えが入ることは本当ですか」と質問したところ、以下の回答が来ました。

We are obligated to keep it secret.

Not necessarily, we can’t say that it is a lie.

Thank you for your understanding.

(日本語訳)私たちはそれを秘密にする義務があります。

必ずしも、我々はそれが嘘であると言うことはできない。

ご理解いただきありがとうございます。

 

何だか理解に苦しむ回答ですが、大手銀行の買い支えの話は嘘の可能性があることを覚えておきましょう。

ちなみに、日本でSWEトークンのプロダクトローンチが行われていることはSilver Wave Energy社は把握しているそうです。ブロガーの中には、SWE公式サイトへのアフィリエイトリンクを使ってICOの勧誘を行っている人もいることから、SWE公式は日本の販売代理店と結託していることが予想できます。

 

SWEトークンの価格について、SWE公式には以下のように記載されています。


(引用元:https://sweproject.org/)

 

1SWE = 4ドルの価格で、最低購入枚数は250SWE(1000ドル)とのことです。

このプロジェクトは半年前の2017年12月からプレセールが行われ、韓国でセミナーも開催しています。


(引用元:https://sweproject.org/)

 

プレセールではいくらで販売していのか調べてみましょう。

Silver Wave Energy社のサイトには2017年12月バージョンのホワイトペーパーが残っています。以下のExcelシートは最新版と旧版を比較したものです。

左側が最新版、右側が旧版のホワイトペーパーをGoogle翻訳で翻訳したものです。赤い網掛けが新と旧で内容がことなる文章です。


引用元: SWE Token「White Paper 旧版

 

新版で追記されたのは、Minn Minn Oung氏の紹介と、免責事項です。3ページにわたる免責事項がホワイトペーパーに追記されたのが印象的です。

旧版にはトークンの販売について記載されていましたが、新版で削除されています。トークンの販売価格について以下のように記載されています。

(7) The SWE Token Sale.

Our token sale begins on the 8th of December 2017, with a goal to sell 500 million tokens for US$1 each.

(7)SWEトークンセール。

トークンの販売は、2017年12月8日から開始され、それぞれ1ドルで5億枚のトークンを販売することを目標としています。

 

2017年12月8日から開始されたプレセールでは、1SWE = 1ドルで販売されていたことが明らかとなりました。つまり、2018年7月現在はプレセールの4倍の価格になっているということです。

クラウドセールよりプレセールのほうが低価格になるのは分かりますが、価格が4倍も違うのは価格の上乗せの常識的な考え方としてありなのだろうかと度々行われるピンハネ価格を見るといつも思います。プレセールで100万円で買えたものが、ICOでは400万円払わないと買えません。新車1台買ってもお釣りがきそう。

下図はSWEトークンの発行状況です。総発行枚数の5億枚に変更は無いようです。トークン保有者の5000万SWEを保有しているウォレットが運営の場合、SWEはまだ全体の8.9%しか販売できていないことが分かります。

原油価格に基づいたトークンの価値が裏付けされている優良なトークンであれば、世界中で話題となってすぐに売り切れるくらい人気になりそうですが、そのような状況は現在は感じられません。

上場後のプレセール組の売り圧力を勝る買い圧力が入るのかが心配です。運営が5000万SWEを売り抜きにこないことを祈ります。


⇒引用:EthPlorer「Silver Wave Energy

 

下図はSWEのツイッター公式アカウントです。2018年4月18日にアカウントが作られたあとは、ほとんどツイートしていません。

フォロワー93名のうちほとんどが日本人のアカウントで、外国人と思われるアカウントは1つだけでした。(非公開のアカウントは集計対象外)

Twitter SWE Token
⇒引用元:Twitter「SWE Coin Project

 

以上、SWE Tokenの検証結果です。

SWEのプロジェクト事体は存在していますが、このICOに参加したからといって石油王になれるとは限りません。

このICOへの投資を検討している人は、セールスページに記載されている以下のメッセージは信じてはいけないことは確かです。ベンチャー企業に寄付するくらいの気持ちで投資したほうがいいと思います。

石油王になるなら自分で掘るか、石油王と結婚しましょう。