Suiの日本初上場が予告された。Aptos超えの爆波発生に備えよ
SUI(スイ)の日本初上場が予告されました。10月中旬に上場します。
Suiは、ディエム(旧リブラ)の元エンジニアが開発する超高性能ブロックチェーンです。
秒間トランザクション件数は何と
12万件🚅==3
お約束、イーサリアムは秒間15件に対し、新しいブロックチェーンは秒間〇万件のパターンですが、Suiはデュエムのために開発されたプログラミング言語Moveの改良版と、トランザクションの並列処理によって超高性能のブロックチェーンを実現します。
Suiの競合にAptosがいます。
Aptosもディエムの元エンジニアが開発し、プログラミング言語にMove、トランザクションの並列処理によって超高性能のブロックチェーンを実現します。
Aptosの秒間トランザクション件数は何と
16万件🚅====3
Suiの方が遅いけど気にしない。仲良く一緒に同じプロジェクトで開発してはどうかね。
Suiは、今年2023年4月にKucoin、Bybit、OKXの3つの取引所でIEOを実施しました。
IEO価格は0.03ドル~0.1ドル
取引所ごとにIEO購入権の抽選が行われ、IEOで購入したSUIにはロックがかけられて、13ヶ月かけて毎月7.7%ずつロックが解除されます。
ロック解除が完了する日は2024年4月です。
下図はSUIの日足チャートです。
5月3日に上場し、上場翌日に1.49ドルをつけたあと長い下降トレンドに入りました。
最安値は2023年9月11日の0.41ドル
IEO価格の4倍なので、まだ余裕はあります。
日本初上場が予告された9月28日は大きな動きはありませんでした。
下図はSUI上場予告がツイートされた9月28日17時5分の価格を0%として、現在まで何%変化したのかを表したものです。
時価総額20位以内の主要コインと、SUIを表示しています。
SUIの上昇率は+2.67%
上昇率は他のコインとあまり変わらず小さいですが、16個中3位の大きさなので、日本初上場の予告が若干プラスの影響を与えたのかも知れません。
次に、SUIが長期目線で爆上げする可能性について考察します。
Suiの開発者は、メタ(旧フェイスブック)のブロックチェーン研究開発部のエンジニアとしてディエムの開発をした優秀なメンバーのため、優れた開発力が期待できます。
イーサリアムのL2ではなくL1のブロックチェーンなので、秒間12万件の高性能で安定したブロックチェーンの実現性が高まった場合、イーサリアムキラーとして頭角を現し、時価総額上位に上ってくることになります。
しかし、今後しばらくはインフレに注意が必要です。
下図はSUIの供給量の変化です。
2023年9月現在の流通枚数は7億9177万枚
9ヶ月後の2024年6月の流通枚数は、現在の2倍以上の16億枚になっています。
さらに2024年6月にSUI史上最大のロック解除が行われ、流通枚数が一気に7億5000万枚増えて、23億枚を超えます。
つまり、9ヶ月後の2024年6月の流通枚数は現在の3倍です。
2024年6月にロック解除が始まるのは、シリーズA、シリーズBの資金調達ラウンドの参加企業、初期貢献者、開発会社に配られたトークンです。
ちなみに、シリーズBには日本企業の電通ベンチャーズも参加しています。
その後、流通枚数の増加ペースは緩やかになり、2026年9月は40億枚、2030年4月は48億枚というスケジュールになっています。
なので、来年前半はSUI史上最大のロック解除の警戒ムードが発生し、ロック解除前後はニュースになることが想定されます。
下図はSUIの流通枚数と予想インフレ率の変化です。
SUIは取引開始からまだ1年経過しておらずインフレ率を計算できないので、予想インフレ率のみ表示しています。
2023年5月の取引開始から5ヶ月間で、2億6350万枚が増えました。
1ヶ月あたり平均6500万枚が増加しているので、このペースが続くと1年で8億枚以上増えることになります。
予想インフレ率は110%~170%で推移しています。
SUIの需要の伸びを把握するときは、ブロックチェーン全体におけるSUIのシェアだけでなく、競合のAptosとの力関係もチェックするのが良さそうです。
競合銘柄との力関係を逆転した銘柄は、話題も価格も上昇に勢いが出ることがあります。
下図は、ブロックチェーンのTVL(Total Value Locked)ランキングです。
AptosのTVLは4387万ドルで31位
SuiのTVLは3355万ドルで37位
Aptosのメインネットが公開されたのは2022年10月、Suiのメインネットが公開されたのは今年2023年5月なので、Suiの方が半年以上遅れて公開されたものの、現在のTVLはそれほど離れていません。
下図はAptosとSuiのTVL占有率です。
TVL占有率は、ブロックチェーン全部のTVLのうち、AptosまたはSuiのTVLが占める割合を表した数値です。
SuiのTVL占有率は今年7月から上昇基調が続いていて、9月に加速、9月29日現在は0.087%
AptosのTVL占有率も今年7月から上昇していましたが、8月下旬から伸びなくなり、現在は0.114%
TVLの伸びの勢いの観点では、1ヶ月以内にSuiがAptosを抜いてもおかしくない状況です。
下図はステーキング時価総額ランキングです。
ブロックチェーンにステーキングされている暗号資産の時価総額が高い順に並んでいます。
何とSuiのステーキング時価総額は36億ドルで、7位まで上がりました。
Aptosは47億ドルで5位、ステーキングの割合は両方とも80%を超えています。
このように、SuiのTVLはまだ低いものの、ここ数ヶ月TVL占有率は拡大傾向にあり、ステーキング時価総額ランキングも上がってきているので、今後の価格にプラスの影響が期待できます。
下図は、日本上場コインの取引金額占有率の30日平均です。
9月29日現在の1位はビットコイン45.0%、2位はイーサリアム31.5%、3位はXRP3.3%
GALAは7月に創業者が暗号資産を盗んだ訴訟でGALAトークンの売り圧が強まり、取引金額占有率が4位まで拡大しましたが、現在も4位が続き危険な雰囲気を醸し出しています。
SUIは65個中、24位でなかなかの取引量です。
下図はSUIの取引金額占有率の変化です。
過去最高は2023年6月1日の1%
上場直後はどのコインも取引量が多くなりやすいので、特に問題ありません。
9月28日は0.24%
まとめると
SUIはディエムの元エンジニアが開発するL1ブロックチェーンで、自社開発のプログラム言語とアルゴリズムで秒間12万件のイーサリアムキラーとして頭角を現すことが期待されていて、TVL占有率は拡大傾向、ステーキング時価総額ランキングは7位まで上がってきているので、価格にプラスの影響を及ぼすことが期待できます。
爆水に乗るか🌊
しかし、予想インフレ率が100%を軽く超えていて、来年6月にはSUI史上最大のアンロックが行われることで流通枚数は現在の8億枚の3倍の24億枚になるので、私は来年まで投資判断は保留し、チャンスを探りながら史上最大ロック解除を待ちます。
来年の爆水に乗れ🌊