ステラが重大発表カウントダウンで単独上昇。XRPに影響は?

アンゴロウ

Stellar Lumens(ステラルーメン)は、リップル創始者のジェドマケーレブ氏が立ち上げた暗号資産です。

リップルは法人向けをメインターゲットに設計されたのに対し、ステラルーメンは個人向けをメインターゲットにしていて、安くて使いやすい決済システムによって多くの人が金融サービスにアクセスできるようにすることを目的としています。

リップルで使われるトークンはXRP、ステラルーメンで使われるトークンはXLMです。

この記事ではXLMのことをステラと呼びます。

ちなみに、ステラのロゴは昔はロケットでしたが、

以下のロゴに変更されました。

ステラは〇の真ん中が繋がっていないロゴ

XRPは×の真ん中が繋がっていないロゴ。ライバルの火花を感じるぜ

ステラはリップルをベースに作られたためか、XRP価格とステラ価格には強い正の相関があることで有名です。

下図は、2016年から現在までのXRPとステラの時価総額の90日相関係数です。

相関係数は、一方が変われば他方も変わるという関係の強さを+1から-1のあいだで表した数値です。

+1に近いほど同じ動き、-1に近いほど逆の動きをしていることを意味します。

図の青色はプラス、赤色はマイナスを表しています。

(; ̄Д ̄)

ほとんど全部プラスやん!

仮想通貨バブルの2017年頃と、リップル社がSECに提訴されたあとの2021年2月にちょろっとマイナスになったことがありましたが、それ以外は全部プラスです。

相関係数の平均は0.75、全体の97.9%がプラスなので、XRPとステラはほとんど同じ方向に動くと考えて間違いありません。

ちなみに、下図はビットコインとステラの時価総額の90日相関係数です。

相関係数の平均は0.60、全体の91.0%がプラスです。

XRPとステラほどではありませんが、ビットコインとステラも結構相関が強いといえます。

というか、主要コインは基本ビットコインと一緒の方向に動きます。

下図は、ステラの日足チャートです。

2023年4月までは暗号資産に何度か大きな上昇の波が発生し、ステラもその波に乗って上昇しました。

そして、7月13日にリップル社がSECとの裁判に一部勝訴したニュースでXRPが約2倍に急騰し、ステラも一緒に約2倍に急騰しました。

🚀ステラロケット!

このまま上昇トレンド入りが期待されましたが、全面勝訴ではなかった影響か、上昇は長続きせずに下落に転じました。

ステラは勝訴直前の価格はまだ割っていませんが、、勝訴後のXRPとステラの値動きに不思議なことが起きています。

下図は、リップル勝訴直前の7月13日21時から現在までの価格の変化率です。時価総額20位以内の主要コインを表示しています。

ステラ(灰色)とXRP(黒色)の線を見て下さい。

XRPとステラの両方とも勝訴ニュースで爆上げして、7月20日に頂点をつけたあと下落に転じたのは同じですが、

XRPの方が下落率が大きく、8月17日の中国の恒大集団がアメリカで破産法の適用を申請したショックでXRPは勝訴直前の価格を割りました。

(><)

現在は勝訴直前価格から+5.5%のところにいます。

一方、ステラは中国恒大ショックで下落はしたものの、主要コインの中で一番下落せずに底堅い展開が続き、現在は勝訴直前価格から+32.8%のところにいます。

このように、リップル勝訴後の値動きはXRPよりステラの方がパフォーマンスがよく、XRPは勝訴前の価格に戻るという不思議な事象が発生しています。

上図の9月の値動きを見て下さい。

9月は大半のコインが平行に動いているのに、ステラだけ上昇しています。

下図は、1週間前の9月3日から現在までの価格の変化率です。

16個中、14個がマイナス

トロンは+2%

このように9月はほとんどのコインが上昇せずにネガティブムードが漂うなか、ステラは逆行して最大+17%も上昇しました。

なぜステラだけ上昇しているのか?

理由は以下です。

(Google翻訳)10日以内に何かクールなものがドロップされます。

私たち全員を興奮させる変化に備える準備をしましょう。 好奇心を持ち続ける

引用元:上記ツイート

9月3日、ステラ公式が10日後に何かクールなものをドロップすると発表してカウントダウンが始まりました。

カウントは10からスタート

5日後の9月8日にカウント5を発表しました。

(Google翻訳)変化は渦中にあり、そのカテゴリーはブランドです。ステラを5 日以内に現実世界にもたらします。目を閉じておいてください!

引用元:上記ツイート

この流れでいくと、9月13日水曜日にステラ公式が投資家を驚かす重大発表をすることになり、その期待がステラの価格にプラスの影響を与えていると考えられます

その他、今月9月26日からMeridianが開催されます。

引用元:Meridian公式

Meridianは、開発者、起業家、著名人などが集まって、人間の可能性を解き放つ技術について話し合うステラ主催の年次カンファレンスで、5回目の今年はスペインで開催されます。

登壇者に俳優イドリス・エルバがいます。映画アベンジャーズやスタートレックに出演しているハリウッドスターです。

その他、ステラの最近のニュースといえば、先月8月にステラがマネーグラムの株主になりました。

マネーグラムはアメリカで人気の国際送金サービスで、2019年にリップルと提携しましたが、2020年にリップル社がSECに提訴されたことから、2021年にマネーグラム社はリップル社との提携を解消してステラ財団と提携しました。

そして今年2023年にステラ財団がマネーグラム社に投資して少数株主になったことを発表しました。

何か、マネーグラムが寝返ったみたいな展開ね。

ステラがマネーグラムの株主になってサービスを拡大していくことはXRP価格に影響を与えるのか気になるところです。

下図は、XRPの時価総額はステラの時価総額の何倍なのかを表した比率です。

過去最高は、仮想通貨バブルの2017年4月に記録した76倍

バブル崩壊後は10倍以下がほとんどになり、過去最低はSEC提訴ショックでXRPが暴落したあとの2021年1月につけた1.5倍

その後、比率は徐々に回復し、2023年6月にバブル後最高の12倍をつけました。

しかし、リップル勝訴後のステラの上昇によって比率がどんどん下がっていて、2023年9月現在は7倍です。

下図は日本上場コインの取引金額占有率です。ビットコインとイーサリアムは非表示にしています。

ステラの占有率は大きくはありませんが、最近少しずつ大きくなってきています。

ちなみに、最近の占有率拡大が目立っているのはGALAで、きつい下落が続いて9月10日にバブル後最安値を更新したことから、売られまくっている様子が伺えます。

下図はステラのインフレ率です。

インフレ率は、流通枚数が1年間で実際に何パーセント増えたのかを表した数値です。

ステラの流通枚数はステラ財団が調整しているので、インフレ率は安定していません。

2017年まで急激に流通枚数が増えて、2017年9月に過去最高の193%を記録しました。

2018年からは最低2.7%~最高16%のあいだで推移し、2023年9月現在は8.5%

総発行枚数は500億枚で、現在はそのうち275億枚が流通しています。

まとめると

7月のリップル勝訴後のステラは主要コインのなかで一番上昇していて、XRPよりも大きく上昇しています。

最近の上昇の原因の1つは、9月3日にステラ公式が10日後に何かを発表すると予告してカウントダウンを始めたことです。

その他、ステラがマネーグラムの株主になったのと、今月ステラのカンファレンスが開催されるなどのファンダがあります。

XRPとステラの時価総額比率の低下が続いていて、ステラのサービス拡大がXRP価格に与える影響が気になるところですが、時価総額と取引金額ともにまだまだ差があるので警戒するほどのものではありません。

まずは、9月13日にステラ公式が何を発表するのか要チェックします。