シンボル 4日連続最安値更新で3円割りそうな今が買いか?
Symbol(シンボル)は、2021年のネムの大型アップデートで誕生したコインです。
アンゴロウサイトの直近のシンボル調査は、今年1月に公開した以下の動画です。
1月の動画では、調査の結果、ダダ下がりの懸念がぬぐえないため、私はまだシンボルを買い始めることができないという結論に達しました。
買い戻しを検討するタイミングは、シンボル運営がプロジェクトの売却方針を明らかにし、全ての投資家が流通枚数の変化をリアルタイムで確認できる透明性のある暗号資産になったときと決めました。
その後の変化を確認します。
下図はシンボルの日足チャートです。
下降トレンドが続いています。
今年の値動きがよく見えないので、Y軸を対数表示にすると下図になります。
過去の値動きを振り返ります。
シンボルは2021年3月に誕生し、最初は10円~20円台で推移していました。
同年2021年9月末から大きく上昇し始め、10月に、秒速1億円稼ぐインフルエンサー与沢翼氏がシンボルに参入し、Bybitに上場させることに成功したニュースで最高値61円を一瞬つけました。
その後、暴落モードに変わり、前回動画の2023年1月21日の終値は5.7円
下落は続き、9月5日から4日連続で最安値を更新して、今日9月8日に最安値3.21円をつけました。
下図は今年1月1日から現在までの価格の変化率です。
時価総額20位以内の主要コインに加え、XYM(シンボル)、XEM(ネム)を表示しています。
大半の主要コインよりシンボルとネムは今年大きく下落しています。
シンボルはネムよりも下落率が大きく-27.1%
ちなみに主要コインの中で一番下落しているのはポリゴン(MATIC)の-27.2%
下図はシンボル価格はネム価格の何倍なのかを表したチャートです。1倍以上ならシンボル価格の方が高いことを意味します。
シンボルはネムの後継ブロックチェーンなので、開発や普及が順調に進んでいればシンボル価格の方が高くなると考えられます。
しかし、2021年11月に2.6倍まで差が開いたものの、その後は差が縮まり、今年2月以降はシンボル価格の方が低い日がほとんどになっています。
今年9月8日は0.88倍
下図は日本の取引所に上場しているコインのなかでのXYM(シンボル)とXEM(ネム)の取引金額の占有率です。
占有率は低下傾向にあり、シンボルはネムの270分の1しかありません。
以上から、シンボルの値動きと取引量の観点では、復活をにおわせる動きはまだありません。
最近は以下のようなツイートを見かけるようになりました。
次に、ファンダの観点で復活をにおわせる動きがあるか確認します。
今年2023年1月の動画で、シンボルの公式ツイッターアカウントが2022年10月で更新がストップ、公式サイトは2022年11月で更新がストップしていることを指摘しました。
今年4月に公式ツイッターアカウントのツイートが復活しました。
あれから3回ツイート(返信ツイートは除く)をしていて、以下は最新のツイートです。
シンボルトマティーナというイベントが開催されました。
トマティーナは、毎年スペインで開催されているトマトをぶつけ合うお祭りです。
シンボルトマティーナはメタバースの中でトマトを投げ合い、シンボルのトランザクションを発生させまくるお祭りのようです。
これは面白そう
70XYM(現在210円くらい)で遊べるということかな
次に、暗号資産ニュースサイトのCoinpostとCoinTelegraphでシンボルの新しいニュースを探してみたところ、今年2023年に公開されたシンボルのニュースは1件も見つかりませんでした。
次に、シンボルの流通枚数について
前回動画で、シンボルはアメリカの暗号資産管理企業のバリュキュリー社と提携し、当時レートで約800億円ぶんのネムとシンボルの財務監督をバリュキュリー社がしていると説明しました。
しかし、バリュキュリー社との契約は2022年8月にすでに終了していたことが明らかとなりました。
教えてくれてありがとうございます。
契約終了について公式発表やニュースはありませんが、シンボル開発者のHatchet氏が以下のツイートで明らかにしています。
ちなみに、Hatchet氏は今年7月に来日したそうです。
下図は、シンボルのインフレ率です。
シンボルの発行枚数は90億枚
2021年5月の流通枚数は53億枚、2023年9月は58億枚
2年3ヶ月で4億3062万枚増加しました。
2021年11月から2023年5月までの約1年半、流通枚数がずっと55億枚のまま変わらなかったのが、2023年5月に57億枚に増え、その後、緩やかな増加が続いています。
2023年5月のインフレ率は約3%、9月は約4%
仮に、直近1ヶ月の増加ペースがずっと続いた場合のインフレ率は2.1%です。
以上のように、シンボルの価格は低迷し最安値の更新が続いていますが、コミュニティと開発者は健在、公式のツイートは復活したのと、今年2023年5月から流通枚数の変化が追えるようになりました。
なので、シンボルの買いを検討しはじめる日の、
運営のプロジェクトの売却方針が明らかになり、透明性の高い暗号資産になる日がくることを期待しながら、今後のトレンド転換の可能性を探っていきます。
何か大きな変化があったら報告します。