時間軸が異なるローソク足の力関係(分足、時間足、日足、週足)

2018年2月6日

本記事では、時間軸が異なるローソク足の力関係について説明します。ローソク足とは何かについては次の記事を参照して下さい。
⇒「ローソク足とは

bitFlyer Lightningの下図水色枠をクリックすると時間軸の一覧が表示されるので、その中から好きなものを選択します。

時間軸の変更

 

下図は3分足のチャートです。下落していってます。

 

同じ場所で30分足に変えてみると、レンジ相場になっていました。

 

下図は3分足のチャートです。上昇しています。

チャート 上昇

 

同じ場所で1時間足に変更してみると、下降していました。このように時間軸によって上昇トレンド、レンジ、下降トレンドが異なることがあります。

チャート 下降

 

理由は、ローソク足の値動きはそれより長い時間軸のローソク足の中に吸収されるからです。

例えば、下図は3分足のローソク足です。①のローソク足の始値は90万1000円、⑩のローソク足の終値は88万7847円です。

3分足

 

①~⑩のローソク足を合体させて、3分足×10個=30分足のローソク足ができあがります。つまり、3分足のローソク足10個は30分足のローソク足の1個に過ぎないということです。

30分足

 

3分足のチャートの上に30分足のローソク足を描くと下図のようになります。

3分足を30分足に変更するイメージ

 

トレードを始める前に最初に判断しなければならないのは、現在の相場は上昇、レンジ、下降のどの力が強いのかを見極めることです。その見極めに3分足や5分足などの短い時間軸だけを使うと見間違える可能性があります。

なぜなら、短いローソク足は短い期間での細かい値動きやトレンドを確認することはできますが、それが長い目で見たトレンドに反発する短期的なトレンドの可能性があるからです。

例えば、上昇トレンドがヘナってきて3分足の21本移動平均線と100本移動平均線がデッドクロスしたあとでも、それより長い時間軸でデッドクロスしていない場合は、再度上昇トレンドに戻る可能性も十分にあります。

つまり、相場の力の強さを確認するためには週足や日足などの長い時間軸からチャートを眺める必要があるということです。

トレンドの力関係が「1週間 > 3日 > 1日 > 12時間 > 6時間 > 4時間 > 2時間 > 30分 > 15分 > 5分 > 3分 > 1分」で考えると良いと思います。

実際に長い時間軸からチャートを見てみましょう。

下図は週足のチャートです。4週連続で陰線が続いています。今まで21本移動平均線の下にローソク足が作られることは一度もありませんでしたが、今回は21本線の下にローソク足が作られ、かつ、長い陰線になっています。こうなると100本移動平均線にタッチしにいってもおかしくない状況です。

bitFlyer Lightning 週足

 

下図は日足のチャートです。21本移動平均線と100本移動平均線がデッドクロスしているので、確実に下降トレンドに突入したことが分かります。

日足などの長い時間軸でのゴールデンクロスやデッドクロスはトレンドが転換した可能性が高く、トレンドが長続きしやすいです。

つまり、この時点で現在の相場は下降の力が強いということがわかります。なので、短い時間軸のチャートが上昇していても下に大きく押し戻される可能性のほうが高いことを意識してトレードすることになります。

bitFlyer Lightning 日足

 

短い時間軸はエントリーのタイミングを決めるために使いますが、どの時間軸を使うかは好みに応じてでいいと私は思います。(・□・;)ホントカ?

3分足や5分足などの短い時間軸の移動平均線のクロスはあまり信用できないので、3分足は相場が上下どちらかに勢いよく動き始めたのを察知するために使っています。

私が主に利用しているのは1時間足です。下図は1時間足のチャートです。下落から反転して100本移動平均線をローソク足が突き抜けようとしています。

相場の力が上昇ならばここで勝負にいきますが、週足と日足のチェックで相場の力は強い下であることが分かっているのでここから押し戻される可能性が高いです。

100本移動平均線を突き抜けそうな状況

 

なので、ここは買わずに辛抱です。ちなみに、私は仮想通貨の未来を応援しているので、買いでしかエントリーしません。

bitFlyer Lightning

 

2018年2月現在は地合いの悪くてなかなか買いエントリーできるタイミングがなさそうですが、仮想通貨相場は報道によって急に流れが変わることがあります。報道にも常に耳を傾けながらチャンスを伺いましょう。