bitFlyer Lightning 特殊注文(IFD、OCO、IFDOCO)の使い方

2018年2月5日

本記事ではbitFlyer Lightningの特殊注文で使えるIFD(イフダン)、OCO(オーシーオー)、IFDOCO(イフダンオーシーオー)について説明します。

こちらの記事を先に読んでおくと分かりやすいと思います。
⇒「指値注文、成行注文とは
⇒「特殊注文(STOP、STOP-LIMIT、TRAILING)

IFD、OCO、IFDOCOは複数の注文に関係を持たせる特殊注文です。例えば「注文が約定したら別の注文を自動で出す」のような使い方です。

IFD、OCO、IFDOCOの注文入力画面を表示してみましょう。下図水色矢印の「特殊」をクリックします。

bitFlyer Lightning

 

すると、画面中央に特殊注文の入力画面が表示されます。下図水色枠のIFD、OCO、IFDOCOをクリックして切り替えることができます。

bitFlyer Lightning IFD Order

IFD

IFD注文(イフダン注文)は、1つ目の注文が約定した直後に2つ目の注文が出されます。ちなみに、IFD は If done「もし完了したら」の略です。

下図はIFD注文の入力画面です。上半分に1つ目の注文、下半分に2つ目の注文を入力します。執行条件は「指値、成行、STOP、STOP-LIMIT、TRAILING」から好きなものを選択できます。

試しに、1つ目の注文に「数量0.001、価格70万の指値買い」、2つ目の注文に「数量0.001、価格80万円の指値売り」を入力して「Place Order」ボタンを押してみます。

IFD注文

 

確認画面が表示されるので「Place Order」ボタンを押します。

IFD注文 確認画面

 

画面左下の注文一覧に注文が追加されました。Order Typeを見るとIFD注文であることが分かります。数量と残数量が0.002なのは、2つの注文の数量を合計した値が表示されているからです。1つめの注文が約定すると残数量が減ります。

注文詳細を見るには注文の行をクリックします。

注文一覧にIFD注文が追加された

 

下図が注文詳細です。直列に並んでいるので、1つ目の注文が約定したあとに2つ目の注文が出されるのがイメージしやすいですね。

注文詳細画面

 

IFD注文は、2つ目の注文に利益確定や損切りの注文を入れておく使い方が多いです。

今回の例では70万円で買ったあと80万円で利確できれば10万円×0.001BTC = 100円の利益になります。

IFD注文

 

損切りを入れておく場合は2つ目の注文をSTOP注文にします。このように、注文の利確や損切りの注文を自動で入れておくことで、欲や誘惑に負けて手仕舞いできない事態を防止できるのがIFD注文の利点です。

IFD注文の使い方

OCO

OCO注文(オーシーオー注文)とは、2つの注文のうちどちらかが約定したら、もう一方の注文はキャンセルされます。ちなみに、OCO は One side done then Cancel the Other order(一方が完了したら、もう一方の注文はキャンセルになる)の略です。

下図はOCO注文の入力画面です。左右に入力した注文が同時に出されます。

OCO注文

 

OCO注文は、ポジションを持っている状況で利確と損切りの注文を同時に出しておきたい場合によく使われます。

OCO注文を使わなくても利確と損切りの2つの注文を別々に出すことはできますが、そうすると、一方が約定してももう片方の注文はキャンセルするまでは残り続けます。そのため、目を離している隙に2つの注文が2つとも約定してしまう可能性があります。

OCO注文では一方が約定したらもう片方の注文は自動でキャンセルされるので、想定外の約定が発生してしまうことがないのが利点です。

OCO注文

 

下図のように上がっても下がっても利確にする注文でもよく使われます。もう少し上で利確しようと考えているけど、もし下がってきたら利確してしまうという局面で使えます。

OCO注文の使用例

IFDOCO

IFD-OCO注文(イフダンオーシーオー注文)とは、1つ目の注文が約定した直後に2つ目と3つ目の注文が同時に出されます。そしてどちらかが約定したらもう片方の注文はキャンセルされます。つまり、IFD注文とOCO注文の合わせ技です。

私は「イフドコ、イフドコ、イフドコ。。」と言いながらいつも使っています。

下図はIFD-OCO注文の入力画面です。上半分が1つ目の注文、下半分が同時に出される2つ目と3つ目の注文です。

IFD-OCO注文

 

IFD-OCO注文は、ポジションを持つと同時に利確と損切りの注文を同時に出しておきたい場合によく使われます。価格が上がっても利確できず、下がっても損切りできない人にお勧めの注文セットです。私もよく使います。

IFD-OCO注文