bitFlyer Lightning FX の SFD(Swap For Difference)の仕様

2018年2月23日

本記事ではbitFlyer Lightningのレバレッジ取引で発生するSFD(Swap For Difference)について説明します。

SFDとは、レバレッジ取引と現物取引のビットコインの価格が10%以上離れたときに発生するスワップポイントです。レバレッジ取引とは何かについては次の記事を読んで下さい。
⇒「レバレッジ取引とは

ビットコインのレバレッジ取引と現物取引は同じ仮想通貨の取引なので、基本的に似たような価格で推移します。以下のチャートは、2017年のレバレッジ取引のビットコイン価格(以降、レバ価格)と現物価格を比較したものです。

レバレッジ取引と現物取引の比較チャート

 

しかし、レバレッジ取引は先を見越して大きな勝負をかけるトレーダーが多いため、現物より先に価格が大きく動き出して、レバ価格と現物価格の差が大きく開く状況が2017年12月から度々発生するようになりました。

レバレッジ取引と現物取引のチャートを比較

 

価格差がどこまでも大きく離れていってしまうのは安全な取引を阻害する危険があるということで、価格差が離れすぎないように用意されたのがSFD(Swap For Difference)です。

SFDは価格の乖離率が10%以上になったときに発動します。乖離率は以下の計算式で算出します。

SFDの乖離率の計算式

下表は、乖離率ごとの発生するスワップポイントです。

乖離率 スワップポイント
10% 以上 15% 未満 約定金額の 0.5%
15% 以上 20% 未満 約定金額の 1.0%
20% 以上 約定金額の 3.0%

 

例えば下図のように、レバレッジ取引と現物取引価格が100万円前後で推移していたあと、レバレッジ取引の価格が急に上昇し始めて110万円になったとします。

乖離率を計算すると、

乖離率=(110万円 – 100万円)÷ 100万円 ×100= 10%

この状況において、レバレッジ取引で1BTCを買うと100万円 × 1BTC × 0.005 = 5000円のスワップポイントを取られます。逆に、1BTCを売ると5000円のスワップポイントが貰えます。

なぜ買うと取られるのかというと、この状況で買う人が増えるとさらに価格差が広がってしまうため、スワップポイントを設けることで買うのをためらわせるのが目的です。逆に、この状況で売る人が増えると価格差が縮まります。

つまり、現物取引の価格に近づけるための約定をしてくれた人にお礼を払ってレバ価格と現物価格が常に近くなるように誘導しようとするのがSFDです。

SFD

 

下図のようにレバ価格が下落して90万円になった場合も考えてみましょう。

乖離率を計算すると、

乖離率=(90万円 – 100万円)÷ 100万円 ×100= -10%

この状況において、レバレッジ取引で売りを約定させるとスワップポイントを取られます。逆に、買いを約定させるとスワップポイントを貰えます。先ほどと同じように、現物取引の価格に近づけるための約定をしてくれた人にお礼を払うイメージです。

SFD

 

SFDがリリースされたのが2018年2月8日朝4時で、2018年2月9日現在まではSFDは発生していません。

2018年2月8日にSFDリリース

 

過去の乖離率はどんな感じだったのかをみてみましょう。

下表は2017年10月7日から2018年2月9日までのローソク足(30分足)の現物取引とレバレッジ取引の終値の乖離率を集計したものです。
⇒「標本データ

乖離率 回数 割合
20%以上 303回 5.1%
20%~15% 758回 12.6%
15%~10% 954回 15.9%
10%~0% 3225回 53.8%
0%~-10% 756回 12.6%
-10% ~ -15% 1回 0.02%
-15% ~ -20% 0回 0.00%
-20%以下 1回 0.02%
合計 5998回 100.0%

 

何と5998本のローソク足のうちの2015本(33.6%)が10%以上の乖離率となりました。

また、レバ価格が現物価格よりも高くなる回数のほうが圧倒的多く、レバ価格が現物価格より10%以上低くなった回数はたったの2回です。

SFDがリリースされることで今後の乖離率がどうなっていくのか気になります。数か月後に再度集計をして、SFD導入の効果について確認しようと思います。

まとめ

SFDとは、レバレッジ取引と現物取引のビットコインの価格が10%以上離れたときに発生するスワップポイントで、現物取引の価格に近づけるための約定をすると約定金額の0.5%~3%の日本円が貰えます。

2017年までのレバレッジ取引は現物価格を引っ張って価格を大きく動かす役割も担っているように感じていました。SFDが導入されることで上昇力が無くなってしまわないか心配ですが、より安全に取引ができるようになったと考えて、レバレッジ取引を楽しんでいきましょう。