中島裕之「SALVAGE PROJECT」は月収100万円を約束する仮想通貨融合プロジェクト

2019年1月1日

 

日本には特定商取引法という法律があります。悪質な販売行為を抑止し、購入者を保護することを目的として制定された法律です。

「特商法取引法に基づく表記」に記載されている会社の住所を調べてみると、安い賃貸アパートの住所のことがたまにあります。

その会社の代表が「私の資産は◯億円です」といいながら商売をし始めるのに驚きます。

最近登場した仮想通貨投資案件に「SALVAGE PROJECT(サルベージプロジェクト)」があります。私はこれは詐欺案件だと思っています。本記事ではその理由を説明します。

なお、私が詐欺だと思っているだけで、実際に詐欺かどうかは現時点では明らかになっていません。この記事は、プロジェクトへの参加、不参加を強制することを目的としたものではないので、他のサイトの情報や家族、友人の意見も参考にして、ご自身の判断のもと投資するかどうかを決めて下さい。

また、本記事で使用している画像と動画のすべては、検証を目的として一般公開されているものを引用したものです。


(引用元:http://salvage-project.net/Ab5WRy01.php)

 

SALVAGE PROJECTは「仮想通貨」と「仮想通貨を上回るあるもの」を掛け合わせたシステムを使うことで月収100万円を安定して稼げるようになるプロジェクトです。

ちなみに、サルベージとは沈没した船などを救助したり、引き揚げたりすることをいいます。

主催者は中島裕之氏(なかじまひろゆき)。会計事務所の勤務で築き上げた人脈を使って13億円以上の資産を築き上げた投資家だそうです。

(引用元:http://salvage-project.net/Ab5WRy01.php)

 

まずは、中島裕之氏の情報がネット上に見つけるかを調べてみましたが、このプロジェクトの情報以外、中島裕之氏らしき人物は見つかりませんでした。プロ野球選手も含め同性同名の人物が結構います。

Google検索「中島裕之」
⇒引用元:Google検索「中島裕之 会計事務所

 

特商法取引法に基づく表記」に記載されている販売会社「合同会社スマイルコーポレーション」を調べてみたところ、この会社は1ヶ月前の2018年6月5日に法人登録されていることが分かりました。つまり、このプロジェクトのために作った会社ということです。

法人番号検索サイト「合同会社スマイルコーポレーション」
⇒引用元:法人番号検索サイト「合同会社スマイルコーポレーション

 

会社の住所にある建物はラポール日吉台という賃貸アパートで、2018年7月現在の家賃は6.2万円です。

 

中島裕之氏が大切にしているのは「論より証拠」で、取引のリアルタイム配信など、すべての証拠を見せると言っています。

では証拠を確認してみましょう。

このプロジェクトが提供するシステムを使うと、安定して月収100万円を受け取ることができ、すでに全国で57名の人が100万円を受け取っていると説明しています。

下図はすでにプロジェクトに参加している人の証拠写真です。

 

写真を見ると、素人とは思えない爽やかな表情の人が多いです。

神奈川県の新井敦史さんは素材サイトの写真で、他のサイトでも使われています。


(引用元:https://roudou-pro.com/columns/114/)

 

大阪府の志野満子さんは素材サイトの写真で、他のサイトでも使われています。


(引用元:PIXTA

 

埼玉県の杉山美穂さんは素材サイトの写真で、他のサイトでも使われています。


(引用元:https://cue.waris.jp/3545.html)

 

千葉県の吉満花さんは素材サイトの写真で、他のサイトでも使われています。


(引用元:http://blog.daum.net/skingrand/214)

 

愛知県の並河正晴さんは素材サイトの写真で、他のサイトでも使われています。


(引用元:https://www.paylessimages.jp/detail.php?id=af0100007290)

 

兵庫県の鷲羽梨佐さんは素材サイトの写真で、他のサイトでも使われています。


(引用元:https://kaigo.clickjob.jp/column/)

 

静岡県の冨澤利一さんは素材サイトの写真で、他のサイトでも使われています。


(引用元:123RF

 

北海道の北方雅輝さんは素材サイトの写真で、他のサイトでも使われています。


(引用元:https://www.shutterstock.com)

 

参加者の写真に素材サイトのものを使っているということは、すでに57名の参加者がいるという話自体が嘘である可能性があります。そもそも、1ヶ月前にできた会社にも関わらず参加者がいるのも変です。

SALVAGE PROJECTがメディアから注目されているという証拠として、以下の新聞記事を載せています。新聞名の枠と色から、左が朝日新聞。右が毎日新聞ということが分かります。

なんと2つの新聞の一面にSALVAGE PROJECTのような内容が書かれています。

タイトルは「仮想通貨と組み合わせた新しい稼ぎ方。完全自動で毎月100万円」「一年間で資産10億円。会計のプロフェッショナルが開発」


(引用元:http://salvage-project.net/Ab5WRy01.php)

 

しかし、上記のタイトルは偽造です。以下は本物の写真です。


(引用元:http://gohoo.org/15113001/)

 

このように、「論より証拠」を大切にする中島裕之氏のセールスページには捏造された証拠があります。

「仮想通貨」×「仮想通貨を上回るあるもの」の真ん中にあるバツマークをどこかで見たことがあると思った人もいると思います。先端に向かって細くなるバツマーク。


(引用元:http://salvage-project.net/Ab5WRy01.php)

 

2018年5月に開催されたプロジェクト「ALLIANCE」のバツマークにそっくりです。

ALLIANCEも最低月収100万円を永久保証するプロジェクトでした。

ALLIANCE
(引用元:http://alliance-c.info/main/)

 

2018年2月に開催されたTHE TIME PROJECTも同じ形のバツマークがあります。このプロジェクトは半年で資産を30倍にすることを約束しましたが、多くの被害者を出す詐欺プロジェクトになりました。

THE TIME PROJECT
(引用元:http://the-timeproject.com/?id=ghoiaj1&no=bic)

 

3つのバツマークを並べてみましょう。

左から、ALLIANCE、THE TIME PROJECT、SALVAGE PROJECTのバツマークです。

 

透過して重ねると一致しました。

 

以下はALLIANCEの被害者から頂いたコメントです。最低月収100万円を約束するプロジェクトでしたが、まだ1円ももらえていないそうです。

Allianceは詐欺と言っても過言ではないでしょう。
あれだけ「翌月から100万円永久的に振り込まれる」と豪語していたのに振り込まれる様子が一切なかったので問い合わせたところ、「吉岡先生は募集ページ記載の通り『翌月から、長くても半年後には』と言われております。」との回答で、募集ページをくまなく調べたところ、小さく「翌月から、長くても半年後には」と記載がありました。

募集広告には一切費用が掛からないとありましたが、入会してみると参加費に10万円、証拠金に数万円~300万円、税金対策のため税理士への支払いが毎月2万円等色々要求されて驚いてます。

1円の儲けもなく問い合わせても自分で調べろと言われ、その後も続々と新しいプロジェクトの案内が届いており、これ以上の被害者が出ないようこちらのサイトに情報提供させていただきました。

他のプロジェクトでも被害報告が多数挙がってると思いますが、なぜ成田童夢氏は次から次と詐欺師に加担するようなことをするんでしょうね。本当に腹立だしいです!!

 

THE TIME PROJECT と ALLIANCEの詳細と被害者のコメントは次のページを読んで下さい。
⇒「THE TIME PROJECT
⇒「ALLIANCE

金の延べ棒のキラキラ輝いているような高級感のあるタイトルで億万長者や月収何百万円を約束するプロジェクトが多いですが、約束をはたしたプロジェクトはまだ見つかっていません。

 

以上、SALVAGE PROJECTの検証結果です。

中島裕之氏はインタビューが始まってすぐに自分の資産を証明するための銀行口座の画面を見せ始めました。インタビュー開始から1分40秒後。これはもしかしたら最短記録かも知れません。