THE TIME PROJECT 被害状況まとめ
2018年2月に公開された仮想通貨投資案件「THE TIME PROJECT」が詐欺事件ともいえる深刻な状況になっています。
本記事ではTHE TIME PROJECTの概要と、プロジェクト参加者の被害状況についまとめます。プロジェクトの詳細や被害者の方々から頂いた過去のコメントは次の記事を読んで下さい。
⇒「THE TIME PROJECT詳細」
本記事で使用している画像と動画のすべては、商品紹介ページで一般公開されていたものを検証を目的として引用したものです。加筆、修正などは一切行っていません。
このプロジェクトは、ドバイの精鋭チームが仮想通貨市場の動向を的確に予測し、ブームを巻き起こすことで投資家から集めた資金を減らすことなく増やし続けるプロジェクトとして登場しました。
プロジェクトの主催者は上坂聡と名乗る男です。
インタビュアーは元オリンピック代表のタレント「成田童夢」です。
投資家の資産は絶対にマイナスになることは無く、右肩上がりで増え続けるので、黙って待っているだけで資産が増えていくと説明していました。
具体的な資産増加の目安は、半年間で10万円は300万円になり、100万円は3000万円になり、1000万円は3億円になる。つまり、わずか半年で投資金が30倍になります。
このプロジェクトの参加料は10万5840円(税込)です。
参加者はプレミアムメンバーという会員ランクになり、専用アプリ(iOSまたはAndroid)で投資金の入出金が可能になると動画で説明していました。(※以下の画像はデモユーザーの画面)
指定されたウォレットアドレスに参加者がビットコインを送金すると、「あなたの総資産額」に入金額が表示され、その後がんがん資産が増えて行き、好きな時に入出金できる予定でした。
また、参加者には以下のコンテンツが配布されます。
・THE TIME PROJECT専用アプリ永久使用権
・上坂直通LINE特別サポート
・資産プロテクトマニュアル
・スタートダッシュ資金作成マニュアル
・スタートダッシュ特別給付金
・10万円相当のビットコインプレゼント(先着100名限定)
しかし、現在は下表の問題が発生していて、参加者の資産がプロジェクト側に奪われている状況が続いています。
被害内容 | 補足 |
---|---|
送金した資産がアプリに反映されない。 | アプリに無事反映されたという報告が無いことから、参加者全員の資産がアプリに反映されていない可能性があります。 |
運営の応対が酷い。 | アプリに資産が反映されない理由を、参加者の送金ミスのせいにしています。資産が反映された人が見当たらないことから、運営側はもともとアプリに反映させる気がないのか、または、マニュアルに致命的な欠陥があると考えられます。 |
特典が送られてこない。 | 10万円相当のビットコインの特典が送られてこず、運営に問い合わせても知らないと言われる事態が発生しています。 |
コンテンツが送られてこない。 | 2018年2月24日にプレミアムメンバーの申し込みが開始し、2018年3月30日になった現在でもコンテンツやマニュアルが届かない参加者がいます。 |
サポートにメールをしても返信が来ない。 | 参加者がサポートにメールで問い合わせをしても無視される状況が続いています。 |
サポートに電話をしても出なくなった。 | 朝から晩までサポートが電話に出なくなっています。今まで使われていた電話番号の1つが「現在使われていません」の音声案内になりました。 |
出金マニュアルが無い。 | 入金マニュアルはありますが、出金マニュアルがコンテンツに含まれていません。つまり、出金方法が不明です。 |
セールスの電話がかかってくる。 | プレミアムメンバーのサポートが破綻しているのにも関わらず、参加者に別のプロジェクトの売り込み電話をかけてきています。 参加するのをやめた人に対して、キャンセルできないからお金を払えという脅しともとれる電話がきています。 |
上記のような状況にも関わらず、以下のプロジェクトを立ち上げて資金を集めようとしています。
システムを起動すると口座に毎日最低3万円(最高10万円)がスイッチを起動させた翌日から半永久的に自動着金し続けるAIシステムを29万8000円で販売しています。
しかし、その実態はMT4という無料トレードツールに読み込ませるプログラム(EX4ファイル)であり、AIなどと言えるようなものではありませんでした。
購入者が実際にプログラムを動かしてみた感想は「とてもじゃないけど、日に3~10万なんてムリ」です。
将来的に月に数千万円から数億円の配当が得られるAIシステムのモニターを募集するというプロジェクトを、参加費19万8000円で販売しています。
成田童夢氏は以前、怪しいプロジェクトに参加していることをマスコミに指摘されたときに、
「頼まれたから出ただけで、中身は知らない。タレントは口に合わないラーメンでもおいしいと言うでしょう。それと同じです」
引用元: Yahoo記事「仮想通貨「怪しいセミナー」にご用心」
と回答していました。
これで自分が参加しているプロジェクトが危険であることを少しは認識したことを期待しましたが、その後のTHE TIME ANALYSISの動画にも出演し、成田童夢氏自身が実際にアプリを使用していて、資産が増えていると証言しました。
上坂氏を立てて、商品を売ろうとする成田氏。もはや共犯者のよう。
本サイトに寄せられたコメントの数を考えると、被害者数、被害額ともにかなり大きいと予想されます。
たとえドバイの精鋭チームが本当に存在したとしても、サービスを全く受けられないプレミアムメンバーを放置しながら、20万円払えば月に数億円を配当すると言い出すプロジェクトはもはや信用に値しないと思います。
2018年3月30日、この記事を書いている最中に被害者の方からアプリに資産が反映されたとの連絡を受けました。時間を稼ぐためにあわてて業者が対応したことも考えられます。資産反映後もサポートとの連絡が取れず、不安な日々を過ごしている被害者が多数です。
このプロジェクトを詐欺と判断した被害者の方は、弁護士を雇う余裕が無ければ以下の行動を取ることをお勧めします。
事件は被害者が団結することで大きな力となります。仮想通貨の未来のためにも、泣き寝入りせずに行動してもらえると幸いです。
商品紹介ページのスクリーンショットと動画を以下のリンクに格納しています。被害者の方で証拠が必要な方は使って下さい。動画はダウンロードして視聴して下さい。
⇒「THE TIME PROJECTデータ」